「地獄に堕ちろ」と言われた朝の恋心。
7月某日、土曜の朝に。
眠たい目を擦ってインスタグラムを起動したら、
届いていた言葉。
「今すぐ投稿を全て消せ。
お前はどれだけ私の尊厳を傷つけるつもりだ。
地獄に堕ちろ。」
と、
言いたいことを分かりやすく、
三行で簡潔に伝えてくれていた。
最後の一言は強烈だった。
「地獄に堕ちろ」とは、
生涯で直接的にも間接的にも、
言われたことがなかったから。
正直、めちゃくちゃ惚れそうになった。
この世界には、
人生の貴重な週末の数分間を消費して、
見ていて心底イライラするだけの投稿履歴をひたすら繰り、
最後にこんな漫画の捨て台詞の様な言葉を残して去る、
あまりにもファンシーでロマンチズムに溢れた人が、
まだこの世にいたなんて。
そんな素敵な人が、
私の前に現れてくれたなんて。
人生、まだまだ捨てたもんじゃないと思えた。
ありがとう。
どうか幸せに。
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