マガジンのカバー画像

Tough

35
粘り強く言葉に取り組み続ける。
運営しているクリエイター

2023年9月の記事一覧

価値のはなしーー佐々木隆治『マルクス 資本論』前半を読んで

今回の課題本は、佐々木隆治『マルクス 資本論』(角川選書)の前半部分でした。 マルクスの『資本論』について、章立てに則りながら要点をかいつまんでいくスタイルの本です。 思いついたことを思いついた順に、箇条書きで並べていきます。 ・資本論は、資本主義の仕組みを、根っこの部分から順番に解き明かしていくという筋立てです。初めの部分を要約してみたいと思います。 ・資本論は「商品とは何か」という問題から始まります。なぜなら、資本主義社会とは「あらゆる物が商品になった社会」だからです

マルクス『資本論』の解説書(半分)や関連書籍を読んで

はじめにカール・マルクス。ウィキペディア曰く、1818年プロイセン生まれ、1883年没。1845年に無国籍者となってイギリスへ亡命。言論活動をしながらヨーロッパを家族で転々と渡り歩き、生活した苦難の人。 僕らは佐々木隆治の『マルクス「資本論」』解説書を読もうという話になりました。それで僕ももちろん読んでいたのですが、9月に入る前にどうしてもこれだけじゃ足りないなと思って別の本を読み始めてしまいました。なんだか佐々木さんの説明は、精読すぎて頭の働かない僕には解読されてゆくマル