「かこモン」の使い方

本書の使い方こちらに収録されている問題は、「問題」→「必要な知識」→「解説」→「問題の解き方」の四つに分けることができます 。


問題

難易度

問題には全て難易度が記されています。難易度は「基本」「標準」「やや難」「難問」の4種類です。
「基本」問題は、その大学に合格するであろう多くの受験生が解けるという問題です。ですからこの問題は、その大学に合格する上で絶対に解いてもらいたい問題という意味です。
「標準」問題は、その大学に合格するであろう受験生のうち、日本史の実力が標準以上の人が解ける問題という意味です。 ですから日本史の実力が標準以上の人はこの問題は絶対に解けなければいけません。またこの問題が解けない場合は、そこで失った点数を他の教科で挽回する必要があると考えてください。入試は総合力です。ですから他教科が得意な受験生は、自分の得意度に応じて、どこまで解けるべきかを考えてください。
「やや難」の問題は、日本史が得意な受験生以外は解けなくても良い問題です。この問題が解けないからと言って他の受験生に引き離されたということはありません。 ただ日本史が得意で他の教科が苦手な受験生については、これらの問題でどれだけ多く得点して、他教科で点数を取れない部分をカバーするかということを考えてといてください。
「難問」は、解けなくて良い問題です。ただ解けなくて良い問題の中には、 大学側がこれを知っておいてほしいというメッセージが含まれている場合があります。例えば沖縄の米軍基地問題や、 核兵器廃絶問題などで難問が出た場合はそういうメッセージであるということが多いです。ですから解説をしっかりと読んでおいてください。


問題形式

「正誤判定問題」、「史料問題」、「年代整序問題」、「論述問題」、「地図・グラフ問題」には、問題の最初にそれらの問題であるということが明記されています。
ですから例えば正誤判定問題だけを集中的にやるとか年代整序問題だけを集めてやると言った学習が可能です。

大人の教養

大人の教養と記されている問題は、大学受験が終わって社会人になっても是非とも知っておいてもらいたい内容です。
例えば世界遺産を中心とした日本の文化財や日本の伝統文化などに関する問題、戦争の歴史や米軍基地問題など日本人として是非とも知っておいてもらいたい内容、ガイドラインや、安保などニュースを見る上で知っておくべき内容、大河ドラマや歴史小説を読む上で基本的な知識として知っておいてもらいたい内容などを「大人の教養」としています。
日本史の全ての知識が社会人になっても必要とは言いません。ただ日本史の知識の中で社会人として是非とも知っておいてもらいたい内容は、 他の教科と比べても決して少なくありません。
大学受験が終わった後でもこれらの大人の教養の問題を折に触れてみてもらえると嬉しいです。


良問

頻出する問題には「出る!」というマークを入れています。
「良問」とは、一見受験生が解けないように見える問題ではあるが、実は受験生の実力で解ける問題という意味です。これらの問題は応用力が必要となってきます。 これらの問題の解説には多くのページを割いていますので是非ともしっかりと選んで解けるようにしていきましょう。


必要な知識

この問題を解くのに必要な知識だけをコンパクトにまとめたものです。たくさんの知識を要求しているように見える問題でも実はたったこれだけの事しか要求していないということが多いです。そこを全ての問題において明確にしたのが、この「必要な知識」です。

解説

必要な知識に関する解説です。問題の解き方ではなく、必要な知識に関連する事項などを説明したものです。

問題の解き方

本書の大きな特徴は、「解説」と「問題の解き」が別になっていることです。ここでは、 この問題をどのようなアプローチでとけばいいのかということについて説明しています。一見解けないように見える問題でも実は解けるということをここで実感してください。

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