私がすきなもの 「神戸」
私は、神戸出身で、地元である神戸が好きです。
関東の方には、もしかしらたら神戸は印象が薄いかもしれません。大阪・京都に比べれば特徴も薄く、横浜の関西版?くらいのイメージの方も多いと思います。それも正しいのですが、一般的に知られる「港町・神戸」ではない部分もとても魅力的なので、この記事でその魅力をお伝えします。
兵庫県神戸市とは
まず、神戸の基本情報から。神戸は兵庫県の南部に位置し、人口は約150万人。北側は六甲山脈が走り、南側は瀬戸内海に面しており、海と山に囲まれて平坦な土地が少ないのが特徴です。
神戸の中心地は、中央区にある三宮エリア。神戸は江戸時代の鎖国の終了とともに開港して以降、外国人の活動拠点として栄えました。今でも洋館など歴史を感じる建物が多くあり、ファッションやスイーツも有名です。
おそらく皆さんのイメージする神戸はこういった、異文化が融合した港町のイメージだと思います。
もちろん港町・神戸も魅力的なので、ぜひ三宮や北野エリアも訪れて欲しいのですが、私は、長年神戸に住んでいたため、こういった”いわゆる神戸”ではない神戸の方がむしろ好きです。ここからは、5つの神戸の顔を紹介します。
魅力① ディープな下町「新開地」
まず一番に紹介したいのが、新開地エリア。
新開地は、神戸駅の西側にあり、三宮からも電車で10分ほど。
毎日開店前のパチンコには列ができ、7のつく日は大行列ができるほどパチンコが大人気。商店街は今でも活気があって、昼から酔っ払いもちらほらといった、超昔ながらの下町です。
少し歩けば、関西2大ソープ街のひとつ「福原」もあり、決して治安はよくないエリアですが、いつの間にかそのディープさに虜になってしまいます。
昔、神戸市役所のホームページに、東京から神戸に移住した平民金子さんの「ごろごろ、神戸」というエッセイが掲載されていました。ベビーカーを押しながらこの新開地というディープな街で、昼から酒を飲みながら暮らす毎日を綴ったエッセイ。
今はホームページにはもう掲載されていませんが、書籍になって発売されているようです。このエッセイは本当に新開地の魅力が詰まっているのでぜひ読んで欲しいです。
魅力② 都心から1時間の田舎「北神戸」
次に紹介したいのが、北神戸エリア。
三宮から、電車に乗って、30分〜1時間で到着する神戸市北区です。
北神戸と新開地をつなぐのは神戸電鉄というローカル鉄道。ほどよく遅いこの赤い電車に揺られる時間がなんともいえない心地よさです。
北神戸エリアの魅力は、大阪や三宮の都心部まで1時間という便の良さとにも関わらず本格的な田舎暮らしを堪能できること。
例えば、北神戸には、茅葺き屋根の民家もちらほら残っており、茅葺を生かした田舎ならではのカフェなども楽しめます。
仕事は都心でしっかりと働きながら、土日は田舎暮らしたいという、都心・田舎どちらも満喫したい方には最適なエリアだと思います。
ちなみに私はこの北神戸エリア出身。東京生活に疲れたときにこの自然あふれる地元に帰るととても癒されます。
魅力③ パンとスイーツの街「阪神間」
次に、阪神間エリアを紹介します。六甲、御影、岡本などのエリアです。
このエリアは、いわゆる高級住宅地で、よく聞く神戸マダムとは、このエリアに住む奥様方のこと。パン屋やケーキ屋さんも多く、ケンミンショーなどで紹介される神戸は大概このあたりです。
阪急電鉄、JR、阪神電車と3本の電車が並行して走っており、三宮にも梅田にも30分以内に行けるので便もよく非常に住みやすいエリア。
ドンク、ケルン、ケーニヒスクローネなど、全国で愛されるパン屋やケーキ屋の発祥の地。ティータイムを楽しむ丁寧な暮らしをする人にとっては、間違いなく阪神間は最高のエリアだと思います。
魅力④ 自然とアートの融合「六甲山」
次に、六甲山を紹介します。神戸の山といえば六甲山。
六甲山は、標高931mで、もちろん登山を楽しむこともできますし(標高が低い割にしんどいので注意)、100万ドルの夜景も有名で、ドライブデートスポットとしても大人気。
神戸出身で六甲山で告白した・されたことない人はいないのでは?なんて思うほど定番スポット。
また、秋には、毎年「六甲ミーツ・アート」という芸術イベントが開催されており、神戸の人にとっては秋の風物詩です。
自然の中にさまざまなアート作品が展示されており、自然とアートを満喫できるイベント。私はこのイベントの中でも特に「未来郵便局」という展示が好きです。未来郵便局では、1年後の自分へ手紙が書け、1年後に指定の住所に手紙を届けてくれるのです。
私は六甲ミーツアートにいくためだけに毎年秋に帰省するほど、このイベントと六甲山が大好きです。
魅力⑤ 日本最古の温泉「有馬温泉」
最後に、有馬温泉を紹介します。
日本最古の温泉とも言われる有馬温泉は、三宮から電車・バスで約30分のアクセスで、気軽に訪ねることができる温泉街です。
有馬で有名な「金の湯」は日帰りでも楽しめますし、足湯だけなら無料で楽しめます。
また、有馬は、紅葉シーズンもおすすめ。瑞宝寺公園は、紅葉の名所でもあり、季節限定のもみじ茶屋で、食事や喫茶も楽しめます。
都心から近く、また温泉街自体もこじんまりしているので、日帰りでも楽しめる温泉街。温泉に入らずとも、雰囲気を楽しむだけでも十分です。
と、思いつくままに、神戸の好きな場所を書いてみました。書いていて気づきましたが、もしかして神戸は旅行で訪ねるよりも、住むと味わい深い土地なのかもしれません。
以上、とりとめもないですが、私の好きなまち「神戸」でした。
おわり。
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