【仙台コミケ】初めての同人即売会。創作する者よ、即売会に行こう!

先日9/10に行われた同人即売会【仙台コミケ273】に、自作小説を携えて参戦してまいりました。
結論から申し上げますと、「出てよかった!」この一言に尽きます。

こういったイベントは人生初!
売れるかどうかも分からない。そもそも完成するかどうかも分からない……
色々不安を抱える中で、おっかなびっくりではありましたが、なんとか本を用意して、当日を迎えることができました。

出し物としてはオリジナル小説のコピー本を10冊用意し、売れたのは6冊。
無名作家のオリジナルもの、しかも挿絵なしの小説。
と、かなり売るには難しい要素ばかりの中、充分な成果を上げられたのではないでしょうか。
さて、以上を踏まえまして今回の即売会でオリジナル小説を売るために行ったこと、反省点を掻き出したいと思います。


・準備編

本を出すにあたって、普段横書きで書いている作品を縦書きにする。ということからスタート。
普段使用しているツールがグーグルドキュメントなため、ツール内で縦書きにすることができませんでした。
そこで使用したのが以下のツール。
縦書小説PDFメーカー|シメケンプリント https://shimeken.com/tex
こちらは、縦書きデータ化だけでなく、表紙まで作れたのでかなり助かりました。
出来た表紙が以下。

表紙


裏表紙

印刷はキンコーズで行いました。
10冊刷って、表紙カラーかつ厚紙の使用。
折ったときの不揃い部分の裁断をして大体8000円ほどでした。


反省点
表紙は雰囲気が合うものを選びました。
ですが裏表紙はちょっと失敗したな、と感じています。
というのも、あらすじの真ん中部分が、色の変化と被ってしまってかなり読みにくいものになっています。
ギリギリまで本編を書き、慣れないツールに四苦八苦しながら、出来る最大限のデザインにしたつもりですが、ここは改善したいな、と思います。

・当日

この日はかなりバタバタしておりました。
本は出来ていましたが、陳列についてはまるで準備していなかったからです。
幸い、会場の夢メッセ宮城の近くにダイソーがあったので、使えそうなものを適当にかき集めて会場に向かいました。

当日買ったものは以下。
・フェイクレザーボックス(お金を受け取る用)
・水性カラーペン(その場でPOP書く用)
・ミニアクリルボード(値段書く用)
・スティックのり
・ケント紙(POP用)

持参したもの。
・A5紙がちょうどいい段ボール(本を立てて置くよう)
・スケッチブック(POP用)

といった感じで用意していって、会場に着いたのは一般入場ギリギリでした。
当日で時間もギリギリだったので、ダイソーで商品をしっかり見て買い物もできませんでした。
陳列が安っぽかったので、次はもうちょっといいものを用意しておきたい。

・イベント開始後

さて、ここからは同人誌を手に取ってもらうための努力です。
まずは以下のようなPOPを用意しました。


これに加えて、上記で用意した表紙・裏表紙をA4紙で用意しました。
とにかくこの作品はどういったものなのか? ということが伝わることを意識しました。
小説なので、試し読みをしようにも時間がかかります。
漫画やイラスト集と違い視覚的に分かりやすいものがないからです。
だからなるべく大文字で短い文章で、魅力、売りを主張してみました。

・イベント中、ひたすら声だし

『目を引くもの』がない当サークル。
一般参加者さんが入場してからは「いらっしゃいませ!」とひたすら声を出しました。
接客業経験が活きました()。
あとは座っているよりも、立っていた方がいいかな? と思いイベント中はほぼ立ちっぱなしでした。

・最終手段

とはいえ、やはり見るだけで判断できるビジュアルは何かあった方がいいかと苦肉の策で用意したものが以下。

登場キャラクターのイラスト

自信はなかったものの、書く上でイメージしやすいようにイラストを用意しておりました。
これを公開しておきました。

・反応

さて、ここまで用意をして、どれが反応を得られたかについて。
声かけ>イラスト≧POP>あらすじだったかなと思います。
近づいてくれた方に「良かったら試し読み大丈夫ですよ!」といった声かけを行い、興味を持ってくれた方にトークをしていったのが一番良かったと思います。
次に、僕としては意外なほどにイラストに反応をいただけました。
かっこいい、キャラデザが出来て凄いといった風に言っていただけて嬉しかったです。

・売上は?

結論から言いましょう。赤字です。
なぜなら、値段を100円に設定していたからです。
正確には、100円以上、お気持ちで追加していただいてOKです。としました。
というのも、そもそも売れるか分からない。とにかく知ってもらう、読んでもらうを優先し、利益を度外視したんですね。
そして何よりおつりが用意できなかった、というのも大きい。
大きめに出されておつりが出せないのも気が引けた、需要があるかどうか分からない自信のなさから、かなり低めに値段設定しました。

ただ、今回は買ってもらえたということ。
こういったもので反応をもらえた、といったことなどを学べたので、充分かと思います。
ただ、これでは続けていけないので、印刷費はトントンに出来るようにやっていきたいと思います。

・用意した方がよかったなと思うもの

・名刺、あるいは無料で渡せるチラシ。
近隣サークルの方が「名刺だけでも」といった感じで、サークルを見に来てくださった方に渡していたのを見て、「ああ、こういうのあればよかったな」と思いました。
pixivと小説家になろうに今作の収録の一部を投稿していたので、そこにアクセスしてもらえるようにURLやX(旧:Twitter)アカウントを載せたものなど。
自己紹介をしやすく、無償で配布できるものがあるとよかったなと思います。
・試し読み用の本
試し読み可としていましたが、商品を渡して読んでもらう形になったので、「買え」みたいな圧を感じさせてしまったかもしれません。
そこがちょっと気になったので、試し読みに使う用の安い紙で作ったものを用意しておきたいな。と思いました。

・最後に

さて、何かと準備不足で大変な即売会参加でしたが、充実した気分で終えることができました。
というのも、ネットにオリジナル小説を投稿していて、「読んでもらっている」という実感が得にくかったのです。
それが今回、用意した半分以上を買っていっていただけたことで、「自分の作品が誰かの目に触れた」という実感がわいてとても嬉しかったのです。
用意するもの、会場での努力など、必要なものは多かったですが、「作品が認知された」という実感を得られたのはとても貴重な体験でした。
自分と同じような活動をされている方、せっかくなら、書いた作品を実本にして、即売会に出してみませんか? 今後の創作のモチベーションになるかもしれませんよ?

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