見出し画像

新型コロナウィルスにかかりました。実家が全滅状態になりました。(※全員無事です)

新型コロナウィルス。
2020年の初頭に中国で流行があり、その後瞬く間に全世界に広がり、人類の英智と未知のウイルスの戦いが現在も繰り広げられている。

これまで『うがい・手洗い・マスク』は、風邪の季節でのお約束みたいな所があったが、新型コロナウィルスの流行に伴い、それらが通年のお約束となり、昨年からワクチン接種が始まって、途中オミクロン株で感染大爆発はあったものの、都市のロックダウンは免れた。

このnoteを作成している現在、外食での人数と時間の制限が解除となり、外での活動の際、マスクを外すか外さないかの論戦が繰り広げられてはいるが、大体普通に生活をする分には問題無い位にはなってきた。

だが、罹患したら中々厄介な新型コロナウィルス。

これは、今年の2月に我が家で発生したパンデミックの話だが、このnoteを読んでいるアナタも決して他人事では無いのだ。

私の風邪は喉からで、ひどいと肺炎を起こす上に遺伝型の二型糖尿病持ち

皆さんは風邪のひき始めはどこからだろうか。

熱が出てうなされる方もいるし、鼻がムズムズしてくしゃみが止まらない方、当然、喉の痛みを自覚してうがいを始めたら酷くなって寝込んだ、という人もいる。

私の風邪は喉から、の上に

重篤化すると肺炎を引き起こして1週間寝込む

という、中々厄介な風邪だ。

オマケに、母からの遺伝で二型糖尿病があり、

新型コロナウィルスにかかって重篤化すれば
一気にあの世行き\(^o^)/

と、いうリスクがあった為、主人の接種予約が始まると同時に予約を入れ、その当時推奨されていた2回接種を年内に済ませていた。

しかし、夏から秋にかけて全国的にワクチン接種が進み、一旦は鎮静化した新型コロナウィルスだったが、年が明け変異株であるオミクロン株が猛威を奮い、関西でも感染者が爆発的に増えていた2月。新型コロナウィルスが私を襲う事となる。

始めは普段の風邪の症状。しかし、ある日突然高熱が出る

オミクロン株が猛威を振るう前の1月初旬。

母が脳梗塞の疑いがあるとかかりつけ医で言われ、市内にある総合病院で精密検査を受けることとなり、ほぼ連日送迎と付き添いをしていた。

それに加えて、離婚したあの姉の送迎と買い物、自身の検診と普段の買い物……と、1月中はフル稼働だった為、自分の時間がある様なない様な状態。

そんなバタバタ状態もひと段落着いた、2月のある日の週末。喉の痛みを感じた私は、普通に風邪だと思い、うがいを行い、ハチミツレモン湯を飲んだ。

しかし、その症状が出て2日後。

実家の用事を済ませ自分の家に帰ってきた私は、連日の疲れもあり、リビングのソファーで横になっていた。が、床暖房とエアコンを入れた部屋で、体に布団をかけているのにも関わらず、

足の先が異様に冷たいのに、体が熱い。

とりあえず熱を測ろうと思い、熱を測ったら37.4℃。この程度で解熱剤を飲むのもなぁと思っていたが、主人が帰ってくる頃に熱を測ったら、37.8℃

どうしよう。体がだるくて動けない\(^o^)/

救急車を呼ぶかかどうしようか迷ったが、この程度の熱で呼ぶのはちょっと……と思い、解熱剤を飲んだ翌日の朝、平熱に下がった。

一応平熱に下がったものの、万が一ということもあり、ひとまずかかりつけ医のところへ行く事に。そこの受け付けで熱が出た事を告げると、たちまち外で待機する様に言われ、その後別の部屋に通された。

