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多分、冬の出来事

暑い日が続きます。

 ベリーベリーストロング/斉藤和義、
 青空/THE BLUE HEARTS、
 希望の轍/サザンオールスターズ
 ラッキープール/JUDY AND MARY…

夏には夏のプレイリストを聴きながら。


以下は、或る冬の手記に書いてあったかも知れない話。



”もう少しだけ、寝て居ようかな”

早朝6時、僕の部屋で一緒にお酒を飲んで、

そのまま僕の布団に転がり込んでしまった君は、

気怠そうにまた布団に潜り込んだ。

シングルベッドで手狭になって、

急に手持ち無沙汰になってしまった僕は、

仕方なく隣に座り、寝息を立てて微かに上下する君の髪を撫でている。

君の寝息の他には、
ストーブのごうごうと動く音だけが、
6畳半の下宿に響き渡るだけ…

昨晩、
本当は、もっと貴女に触れていたかった。
もっと貴女を感じていたかった。

だけどまだ、これ以上は踏み込んではいけない気がした。

それをすれば、
越えてははならない一線を跨いでしまう様な気がして。

もう引き返せないところまで、行ってしまう気がして。

またあの頃の自分に、逆戻りしてしまう様な気がして。


だから、
心から君と向き合っていけるかを知る為にも、
もっともっと、時間をかけて、

対話を重ねていこうと思うんです。

貴女の心と、私の心と。

「今のは忘れていいからね」

なんて時々、お茶を濁したりしながら。

少しずつ、少しずつ。

故郷の街まで、あと二駅。

君の好きな、大瀧詠一を聴きながら。

2021.12.26
追記
「ペパーミントブルー」が夏より冬の方が染みてしまうのは私だけでしょうか。


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