豊田章男社長のこと


左から豊田章男社長、故・成瀬弘さん

先日、豊田章男社長の退任が発表されましたね。13年という長きにわたり世界的な企業を率いるということは想像を絶する激務ですよね。
退任発表を機に多くのメディアで豊田社長の功績を振り返っていますが、私はクルマ好き目線でどういったことが豊田社長が残された功績なのか考えてみたいと思います。

まず、これまでの自動車会社の社長としては考えられないほど、クルマ好きを堂々と公言する、ということですね。他の自動車メーカーのトップの方もそういった発言はされていると思います。しかし章男社長のクルマ好きの本気度合いは全く違いました。サーキット、レース会場、ラリー会場に度々足を運んで、さらに自ら運転して出場してしまう!という前代未聞の本気をみせていただきました。
最初にそれを聞いたときには、クラッシュして怪我でもされたらどうしよう…とトヨタ自動車には全く関係ない私でも心配してしまった程です。
自ら運転好きを公言されていましたが、こちらが羨ましくなる程、運転していましたね。運転が楽しいことだというのを自ら表現していました。これはクルマ好きとしてはとても心強く、応援されている気がしました。クルマが好きなことに少々なにかうしろめたい気持ちを持っていた自分を肯定してくれた気がしましたね。


ドライバーとしてレースに出場するためには当然、訓練、練習が必要ですよね。実は豊田社長は社長就任前から社内の当時のテストドライバーのトップ、故・成瀬弘さんに鍛えられていたことは有名です。そのあたりは「豊田章男が愛したテストドライバー」(稲泉連著・小学館)に詳しく書かれていますので、是非お読みいただくことをお勧めします。どれだけの思いをもって社長をやられていたか、レースに出ていたか、痛い程わかりますので。

次に功績として挙げられるのは、魅力的なクルマを数々世に出したこと。特にスープラ、86等のGRブランドについては従来のトヨタでは考えられない程、走りを語ることのできるクルマです。「もっといいクルマ作りを」合言葉に生み出されたクルマたちは日本、世界のクルマ好きを唸らせたことは間違いありません。経済的で合理的なだけの日本車という固定概念を覆した、と言えるのではないでしょうか。

以上から豊田社長が在任された13年でどれだけクルマ好き環境(?)が変化したのか振り返ると、豊田章男社長に1人のクルマ好きとして感謝するしかありません。
本当にありがとうございました!お疲れ様でした。

ということでトヨタ愛を語った私ですが…実はトヨタ車を買ったことがないんですよね💦
なぜなのか、このあたりの理由はまた書いたいと思います。

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