そこで抗体検査をし、数分後。

完全防備で現れたかかりつけ医の先生が、
呆れた表情でこう言った。


医「セキモトさん……これ、どこで貰ってきたの(呆)」
私「へ??」
医「出てるよ。新型コロナウィルス」
私「(;ω;)うそぉ‼️てっきり風邪かと」
医「とりあえずアナタの症状は軽症。新薬が出てるし、よく効くやつだから。今日から10日間、自宅療養してね(#^ω^)アナタノオカアサン、トウニョウビョウヒドイノシッテルデショ」
私「Σ(||゚Д゚) ヒーーーーーッ‼️」

その後、かかりつけ医から新型コロナウィルスの新薬についての注意事項の紙を渡され、その新薬を家の近所の調剤薬局から届けられる様に手配された後、関係者各位に連絡をする一方で、速攻でネットスーパーを再登録したことは、言うまでもありません。

たちまち狂う予定。そして家庭崩壊へ

さて、私の実家は一応政令指定都市の中心にあるのだが、何処に行くにしても車を使う事が多く、全員車の免許を持っている。

しかし、主に運転する父が歳を重ねるごとに運転が荒くなり、あの姉と母に至っては免許は持っているものの、姉は病気の関係で運転ができなくなり、母に至っては様々な大人の事情で、父から運転禁止を言い渡された為、現時点で運転できるのは私と妹の2人だけである。

なので、父母姉の送迎はこの2人のどちらかで行われていたのだが、その私が新型コロナウィルスで倒れてしまったので、父と母は妹やヘルパーさんに頼んで通院や買い物をしていた。

が、私が倒れて3日後、今度は父と母の2人が『喉が痛い』と言い出した。その日の夕方、仕事から帰ってきた妹に付き添われて、両親がかかりつけ医のところへ行くと、

母→新型コロナウィルス陽性・糖尿病があるため即入院

父→新型コロナウィルス陰性・自宅で療養(※この時は)

と診断され、その翌日、妹が勤務先で新型コロナウィルスの検査をすると陽性(※無症状のち軽症)が判明し、10日間の自宅療養となってしまった。

と、これだけ聞けば、

『何だよー!!家庭崩壊って大げさに書きやがってー!!』

となるのだが、それは、男性である私の父が

『家の事を女性だけではなく男性もやる』

ことができる、という事が前提の話だ。

が、母があの姉の世話に疲れて、介護ヘルパーを入れても家事を一切手伝うことをせず、

男は仕事!!女は家庭!!

の昭和の価値観で来ている私の父。

服を着替える、お風呂に入る、ご飯を食べる……という、生活に必要なことは出来ても、家の中の掃除をする、ご飯を作る、洗濯をする、という家事一般がまっっっっっっっっったく!!できない。

私と母と妹がそれぞれに自宅療養と入院となっているので、そこにあの姉が行って父の世話をするべきなのだろうが、間が悪いことにあの姉も急に目が見えなくなり、連絡はもちろんのこと、動く事も出来なかった。

そう、女性陣が全員そういう状態のため、
誰も父の面倒を見る事ができなくなってしまったのだ。

父は高齢者なので、市の保健所から必要な物資やパルスオキシメーター、そして、父の携帯電話に厚生労働省からの報告システム(=『HER-SYS』)が来ていたのだが、それらに一切手をつけず、実家近くに住んでいる妹が連絡をするのだが、電話に出ることも出来ず、やっと出たと思ったら、返事が弱々しい。それを妹から聞いた直後、父に電話をかけて自宅療養が解除になったらすぐに行くことを告げ電話を切ったのだが、父は

すぐに病院に行かないといけない状態になっていた。

緊急事態発生‼️走れ、セキモトカナタ‼️(←大げさだけど大体そんな感じ)

