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役病16 2022. 4. 1 mRNAワクチンの正体

     オミクロン株が現れてから、東アジアでも感染が爆発し、死者が増えています。しかし、世界の大勢はマスク、ワクチンを必要としない、より警戒を解いた社会へと移行しようとしているようです。

 日本では、オミクロン株BA.1からBA.2への置き換わりなのか、順調に減っていた感染者数が3月の末から増加に転じ始めたようです。ゴールデンウィークに感染のピークがやってきて、5月には相当数の死者を出すのではないでしょうか。

 さて、やっとmRNAワクチンについて、ある程度の理解が進んだので、明らかとなったことについて記しておきます。

 mRNAワクチン開発における最大の障壁は、人体の免疫システムがmRNAを自分のものでない異物と認識して攻撃するので、mRNAを体内に入れると強い炎症が起きることでした。

 この問題を解決するために、ファイザー社のmRNAワクチンBNT162b2は、一本鎖RNAを覆っているヌクレオチドのウリジンを1-メチル-シュードウリジン(m1Ψ:1-Methyl-Pseudouridine)に置き換えることにより、マクロファージや樹状細胞などの自然免疫に認識されにくくなり、攻撃をかわすことに成功しました。また、m1Ψは細胞内の分解酵素リボヌクレアーゼRNaseで分解されにくいので、大量のスパイクたんぱく質を作り続けます。

 mRNAおよびそれによって作られたスパイクたんぱく質は、すぐに消えてなくなるというようなことが言われていましたが、設計段階でmRNAは、そう簡単には分解されないように設計されています。

 どの程度の期間体内に残るのかは分かりませんが、スウェーデンのルンド大学のマグナス・ラスムッセン Magnus Rasmussen教授とヤン・デ・マリニス Yang de Marinis准教授が2022年2月25日に公表した実験結果によると、分離されたヒトの肝細胞内でBNT162b2のmRNAが6時間以内にDNAに逆転写したようです。

 さらにスパイクたんぱく質については、心臓、腎臓、肝臓、卵巣その他様々な臓器の表面に現れ、接種後2か月を経ても残存していることが確認されています。これも残存期間については不可知です。

 m1Ψによって修飾されたmRNAは自然免疫によって認識されにくくなるだけでなく、早い段階から制御性T細胞Tregをも誘導します。通常はT細胞、B細胞の活動を抑制するために、それらより遅れて誘導されるTregが当初からT細胞、B細胞よりも多く誘導されています。( Induction of High Levels of Specific Humoral and Cellular Responses to SARS-CoV-2 After the Administration of Covid-19 mRNA Vaccines Requires Several Days ― Frontiers in Immunology 2021.10.04 )

 ヘルパーT細胞、キラーT細胞、B細胞をも誘導しますが、相対的にTreg が優勢となり、あらゆる免疫を抑制することになります。だからスパイクたんぱく質もそんなに攻撃を受けません。

 Tregが優勢となるなら、なぜB細胞だけがよく働いて、抗体を一時的にせよ大量に産生するのか不思議です。

 自然免疫だけでなくキラーT細胞も含めて、免疫細胞の直接的な攻撃を抑えるような性質をm1Ψが持っていて、それでも情報の伝達だけは確保され、B細胞の抗体の産生のみが働くのかもしれません。

 このTregによるあらゆる免疫の抑制は2回接種後6か月ほど続き、3回、4回と接種の回数を増やしていくと、免疫抑制の期間が長引いていくようです。

 一時的にせよ、接種後2週間で大量に作られた抗体は、その後、デルタ株に対しては3か月ほど感染を防いでくれますが、オミクロン株に対しては1か月ほどしか効力がありません。

 そして、その後はTregによる免疫抑制が働いているので、ワクチン未接種者に比べて感染しやすくなります。イギリス政府保健省のデータによると、接種後6か月で約4倍感染しやすくなり、その後、免疫が回復に向かいますが、接種後9か月経っても、なお2倍くらい感染しやすいようです。それでも、接種後6か月くらいまでは、Tregによる免疫抑制によりサイトカインストームなどによる炎症が起きにくくなっているので、感染しても重症化しにくくなっています。

 Tregによる免疫抑制によって、あらゆる病気にかかりやすくなり、寛解に向かっていた癌が逆に悪化したり、帯状疱疹のような老人にしか現れない症状が若年者に出たりといったことが起こっています。

 接種後おおよそ6か月を過ぎるとTreg の抑制がとれて免疫能力が徐々に回復していきますが、免疫能力の回復にともなって、体中にできたスパイクたんぱく質を免疫システムが攻撃することによって自己免疫疾患が増えるのではないかと懸念されています。ワクチン接種後6か月以内はTregにより免疫が抑制されているにもかかわらず、免疫の過剰攻撃による心筋炎が多発しているからです。

 イギリス政府保健省のデータによると、70歳以上の老人はワクチン2回接種後6か月を過ぎると、未接種者に比べて感染した場合の死亡率が上がっていき、ピークは接種後9か月ほど経った頃で、70歳代は約3.5倍になり、80歳代は約4.5倍になります。だから、6か月ごとの接種にこだわっているわけです。

 接種後6か月を過ぎて免疫能力が回復してきた頃に、今回のウィルスに感染すると、全身にできたスパイクたんぱく質を攻撃するタイミングが重なって免疫が過剰反応して自己免疫疾患によって死に至るのではないかと考えられています。また、今回のウィルスへの感染を契機に、感染に呼応して、感染していない別の細胞がスパイクたんぱく質を作り始め、これが自己免疫疾患を引き起こすのではないかと主張している学者もいます。

 しかし、よほど体内にたくさんのスパイクたんぱく質が存在している、または弱っている臓器がある等の特殊事情がない限り、死に至るような自己免疫疾患は起こらないのではないでしょうか。

 また、動物実験でmRNAを注入された動物がほとんど免疫不全に陥って死んだことから、mRNAワクチンを接種した人は数年以内に同じように免疫不全に陥って死ぬというようなことが囁かれていますが、それを裏付けるような具体的な事実も未だ見出されていません。

 私の推測ですが、動物実験においては、実験対象となる動物の健康よりも、mRNAの効果を測定することを優先して、大量にmRNAを投与されたために免疫能力が回復することなく死に至ってしまったのではないでしょうか。

 ただ、まだまだ分からないことが多く、これからの研究によって不都合な真実が突きつけられる可能性は高いのではないでしょうか。

 mRNAワクチンは免疫を抑制し、作られるスパイクたんぱく質は自己免疫疾患を引き起こすので、打てば打つほど感染が拡大し、死にやすくなる、とんでもないワクチンであるというのが結論です。

 西側先進国では既に信用を失ってしまっていて、日本は大量に残った在庫を売りさばく格好のお得意さんになっています。高齢者の自己免疫疾患による死亡を抑えるために日本は打ち続けるのでしょうか。

 ファイザー社が開発したmRNAワクチンBNT162b2は、一本鎖RNAを覆っているヌクレオチドのウリジンを1-メチル-シュードウリジン(m1Ψ:1-Methyl-Pseudouridine)に置き換えているというのが、決定的、本質的事項です。

 Pseudoとは「偽の」という意味です。m1Ψは免疫を抑制、特に免疫細胞による直接的攻撃を抑制するようなので、これがもし体内に永く留まるようなら、大変なことが起きてしまうのではないでしょうか。

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