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役病11 収束

 今回のウィルス禍は、ウィルスの強毒化によって収束するのではないでしょうか。

  東京都医学総合研究所は、テング熱の4種類の亜型全てに有効なワクチンを開発しています。そして、その培った技術を応用して、弱毒化した天然痘ワクチンに今回のウィルスの遺伝子を組み合わせたワクチンの開発に2020年4月から取り組み、2021年4月には既に開発しています。

  既に確立しているワクチン製造技術なので安全性はもちろん、今回のウィルスの変異株だけでなく、コロナウィルスの変異種にも対応できる、一度打つだけで長期間、上手く行けば生涯有効なワクチンです。カニクイザルの治験では100%近い有効性が得られていましたが、即席ワクチンが世界を席巻していたためにヒトへの治験が遅れ、2022年4月からやっとヒトへの治験の目途がたちました。問題がなければ、2023年後半から供給されることになるでしょう。

  時間をかければ良いものが創れるのは当たり前の話で、これから薬、ワクチンその他、感染を抑制するのに有効なものがたくさん出来てくるでしょう。しかし、それでもワクチンその他、ヒトの力でウィルスを制圧するのは難しいかもしれません。

  人工的にウィルスを制圧するのが難しいということで、終わりが見えなくなったと考える方が多くなったようですが、何となく終わりが見えてきました。

  スペイン風邪を例にとって、ウィルスの毒性と感染力にはトレードオフの関係があり、いずれ弱毒化していくだろうと考えている方が多いようですが、何の根拠もありません。オミクロン株というのが現れて、その実態がつかめていないにもかかわらず、2022年中には収束するといった楽観論はどこから出てくるのでしょうか。2022年春、さらに新たな感染力の強い変異株が現れ、2つ続けて弱毒化していけば、その可能性はあるでしょうが、あまり期待できません。

  今回のウィルスは単体では毒性が弱く、今もそうなのではないかと思いますが、増幅して大勢で人体を攻撃します。すなわち、感染力=増幅力=攻撃力となり、感染と人体へのダメージにタイムラグがあるので、毒性と感染力が両立しています。  

 ウィルスの増幅力がどんどん増していって、感染と人体へのダメージのタイムラグが短くなり、無症状感染者もほとんどいなくなり、感染してから24時間以内に重い症状が出てくるようになれば、他人に感染させる前に寝込んで、感染は下火になっていくのではないでしょうか。

  ただ、感染してから48時間以内に脳または心臓に血栓が出来て突然死する人が増え、死者は相当な数に上るでしょう。

  そして死亡率が上がれば、政府が規制しなくても、怖がって外へ出る人がいなくなり、さらに感染が抑制されていくはずです。

  とりあえず一旦は治まるでしょう。

  ただ数年後、他の動物を経由して獰猛なウィルスとなって再び襲い掛かってくるかもしれません。

 疫病禍は続いて行きます。 

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