私の自宅療養が解除になる前日の16時頃。
家でのんびりくつろいでいた私のスマホに、見慣れない電話番号が飛び込んできた。

私「もしもし」
母のヘルパー・トリタニさん「こちら、セキモトカナタさんのお電話でお間違えないでしょうか。私、カナタさんのお母様のお世話をしております、看護師のトリタニ(仮)と申します」
私「(母のヘルパーさん??何かあったのか??)はい、そうですが」
トリタニさん「セキモトさんのお母様にお願いされて、今日、お父様の様子を見に行ったのですが」
私「はい。私の自宅療養が明日解除になるんで、明後日に父の様子を見に行こうと思ったのですが……」
トリタニさん「(焦った様子で)明後日では間に合いません‼️今日か明日、すぐに救急車を呼んでください‼️」
私「!? (; ・д・´) ナ、ナンダッテー!! (・д´・ ;)」

電話先のトリタニさんの説明によるとこうだ。
父の様子を妹から聞いて心配した母が、母の担当看護師であるトリタニさんにお願いをして、父の様子を見に家に来てくれたのだが、家の呼び鈴を鳴らしても中々出てくる様子がなく、やっと出てきたと思ったら、唇の色が悪く、意識も朦朧としている。

が、いくら体調が悪い人がそこに居ても、介護ヘルパーが勝手に救急車を呼ぶことは出来ないため、実家近くに住んでいる妹に連絡をしたが、妹が(その時)たまたま席を外しており連絡がつかなかった為、私に連絡をした、ということだ。

その説明を聞いて最初は焦ったが、やることは1つ。

一刻も早く救急車を要請し、
父を安全な場所へ搬送すること。


結論が出た瞬間、その後の行動は早かった。

トリタニさん「セキモトさん、今は頭が混乱しているでしょうけど、どうか落ち着いて救急車へ連絡してください」
私「(ポクポクポク、チーン‼️)判りました。すぐに連絡します‼️」
トリタニさん「あ、セキモトさん、お父さんの持病……」
私「高血圧があります‼️」
トリタニさん「その事を救急隊に伝えてください」
私「判りました‼️」

トリタニさんとの電話の後、速攻で救急車を要請し、それと同時進行で、妹に実家の玄関を開けてもらい、救急隊員が家に入れる様にしてもらい、救急隊員の応対をして貰った。

救急車も呼んでこれで一安心、と思いきや、救急車を要請したその日は祝日。そして、時期的にも新型コロナで入院する患者が多く、比較的大きい総合病院の病棟はほぼ満室。もしここで父が陰性であれば、応急処置だけをして、誰もいない家に帰される可能性もあった。

が、肺炎があり、血中酸素飽和度が自分で呼吸が出来る数値を切って、心不全を起こしかけてる状態の父を家に帰されても、新型コロナウィルスで女性陣全員倒れているのに、どうやって面倒を見る事ができるのか??

そんな話を妹として数分後。妹から連絡が来た。

妹「お姉ちゃん、お父さんの搬送先、お姉ちゃんの住んでる近所の総合病院に決まったから。そこに行って、先生を説得して入院させてね」
私「判った‼️」

こうして、私の父が搬送された病院は、私の住んでいる地域の人達が良く行く総合病院に決まり、診察の結果を聞く為にその病院に行くことになったのだが、

自宅療養真っ最中の私が
病院の中に入る訳にはいかない
ので、
病院の駐車場で待機し、電話で聞くことになった。

そうして待つ事約30分後。父は

新型コロナウィルス中等症(肺炎あり)

と診断され、そのままそこの病院に入院が決定。後日、コロナ後のリハビリ目的で中規模の総合病院へと転院し、4月下旬に退院した。

これ以上の感染拡大を防ぐ為にも、積極的なワクチン接種を。

今年2月に私と私の実家を襲った新型コロナウィルス。

なお、私の新型コロナ陽性を受け、会社から自宅勤務を命じられた私の夫は、止まらない咳を繰り返し、熱がガンガン上がって寝込む私がそこに居たのに、(何故か)陰性だったのですが、

