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セクシュアリティに名前がついているわけ

みなさま初めまして。SOGI研のnoteを読みにきてくれてありがとうございます。
SOGI研学生メンバーの瑞季といいます。

SOGIESC研究室ってなんだか固そ~うな名称をしていますが、実はそうでもないんですよ。

先週はSOGI研メンバーで焼肉を食べに行きました。大食いバトルのライバルかってくらいのペースで必死にお肉をほおばっておりました。全員ではありません、私以外のメンバーの話です。

そんなSOGI研のnote第3弾のテーマは、「セクシュアリティ」

ここからは、私の個人的なセクシュアリティの話がしばらく続きます。メイントピックである「セクシュアリティ名称が存在する意義」について早く読みたい、という方は目次で飛んでいってくださいませ。

SOGI研メンバーのセクシュアリティの話。



さて、昨夜もSOGI研メンバーの令と一緒に、高級イタリアン・サイゼリアでパスタとピザを食べました。SOGI研メンバーだからというわけではありませんが、令と私はご飯を食べながらよくジェンダーの話をします。昨夜もいつものように、お互いのもやもやを発散し合っていました。

デザートのティラミスを食べていた頃、話題はセクシュアリティの話になります。

私は、自身の恋愛的指向についてよく理解できていないことが悩みでした。よくあるWebサイトのセクシュアリティ分析では、「アロマンティック」や「パンロマンティック」などが出てきていましたが、あまり納得できていませんでした。

経験上、恋愛感情を抱くことはあるのでアロマンティックではないですし、かといって好きな人とお付き合いすること、恋人とロマンチックな雰囲気になることなどはまったくのぞんでいないような気もしていました。

そんな風にもやもやと悩んでいると、ふと「デミロマンティック」というセクシュアリティが気になりました。「強い信頼関係の相手に好意を抱く」という感覚が私の中で引っ掛かっていたのです。

「強い信頼関係」とは、相手をよく知りコミュニケーションを積み重ねたうえで成り立つ関係だと思っています。

しかし、相手をよく知れば知るほど、コミュニケーションを重ねれば重ねるほど、私は恋愛感情を相手に抱けなくなります。私が今まで恋愛感情を抱いてきた人はみんな、友だちになって間もない人や普段あまり話さないクラスメイト、遠い存在の先輩などでした。

昨夜は、そのことを踏まえて「私、デミロマンティックと正反対な感じがするんだよね~」と話してみました。するとすぐさまネット検索をした令が、「フレイロマンティック」というセクシュアリティがあるということを教えてくれました。

フレイロマンティックとは、

関係が深くない人に恋愛的魅力を感じるが、関係が深まるにつれて恋愛的魅力を感じなくなる恋愛指向で、Aro(アロマンティック)スペクトラムの一つです。

https://acecommunitywestjapan.amebaownd.com/posts/17307747/



この定義を目にしたとき、とにかく心が躍りました。ようやく自分のなかでピンとくるセクシュアリティに出会えた喜びで、口角が上がったままドキドキが止まりませんでした。

「自分これだ!!」と感じられるセクシュアリティに出会ったことのある人は、きっとこの感覚に覚えがあるかもしれません。そう、とにかく幸せ。

さて、個人的な話をしすぎてしまいました。ここからは、昨晩自分にぴったりなセクシュアリティを見つけた私が考える、セクシュアリティ名称が存在する意義についてお話します。

セクシュアリティ名称が存在する意義。



セクシュアリティって、とにかくたくさん種類がありますよね。中には、「そんな細かく分類されているのか~!」と驚いてしまうようなセクシュアリティもあります。

世の中では、LGBTQ+の+の部分にすべて集約されており、その認知度にはかなり差があるようです。「名前だけが増えて、よくわからない」と感じている人もいるでしょう。ではなぜ、セクシュアリティにはひとつひとつ名称がついているのでしょうか。

セクシュアリティの名称が存在する意義は、大きく分けて2つあると思います。

1つ目は、自分自身が納得するため。
自分自身の性や性的指向などの感覚がなんだか周りの人とは違う気がする。そんな時、自分はおかしいんじゃないかと悩んでしまうと思います。けれど、自分の感覚に合うセクシュアリティを見つけることで、「自分だけじゃないんだ」と自分自身を認めてあげるきっかけになるかもしれません。セクシュアリティは、自分の性や性的指向などに違和感を抱く人にとっての安心材料のひとつになります。

2つ目は、自分を知ってもらうため。
自分のセクシュアリティを大切な人に知ってもらいたい!けれど、性や性的指向などの感覚を自分の言葉で表現することは案外難しいものです。「なんとなくこう思うんだよなあ」と思うことも、いざ言葉にしようとすると、自分でも納得いかなかったり相手にも感覚が伝わらなかったりするでしょう。セクシュアリティの名称は、わかってもらいたい大切な相手に自分を知ってもらう手がかりになります。

セクシュアリティについて、なんといっても一番大事なのは、自分自身が納得できることです。自分のセクシュアリティに誇りをもてること、それはとても幸せで大切なことであると思います。


今このnoteを読んでいるあなたは、もしかしたら自分のセクシュアリティにもやもやしているのかもしれません。自分でもよくわからなくて、誰にも相談できなくて苦しい人もいるでしょう。

金沢大学SOGIESC研究室は、そんなあなたを心から歓迎いたします。あなたのもやもやをみんなで一緒に考えられる居場所がここにはあります。

一緒にピザでも食べながらのんびり話しましょう。食べることと話すことが大好きな教授と学生がいつでもあなたを待っています。

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