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【死人に口なし】 ある詐欺師の死


同じ大家さんの持っている借家の住人に
身よりのないおじさんがいて


ずっと働いていたが身体を壊してしまった
その後年齢のせいか病状も良くなく
入院なども視野になったが

身よりがないので困っていたところ
おじさんの知人が

「友人の知人が後見人の団体に所属して
そういう仕事をしてるって言ってた」

と言われた

その後、話を聞いたのですが、と 
やってきたのが【詐欺山(仮名)】だった


サギヤマはその時は本当に後見人の団体に所属していた

自分が後見人になりますと言って書類を持ってきた

が、うさん臭く感じたおじさんは委任状にはサインしなかった

その後喀血することがあり緊急入院することに

保証人問題があったが、
生活保護を受ける事になっていたので
手続きはそちらで行った が、

 後日、サギヤマが後見人になっていると知らされる

サギヤマは言葉巧みに
おじさんの家から通帳やハンコを持ち出し
そして委任状を盾にそれらを管理した

(家から着替えをもってきてやろう・で合鍵を入手 
家賃の支払いに代理でお金をおろしてやろうなど)

それを不満に思ったおじさんが
近所のおばあちゃんに電話し
その状態が大家さんに判明した

大家が代理人としてのサギヤマを招き
どういう状況なのか等を問い詰めたら
委任状と名刺を渡して説明をしていった

ただ、家賃を直接持ってこずに
おばあちゃん経由でよこす違和感に不安もあった

その後、おばあちゃんに
入院してるおじさんから電話

「サギヤマをコロしてやる」
「あいつは俺の金をもったままで自由にさせてくれない」
「おれはあんなものにサインしてない」

その後半月程でおじさんが亡くなる


どういうことか問い詰めようとするおばあちゃんに
サギヤマが携帯(スマホ)を渡す

買えば高い新品のまま箱に入ったスマホ


サギヤマ曰く

おじさんが持ってたもので
ぜひおばあちゃんへ持たせてあげたいと
彼が言っていたと言う

以前から携帯が欲しかったおばあちゃん

貰ってしまい
コロっと態度を変えて
後見人のサギヤマに黙る


サギヤマ、住人が亡くなったことも大家にも報告せず
おばあちゃんを手先に
おじさんの家の中のものを処分しはじめる

なんでも持って行っていいと言うサギヤマの甘言を受け

家電などはおばあちゃんがもらい受け
住人や友人などに配ってしまう

退去後の掃除などもおばあちゃんとその友人にさせる

布団や衣類など金にならなさそうなものが多く
それらをどこかNPOなどでもらってくれないだろうかと
サギヤマがおばあちゃんに話す

おばあちゃん、ここではじめて私のことを話す

私の友人にそういうことをしてる人がいたはずと
私を呼びサギヤマに会わせる


ここで私が初めてサギヤマと会う

サギヤマと名刺交換する私


名刺には携帯と事務所の番号が書いてあり
利用者さんのところを回ってることが多いので
事務所には朝のほんの少しの時間だけくらいしかいないので
何かあれば携帯に電話をくださいと言われる

そこで少し違和感


だが、その後の遺品整理や、やり方にかなり違和感を覚える

〇 大家に居住者が亡くなったことを告知していないこと

〇 何度もこう言う事はやっていますといいつつ遺品整理業者を知らない

〇 家電などは通常売却などをするために無断で売却はありえない

〇 遺族調査などをやっていなかった(亡くなった人の出身地などを聞いても知らなかった)

〇 生活保護御用達の遺品整理NPOが介入してない

あとはいきなり用事ができたと言ってすぐにいなくなったり
大家の話をするとそそくさと消えて行ったりしてしまう

天井などが塗りかけのままで放置されてたので
これはきちんとしないと家賃請求される可能性があるのでは?と
疑問を投げかけると 物凄い口調で反論していたが

彼は生活保護なのだから保護のほうでしてしかるべきでは?と
言うと黙り込んでしまった
いずれにせよ 早くやってしまわないと月をまたぐと
家賃が増えるだけなので、と助言すると

「自分は経験者なのだからわかっている」と反論

その後、彼がペンキを持ってきて荒く塗っていた跡を見る
(これもありえない)

