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運用日記9月11日 機会損失について調査

今回は、期待在庫量と実現在庫量の間の関係性とそのリスクについて注目していきたいと思います。

前回は中途半端な時刻で調査してしまいましたが、今後はロンドン時間基準で日次で評価していきたいと考えております。

今回は2020年9月10日(86400秒)のデータを集計、分析していきたいと思います。

シグナルの精度:

カバレッジ100%(全データ使用)で1分後予測の精度は51.678%でした。

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期待損益は4000円ちょっとでしたが、実際の損益はどうかと言いますと、200369から198965と1400円減っておりました。

やっと調査のし甲斐が出てきて嬉しいです(笑)

本モデルは二値分類モデルで出力は0から1で、値はn分後(nは秘密)の上昇確率を意味しております。

モデルのシグナルの評価方法は問題ありません、なぜなら、毎時刻予測シグナルを出力して、その瞬間の出力値と終値をデータベースに書き込んでいる為、将来の情報漏洩がまず起き得ないからです。

つまり、執行戦略と在庫量に問題があるということになります。

在庫量について調査

これは、実は0.166BTC保有していたため、インデックスに対する影響が大きかったです。

ですので、現物を売却して、残高にあった現金も証拠金口座に移して、全部日本円にしました。合計235,421円と、36000円ほど現金追加致しました。

まぁ、これで在庫リスクは無くなりました。

次は、執行戦略の誤差について調査します。

執行戦略の調査

今回、私の執行戦略は指値を使用しております。

戦略は、目標株価があって、それを下回る金額で買い、上回る金額で売りを入れます。

こちらの戦略の穴は、その目標株価に到達しないと損するという点です。

解決策としては、

全部成行にする。

これは、遅延とスプレッドで負ける可能性があるので、期待損益ーコストについて調査してみます。

理想はコスト0です。

考えられる戦略は2通りで、VWAPかTWAPですが、コストがスプレッドの平均値に収束すると思いますので、それでも勝てるかどうかについて着目します。

理想在庫量と実現在庫量の差を見ていきます。-0.6BTC~0.6BTCの間で推移しているのが分かります。そして、この差額で埋める方向で取引した場合についてみます。

理想と実現の差:

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期待損失:

インデックスはbitflyerFXの仲値を用いております。

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執行コストの調査:

スプレッド:

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スプレッド分布:

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スプレッドは大体0円から250円と考えて良さそうです。

平均値は85.2円、中央値は74円となっております。

ここでは成り行き注文のコストを平均値として仮定します。

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コスト入れた場合の期待損失額は大体-900円となりました。

元のモデルと比べても大差ないですね。

厳密には買い注文の時は、マーケットインパクトを無視しますと、最良売り気配で約定させる、売り注文の時は、最良買い気配で約定させれば良いのですが、合計するとスプレッドに収束するので、結果は同じになると思っております。TWAP戦略も考えられますが、合計すると同じ結果になりそうなので、別戦略を考えます。

次に考えられる方法は予測モデルに閾値を定めることです。

予測の出力が50%付近の時は、要するにモデルも上がるか下がるか分かっていないということなので、取引しないという戦略がとれます。

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モデルのアウトプットはこんな感じになっており、平均値は若干買いに寄っておりますね。

25%区分位と75%区分位はそれぞれ0.495809, 0.513703となっておりますので、これでデータ量を半分に制限した時の損益率について見ていきたいと思います。

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オレンジ色が制限した時の損益になりますが、やっとプラスになりました。

本日はここら辺と執行戦略を改善させながら、次に繋げたいと思います。

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