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【愛媛・道後温泉】ヒストリカル温泉道修行の旅(前編)


温泉道入門から早3ヶ月。
体調不良や体調不良が重なり、
なかなか温泉に行けない日が続き、
それでも何とか温泉道7湯目を達成。
(余談だけれど私は湯あたりしやすい体質らしく、
温泉に入った後は倦怠感や下痢に襲われるので、1日に1湯が限界なのです。)


温泉道のガイドブックを購入した時から検討していた「ヒストリカル温泉道」初段認定に向けての下地が整った。
「ヒストリカル温泉道」とは、通常の八十八湯温泉道に道後温泉の3施設が加入した期間限定の温泉道。
「道後温泉本館」「飛鳥乃湯」「椿乃湯」のうちの
2つに入浴してスタンプをGETすれば、ヒストリカル温泉道の初段認定をしてもらえる。


愛媛は以前から旅行先として気になっていたのだけれど、交通の便があまりよくないため躊躇していた。けどこれは絶好のいい機会だ。
ということで私はフェリー3時間+特急50分の松山・道後温泉への旅を決行した。


宇和島運輸フェリーで八幡浜へ

宇和島運輸フェリー乗船口


6月14日(金)早朝。
頑張って早起きして6時25分の便に乗船。
乗り物にめっぽう弱い私は船酔いが心配だったので
もちろん酔い止めを飲んで乗船。


私の船は2022年に就航したばかりの
新しい船「れいめい」。
まだ就航して2年しか経っていない船内はピカピカだった。


まるでホテルのようなロビー。
2等船室のゆったりリクライニングシート。
船室以外にもラウンジみたいなとこが。
2等船室・雑魚寝スペース。畳がきれい!


リクライニングシートや雑魚寝スペースには
もちろんコンセントあり。
売店やカップラーメンの自販機、コーヒーの自販機にゲームコーナーまであった。
(売店は早朝だったためか開いてなかった)


トイレはさすがに撮影できなかったけど、
近代的な便器とおしゃれな市松模様の床で
とてもフェリー内のトイレとは思えないほど。


1等や特等の船室もあるみたいだけど、
2等でも十分快適。
畳のスペースで足を伸ばそうと思ったけど、
エンジン音が若干耳障りなのと景色がよく見えなかったのでリクライニングシートに移動。


船内から撮影した別府。
遠くに見える佐多岬。


さすがは瀬戸内海。
この日の天気も相まって海は終始穏やか。
心配していた船酔いもすることなく、
船と並走するカモメを見つめたり、
佐多岬の風力発電のプロペラたちが好き勝手にいろんなスピードや方向で回っているのを眺めたり、
変な島があったらGoogleマップで調べてみたり、
フェリーでしか楽しめない景色を思う存分に楽しんだ。


船上デッキから撮影した八幡浜。


八幡浜到着。さっそく地元の文化に触れる。

船は定刻で八幡浜へ到着。
梅雨入りしてるとは思えないほどの快晴。
船を降りて少し歩き、「八幡浜みなっと」という
道の駅のようなところのバス停でバス待ち。
屋根の下には先客でおばあちゃんが2人いておしゃべりをしていた。


私は旅先で地元の人たちの会話を聞くのが好きだ。
地元の方言を聞くと、非日常の世界にいるんだということをひしひしと感じてワクワクするからだ。

初めて鹿児島に行って駅のファミマの店員さんの言葉を聞いた時、「ウワアアア〜!これが鹿児島訛りか〜!」と感動したのを今でも覚えている。


私はおばあちゃん達がいる屋根の下には入らず、
少し離れた所で2人の会話をこっそり聞いた。


おばあちゃん達が話している言葉は
「〜しちょん」「〜やけん」など
私が普段話している大分弁にそっくりだった。
大分は周りを山に囲まれているので、
海を挟んだ隣にある四国の方言の影響を受けていると聞いたことがあるけど、どうやらそれは本当だったらしい。博多弁や熊本弁よりもずっと大分の方言に近い。

だけど愛媛のアクセントは関西のアクセントに似ていた。
そういえば大学時代、香川や徳島出身の友達も関西風のアクセントで話していた。



そうこうしているうちに、
なかなか来ないバスに痺れを切らしたおばあちゃんズは「もう歩いて行こう」と言って立ち上がった。
去り際に私の存在に気づいたおばあちゃんが
「暑いけんここ入って座んなさい!」と屋根の中に入ることを勧めてくれた。
私はお言葉に甘えて屋根の下に入り、おばあちゃんが去った直後に来たバスに乗った。


八幡浜駅に到着して松山行きの特急券を購入するも、電車の時間まで30分近くある。
駅に併設してあるコンビニに入ったものの、5分たらずでお店の中を見尽くしてしまった。
普段ならこういう時はスマホを見て時間を潰すのだけれど、せっかくの旅なので駅前を歩き回ることにした。


