癌になりました、ガーン!ゆるだら闘病生活 3
さて、また月日は経って検査結果の発表を聞きに行く日がやってきました。
正直、前回の画像や医師の様子などから癌であることは間違いなさそう、そう覚悟を決めてはいたものの、やはりただの潰瘍でした、という希望も捨てきれない、なんとも中途半端な気持ちで当日は挑みました。
だって別に痛くないから・・・私の病気の基準はそこだけなんですよね。
家族には、「結果がガンだったら、ガンでした、ガーンてlineで送るね」などと軽口をいいまして。
いよいよ。
外科部長さんに直々に引導を渡されることに。
これがまた優しそうな部長さんでした。
おだやかな紳士の先生から、「えー、先週の検査の結果ですけれども。組織の検査をした結果、やはり悪性のものでした」
ガーン。
やはり覚悟は決めてても、実際に宣告されますと、ガーンてなるね。衝撃は重いものがある。
癌て最近は治療すれば寛解して長生きする人も増えてきているとはいうものの、
やはり、死に至る病として圧倒的な力がある。癌って字に。言葉に。音に。
先生は告知に慣れておられるのでしょう、私の様子に気づかいながらおだやかな言葉をかけて下さる。
まあ家族いないで一人での告知だtったんで余計に優しくされたのかも。
「ずいぶん巨大なので、カメラが通るくらいのやっとのスペースしかないですね。早急に手術をした方がよいでしょう。便秘とかはないですか?」
「いや、どちらかというと頻回で困ってます、今のところちゃんと出ています」
「なら、急いで人工肛門の増設する必要はないでしょうね、直腸がんなんですけど、この位置なら人工肛門でなくても大丈夫だと思う。今は手術も体の負担にならない方法で行いますからね。ところでうちでは今後の治療は○○病院を紹介することにしておりますので」
と、さくさく安心できるようなことを言われ、紹介状を書いてもらいそちらの病院にかかることに。
そちらの、といっても普段かかりつけ病院の本院だし、今まで麻疹の疑いや、交通事故の救急入院なんかで何度もお世話になっています。 この地域の三時救急そこなのよね。
で、さて年末の忙しい時期に病院を駆け巡る羽目に陥り、また家族に告白せねばならない自分。
前回のようには、世界はキラキラしてなかったわ。
これからどうなるのか、家族はどんな風に受け止めるのか。
現実的な問題がぎゅうっと押し込んでくる。
でも、それでも、澄んだ空気の中で遠目に小さく見えていた富士山は美しかった。
ぼんやり、何も考えず「ああ、綺麗だなぁ」って見とれていました。
で。家族も帰宅後。
子供らには先に打ち明けました。
息子は動揺したものの、普段から私の言葉をそのまま信じるところがあるので、「手術してがんをとるんだってー」というとそのまま信じて、それで良くなるもの、と解釈してくれた。
娘は一方、もう少し自分の感情でものを考えるので、不安になったのか、しばらく泣きじゃくってました。
で、相棒には怒られた。
ずっと健康診断に行け、がん検診受けろ、と言われていたからね。
まさにそういう意味では自業自得はたしか。
こんな私が言うのは何ですけど、みなさん、体は大事にしましょう。無理は禁物。
そんでもって、癌て本当にいきなり。ここまで大きくなるには数年かかったでしょうね、とは言われたけど。
今でこそ症状あるけど、一年前は特になかったと思う。出血はたまに少しだったから、完全に痔だと。
ネットみても、「ほとんどの出血は痔」てあったしね・・・。
がん検診、さぼらず受けましょうね。
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