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本を選ぶ(実用書の選び方)

本屋さんや図書館で本を選ぶ機会は多いですか?

どんな基準で本を選びますか?

・好きな作家さん
・興味のあるジャンル
・表紙買い
・目に止まったから

本の選び方って人によって様々ですよね。

もしかしたら、「どういう本を選んだらいいか分からない」という人もいるかもしれません。

実は実用書を選ぶポイントがあるんです。

特に調べ物をするときにどの本を選ぶかが大切になってきます。

①〜④は私が司書課程で教わったポイントなので、きっとお役に立てると思います。

①著者が明確な本

著者が明確な本とは?
どの本にも著者がいるでしょ?

確かに本が出版されているからには、著者や編集者など大勢の人が関わっていることは確かです。

ここでいう著者が明確な本は、著者が個人名であり、なおかつ著、作、著者、作者などその人が書いたことがはっきりしている本のことを指します。

意外にも著者がよく分からない本って結構あるんです。

例えば、著者が団体名だったり、個人名+監修/編集だったりする場合は、著者がはっきりしていると言いづらいです。

団体名や監修/編集と書いてある場合、その本の責任の所在が曖昧になるからです。

有名な人の名前が監修に入っているけれど、一体この人はどこまで本に携わったのかがよく分からないことが多いです。

個人名+著/作/著者/作者の場合、その著者が本に対する責任を背負うことになります。

「私の名前でこの本を出版します! 著者は私です!」とはっきりしています。

なので同じジャンルの本でどれを選ぶか迷ったときに、著者が誰なのか、どう表記されているのかを確認するのは一つの手です。

②最低2冊以上見比べる

実用書を読むときは、「知りたい」を追い求めることが多いのではないでしょうか。

同じジャンルの本が何冊もある場合は、最低2冊以上を見比べると良いです。

本によって若干書いてあることが異なる場合や、まったく違うことが書いてある場合があるからです。

1冊だけを見て選ぶのは調べ物をする上で、ちょっと危険なんです。

例えば、1冊目にはAと書いてあったものが、2冊目にはBと書いてあったとします。

同じジャンル(同じ事柄に関する本)なのに、どちらを選べば良いか迷いますよね。

しかし、1冊しか見ていなかったらAとBの異なることが書いてある本があることすら知らないままになるところでした。

そこで、3冊目を読んだらAと書いてあります。
このことからAが有力だと判断します。

必ずしもAが正しい情報とは限らないのですが、どの内容を選ぶか判断基準になります。

③古い事柄を調べるのに必ずしも古い本がいいとは限らない

特に歴史や科学の本がこれに当たると思います。

10年、20年の話ですが、私が小学生や中学生のときに教えられていた内容と、昨今の小学生や中学生が習う内容にも違いがあります。

新しく遺跡が発掘されたり、科学の進歩によって昔に考えられていたことと異なる可能性が出てきたりするからです。

古い事柄を調べるときに、古い本を読むのは決して間違っていません。
以前はどう考えられていたかを知ることは知識を深めることにもつながります。

昔と変わっていない事柄もありますが、変わっている事柄もあるかも知れないと疑問を持つことが大切だと思います。

④ブラウジングと奥付

私自身は本を読むのが苦手(読むのが遅い+前のページに何て書いてあったか忘れて何度も戻る)です。

ですが、本屋さんや図書館で本が並んでいる棚をじっくり見たり、気になった本を手に取ったりするのが好きです。

図書館で棚に並んでいる本を見ながら気になった本を手に取って見てみることをブラウジングと言います。

これも立派な本を探す方法です!

このブラウジングで新たな本との出会いが生まれます。

あとは奥付を見るとことが多いです。
本のタイトルや著者、出版年が書いてあるページです。

この本はどのくらい読み継がれているのか、改訂されているのかなどが分かります。

また、表紙や背表紙にタイトルやタイトルらしい言葉がたくさん書いてあって、正しいタイトルが分からないことはありませんか?

本の正しいタイトルは、奥付に書いてあるタイトルです。

表紙に載っている言葉でも奥付に書いてなかったら、それはタイトルの一部ではないということになります。

⑤まずは興味のあるジャンルから

やっぱり自然に視界に入る言葉って、自分が興味のあることだったり、気になっていることだったりしますよね。

好きなことならいくらでも本が読める、調べられる人も多いのではないでしょうか。

興味のあるジャンルから、どういう本を選んだらいいのか、自分が求めている内容が書いてある本なのかを考えながら本屋さんや図書館で過ごすと楽しいと思います。

楽しい読書ライフを!

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