駅の前の植え込みの木を眺めていると、
「みかんぼうず」(名前はうろ覚え)みたいな札がかけられた木が数本。
ん?これみかんの木?と思って見てみると。

八幡浜駅前のみかんの木。
黄色く色づいている実も。

何とみかんの実らしきものが。
駅前の植え込みにみかんがなっているなんて
さすがは愛媛。


そういえば先ほどの八幡浜みなっとで見たポストも赤ではなくオレンジ色だった。


八幡浜みなっとのポスト。
ちなみに八幡浜駅のポストもオレンジだった。


愛媛県民のみかんに対する本気の愛を
実感した瞬間だった。


いよいよ松山市へ


八幡浜から特急に揺られること約50分。
ついに道後温泉がある松山へ到着。


私が乗った「特急宇和海(うわかい)」には
アンパンマンのラッピングがされていて、
なぜアンパンマン?と思っていたらアンパンマンの作者やなせたかしさんは高知のご出身らしい。


姪っ子がアンパンマン好きなので、
写真を撮って見せてあげたかったけれど、
思いのほか人が多くて立ち止まれなかったので写真は撮らなかった。


松山駅の駅舎。「駅」ではなく「驛」なのがいい味出してる。


電車を降りて松山駅を出てみると
あれ…何か意外と…
四国最大の都市の主要駅がこれ…?(松山市民のみなさまごめんなさい)と思ってしまった。


しかしこのがっかり感は後ほどしっかり覆されることになる。


さっそく市電(広島では道路を走る電車のことを「市電(しでん)」と呼んでいたのだけれど、愛媛ではどう呼んでいるのかわからない)に乗って道後温泉へ…と行きたい所だけれど、その前に私には大事なミッションがあった。


ご当地フォルムカードを求めて


私は旅に出た時、真っ先にその県で1番大きい「〇〇中央郵便局」に向かう。
その県にしか置いていない「ご当地フォルムカード」を購入するためだ。


「ご当地フォルムカード」とは
各県の特産品や名所、有名人を型どったポストカードで、各郵便局で購入することができる。


左が「柳川の川下り」、右が「黒じょか」のカード。


ポストクロッシングでは「Gotochi」の名で海外の会員に知られており、送ると結構喜んでもらえる。
(ただし海外へ送るのに210〜280円かかるので、
ご当地フォルムカードを希望している人にしか送らないようにしている。)


ご当地はどこの郵便局でも買えるのだけれど、
〇〇中央郵便局はその地域で1番大きい郵便局なのでたくさんの種類が置いてあるし、土日も開いていることがあるので、私は必ず〇〇中央郵便局に行く。


今回も例に漏れず松山中央郵便局へ向かうことにした。

(実は郵便局に行く前にあまりにもお腹が空いていたので鍋焼きうどんを食べに行ったのだけれど、それはまた後ほど。)

郵便局に着いた私はワクワクしながらハガキコーナーに向かった。
だけど何とそこにあったのは「今治タオル」のカードのみ。


予想外の品揃えの少なさに動揺したけれど、
とりあえず今治タオルのカードを購入。
幸い今日は金曜で小さな郵便局も開いている。
ということで松山中央郵便局から歩いて8分ほどのところにある「松山一番町郵便局」へ向かうことにした。


ここは他の郵便局のようにカードやハガキを置いているコーナーがなかったので、カウンターで局員の方に聞いてみると「すみません、品切れが多くて今あるのがあちらの種類だけで…」と申し訳なさそうに貼り紙を指差す。


貼り紙を見ると、無情にも私が狙っていた「坊っちゃん列車とマドンナ」や「タルト」のカードの箇所に「品切れ」の札が…
でも不幸中の幸いか、「みかん」のカードが残っていたのでそれを購入することにした。


お会計を済ませると、局員の男性が
「どこか遠くから来ちょるんですか?」と話しかけてくれた。
「はい、大分から来ました。これ(ご当地フォルムカード)が好きで、集めてるんです。」と言うと、
「ああ、そうなんですね」と笑ってくれた。



ちなみに次の日、いよてつ髙島屋の中にある
「まつやまマドンナ郵便局」に行ってみたけれどここも不発。「みかん」「今治タオル」とあと1種類(名前忘れた)しか残っていなかった。
対応してくれた局員のお姉さんが「『坊ちゃん列車』などは旅行に来られた方に好評で、品切れが続いてて…」と申し訳なさそうに話してくれた。


何とか購入できた「みかん」と「今治タオル」


それにしても不思議だ。
博多や鹿児島、長崎や岡山に行った時も
ここまで手に入らないことはなかった。
〇〇中央郵便局に行けば、欲しい種類は購入できた。


何で愛媛はこんなにもご当地フォルムカードが手に入りにくいんだろうか。
その謎は翌日の旅で何となくわかることになる。


次へ続く

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