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長編小説『くちびるリビドー』を楽しROOM

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「私がウニみたいなギザギザの丸だとしたら、恒士朗は完璧な丸。すべすべで滑らかで、ゴムボールのように柔らかくて軽いの。どんな地面の上でもポンポン弾んで生きていけるし、水の上ではプカ…
note版は【全20話】アップ済み(【第1話】は無料で開放&解放中☺︎)。全部で400字詰め原稿用紙…
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#性と生

「小説『くちびるリビドー』を楽しROOM」より、ご案内と最新情報。

◎小説『くちびるリビドー』が「紙の本」になりました♪(2020年12月22日発売)“やっぱり私、…

長編小説『くちびるリビドー』の素敵な「あらすじ」が見つかったので、ここに置いてお…

めちゃくちゃ久しぶりにパソコン内の整理をしていたら、とっても素敵な(笑)☞“小説『くちび…

きっかけは、R-18文学賞。/『くちびるリビドー』創作こぼれ話〈1〉

『女による女のためのR-18文学賞』というものがある。 私がこの画期的な賞の存在を知ったとき…

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「性」と「生」の交差する物語にdiveして…。/『くちびるリビドー』創作こぼれ話〈2…

前回も書いたとおり、私が「物語=小説」を書くようになったきっかけは『女による女のためのR-…

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【縦書き版】長編小説『くちびるリビドー』第1話/1.もしも求めることなく与えられた…

「私がウニみたいなギザギザの丸だとしたら、恒士朗は完璧な丸。すべすべで滑らかで、ゴムボー…

【縦書き版】長編小説『くちびるリビドー』第2話/1.もしも求めることなく与えられた…

「私がウニみたいなギザギザの丸だとしたら、恒士朗は完璧な丸。すべすべで滑らかで、ゴムボー…

【縦書き版】長編小説『くちびるリビドー』第3話/1.もしも求めることなく与えられたなら(3)

「私がウニみたいなギザギザの丸だとしたら、恒士朗は完璧な丸。すべすべで滑らかで、ゴムボールのように柔らかくて軽いの。どんな地面の上でもポンポン弾んで生きていけるし、水の上ではプカプカ浮くことだってできる。それに比べて私は、ところどころ穴だらけで、形も微妙に歪んでて、ギザギザの棘だって見かけだけで実際は簡単にポキっと折れちゃうし。そのくせ『きれいな水の中でしか生きられな~い!』とか言っちゃって、とことん自分が嫌になる」//この“満たされなさ”はどこから来て、どこへ向かっていくの

【縦書き版】長編小説『くちびるリビドー』第4話/1.もしも求めることなく与えられた…

「私がウニみたいなギザギザの丸だとしたら、恒士朗は完璧な丸。すべすべで滑らかで、ゴムボー…

【縦書き版】長編小説『くちびるリビドー』第5話/1.もしも求めることなく与えられた…

「私がウニみたいなギザギザの丸だとしたら、恒士朗は完璧な丸。すべすべで滑らかで、ゴムボー…

【縦書き版】長編小説『くちびるリビドー』第6話/1.もしも求めることなく与えられた…

「私がウニみたいなギザギザの丸だとしたら、恒士朗は完璧な丸。すべすべで滑らかで、ゴムボー…

【縦書き版】長編小説『くちびるリビドー』第7話/2.トンネルの先が白く光って見える…

「私がこんなにも満たされなさを抱えているのは、たっぷりの母乳を与えてもらえなかったからに…

【縦書き版】長編小説『くちびるリビドー』第8話/2.トンネルの先が白く光って見える…

《それは与えられて然るべきもの。こちらから全身全霊で奪いにいく必要などあるはずがない。だ…

【縦書き版】長編小説『くちびるリビドー』第9話/2.トンネルの先が白く光って見える…

永遠の片想い。そんな気分になるから、私はいつだってクールに大人でいようと努める。そう。母…

【縦書き版】長編小説『くちびるリビドー』第10話/2.トンネルの先が白く光って見えるのは(4)

私も今ならわかる。あの感じこそが、恒士朗の「他人に気に入られようという下心の一切ない、純粋な品のよさ」なのであり、決して冷たいわけでも感じが悪いわけでもないのだ。だけど、他人への興味がまるでない彼の嘘のないその在り方を前にすると、何かが完全に遮断されているような心もとなさに包まれる。//物語は第2部――あのとき下した決断の延長線上に、彼はいた。 ※note版(横書き)は【全20話】アップ済み☺︎/* ※『創作こぼれ話』も気ままに更新中♪ ※「やっぱり小説は “縦書き” で読