4年前、私がB型インフルエンザで寝込んだ時も、
隣で寝ていて何ともなかったことを思い出しました。
(※実話です)
どうやら、主人は風邪を引きにくい体質みたいです。
羨ましい(ハンカチギリギリ)。

で、皆さんが気になるのが、私と母は糖尿病があり重篤化の可能性が高かったのに軽症で済み、父に至っては中等症で症状が重かったのにも関わらず、後遺症もなく復帰出来たのか、だと思うんですが、

それは、昨年の夏から行われている
『新型コロナウィルスワクチン』『適切な医療行為』のお陰です。

特にワクチンに関しては、みんな、それぞれに3回接種しているのですが、私の実家の中で副反応が酷かったのはあの姉だけで、父と母と主人は2回目の接種時に副反応は出ましたが、3回目接種時は副反応がなく、私と妹に至っては、

「副反応??何それ、おいしいの??」

状態でした。

新型コロナウィルスワクチンに関していうと、色々な意見があるのは判りますし、接種拒否をしている人たちの気持ちも判らなくはありません。
ワクチンの副反応のひどい話や、医療メーカーや政府の陰謀論などなどをSNSでよく聞きます。実際、私の知り合いもそれに踊らされている人がいます。
しかし、それは、本当の話でしょうか。

新型コロナウィルスは、
普通の風邪の様で風邪とは違います。


咳はひどいし何日も止まらない。

風邪の高熱と違う高熱が出る。

お年寄りなら認知症が(一時的に)ひどくなり、
せん妄が出たりする。

全快して何ともない人もいれば、
後遺症が出る人もいる。

これがワクチン未接種(※ただし、持病やアレルギーの関係でワクチンを打てない人は除く)の人たちが罹患すれば、ワクチン接種をしている人たちより酷い状態で苦しむんです。私みたいに持病があって、罹ったら確実に重篤化する人はもちろん、大半の人はワクチン接種を済ませているでしょうが、SNSの情報に惑わされてまだ未接種の人、どうか耳を塞がずに聞いてください。

新型コロナウィルスは、自分の自然免疫を向上させたり、全く効果のない薬を飲んだり、集団免疫でどうにかなるものではありません。

患者数が少なかった2年前と比べて、全国各地で新型コロナウィルスが蔓延している現在では、どれだけ万全な対策をしていようが、ワクチンを接種していようが、どっかしらで拾ってきます。

ただ、新型コロナワクチンは重篤化を防ぎます。
実際、私たち女性陣は軽症で済み、無症状だった妹はもちろん、持病のある私と母は重篤化する事なく、父に至っては中等症(※肺炎あり)から回復しています。

ワクチン接種が始まった当初は、ファイザーとモデルナだけだったのですが、後にアストラゼネカ、そして、ノババックスとワクチンの選択肢が増え、よく効く飲み薬に点滴薬、と、2年前の何もなかった絶望な状況から、国、政府、医療関係者、国民全体で戦ってきた結果が出て、いつもの生活に戻るまであと少しの所まで来ています。

それでも、新型コロナウィルスは医療メーカーと厚労省の陰謀論!!とか、自然免疫で治る!!とか、集団免疫をつけさせる為にも子供にはワクチンを打たせない!!と言い続けて、自分の大切な家族や恋人が新型コロナウィルスに罹患して、その症状が中等症以上だったり、持病があって重篤化してしまったら、
総合病院のコロナ病棟に入って、1ヶ月以上の入院な上にその間は面会謝絶、悪化すれば家族全員で当の本人の命の選択を迫られるのと、

きちんとワクチンを接種して、万が一新型コロナウィルスに罹患しても、
よく効く飲み薬を調剤薬局から処方され、体温と血中酸素飽和度を計測して厚労省に報告する煩わしさはあるけど、自宅療養(またはホテル療養)で普通に生活できるのと、どっちがいいですか??

どうか、あなたの大切な人を守る為にも、そして、あなた自身を守る為にも、新型コロナウィルスワクチンの接種をよろしくお願いします。