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DEAD BOYSのカナシバリ・ピッチ

世界中に「カッコイイ」ロック・アルバムは溢れていますが、このアルバムがその5本の指に間違いなく入るということに、異議を唱える方はいないでしょうそうでしょう。

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言わずと知れたニューヨークのパンク・バンド「DEAD BOYS」のファーストアルバム「Young Loud And Snotty」…のラフミックス・バージョンの「Younger, Louder, & Snottier」です。

オリジナル・バージョンのジャケットはこちら。

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「ラフミックス・バージョンの方が荒々しくてカッチョイイ!」ってよく言われますし、オレ様もずっとそう思ってましたけど、今聴き比べてみたらオリジナル・バージョンもいい、ってかオリジナル・バージョンの方がバランスが良くて好きかなあ。まあ低音の出ないラジカセで聴くなら絶対ラフミックス・バージョンの方がイイんですけどね。なんせラフミックス・バージョンは、音質が良く言えば荒っぽく、悪く言えばスッカスカなんです。

で、なんで「DEAD BOYS」のファーストアルバムが超カッチョイイなんていう、当たり前の中の当たり前の話を今さら持ちだしたかと言うと、最近「録音した音のピッチ(音程)を変える」ということにハマっているからなんです。

現在の技術って素晴らしく(いやもうずいぶん前からですけど)、録音した音のスピードを変えることなくピッチ(音程)を変えることができるんです。もちろん音質は劣化しますけど、それも含めてなんかイイ感じになる時があるんですよね。ドラムのタムの音を下げてみたり、弦楽器のチューニングを下げてみたり(下げてばっかやがな)。

で、ふと「70年代くらいの音源って、ギターでコピーしようとするとどうもチューニングが合わないってことがよくあったなあ」ってことを思い出したんです。その頃の音源って「音にハリと緊張感を出すためにちょっとだけスピードを速めて、結果的にピッチも少し上がっている」ことがよくあるんですよね。

で、このアルバムもたしかそうだったよなーって思って聴き返してみたんですけど、そんなことはなかった…のか?例えばアルバム1曲目のSonic ReducerはキーがきっちりD。おかしなところはありません。ただ、当時のライブ映像を観てみると、この曲D♭なんですよね。ライブだけチューニングが「半音下げ」って考えれば特に問題ないんですけど、こういうバンドがそういうことするかなあ。半音下げでレコーディングしたものを、半音上がるくらいに回転を上げて、スピード感と緊張感を出したんじゃないかしら。

ちなみにアルバム・ジャケットの画像を拝借するためにAmazonさんを覗いてみたら、なんと「DEAD BOYS」のファーストアルバムは、ジャンルが「ヘヴィーメタル」に分類されていて腰を抜かしました。「Sonic Youth」が「ヘヴィーメタル」に分類されていたことと同じくらい衝撃です。Amazonってちょっと激しい洋楽はとにかく「ヘヴィーメタル」にしたがるよね。。。



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