大家から電話で呼ばれて
おじさんの家がどうなっているのか聞かれる

この時にサギヤマがまだ大家と退去について話してないと聞く

2か月家賃が入っていないという事も聞く

大家がサギヤマの携帯に電話をかけたが出ないので

私にかけて欲しいというが 私の携帯にも出ない

それから2日程たって

今度はおばあちゃんが私に助けてと電話をよこす

実は黙っていたが、

携帯をもらっていたのだという


サギヤマがおばあちゃんのところに来て

おじちゃんの携帯をおばあちゃんの名義に変えて欲しいという

おばあちゃんはそう言う事が難しいので私にやってほしいと言う


早くしないと月がかわってまたお金がかかるからと。



ここで違和感

どう考えてもおかしい

携帯は一緒に暮らしている家族でも契約者本人じゃないと
契約変更などはできないと突っぱねられるものなのに

事情のわかってないおばあちゃん ましてや赤の他人なのに

その彼女に名義変更ができるわけがない

それを後見人として活動してきたという彼が

何故知らないのか

そして契約内容もわからないので
数年縛りのある状態ならばずっと本体代金も払わなくてはならない

それを指摘すると彼女も焦りだし携帯は要らないと言い出す


おばあちゃんのところから電話をかけるとサギヤマが出た

やはり私たちの電話に出なかったのは無視だったようだ

携帯の事を頼まれたのでと、私が出ると語気が荒くなったサギヤマ

サギヤマ曰く 携帯は2年持っていたら
実質本体は無料になるようなものだからとまだ押し付けようとする

携帯の契約は本人かもしくは本人と同等の後見人でなければ
名義変更もできないし、ましてや赤の他人にさせれませんよと言うと

そんなことはわかっているとひどく激高するサギヤマ

だったらなんでおばあちゃんを騙すようなことしましたか?と言うと

憤慨して失礼だと怒り出す

とりあえず機種も彼女が使えないと思うので引き上げてください

というと渋々やってきて携帯を回収していった

ここでもう1つ違和感

いつもいろんな担当者を回っていると言っていたが
携帯に出るまでの時間も早く

室内にいるような感じで

呼んだ時にすぐに来た事に違和感

仕事にまわってないのかな?と

おばあちゃんにもなんでも貰わないように
おかしい部分が多いよと言うと

実はおじさんが死ぬ前に
既に遺品整理に入っていたという話を聞く

その後、おじさんの葬式が家族葬のNPOで行われたが
おじさんの勤めていた先の会社が立ち合いを希望した
が、式場には誰もおらず問い合わせると
サギヤマは大幅に時間に遅れてきて
荼毘も待たず一番先に帰って行った
(会社の人間が証言)

おじさんのお骨はそのままNPOで保管されていたが
NPOのほうからもサギヤマに連絡がつかなくなった

葬儀費用なども支払われていない

その後、元勤務していた会社の方がお骨を引き受け
市の集合墓に合祀してくれると言っていた
(会社で遺骨を確認)

家の退去も連絡もなく
NPOからも葬儀費用がはらわれていない話を聞いた大家が
サギヤマに連絡をするも返答がなく

サギヤマの仕事先に連絡するがいませんとしか言われず

生活保護のほうに連絡をすると
家の退去費用にあたるものは支払い済みとの事
また、死後まで返却していない家賃分については支払い義務なしと

また、後見人としてサギヤマが請求したので
葬儀費用は支払ってある(10万円)

大家ここでサギヤマの勤め先に連絡し
サギヤマの会社の所長と上司を呼んで事実確認すると

サギヤマが勤め先の委任状などと同様のものを自分で制作し
勝手に追加項目を書き足した書類を使っていたという事と

提示した名刺は 
会社のものにそっくりに作った名刺に

自分の携帯番号を追加したオリジナルのものだったという事が判明

どういうことなのか帰って事実確認しますと話し合い終了

そのまま音沙汰もないので連絡すると

サギヤマを呼び出し、偽の名刺を作っていたことを指摘し
解雇したという

現在はこちらに所属していなので今は関係ありませんと言う

納得いかない大家

裁判にするために書類を用意し

私に裁判所に行かせ段取りを行おうとする

その際

成人後見人は裁判所に登録の記録があるのだが
サギヤマは記録もない状況で

後見人ではなかったと判明

あの書類は公的な証明書ではなかった

またおじさんのような記憶の混濁もなく
日常生活に問題のなかった人物には
通常金銭管理まで行う必要性がないという事が判明

そして、サギヤマを
詐欺として訴え
奪われた預金や家賃・葬儀費を回収するには

被害にあった本人(亡くなったおじさん)が
訴えるしか方法がない

もしくは生活保護費を搾取された役場か

立場を利用された後見人の会社か

いずれにせよ大家さんはすべてにおいてアウェイだと判明

そもそも後見人制度では

該当者が亡くなった場合後見人は任を解かれるのだそうだ

保護課も行ったが

サギヤマ本人が委任状を見せて

「自分が葬儀をしますので」といったので

生活保護のほうでお金をお渡ししている

なのでもうこちらはタッチできない

サギヤマのほうの後見人の会社にも行ったが

彼が勝手に作った名刺のことで解雇したのでもう無関係だと

でも、やったのは在職してたうちのことですよね?と言っても

訴えてくれても別にいいです

ただ、サギヤマ本人が個人でやったことですから
サギヤマ個人と話し合ってくださいの一点張り

と開きなおって終了

サギヤマがもしこちらへかかるべき利用希望者の情報を
こちらに報告せず悪用してた可能性もあるのでは?

と言っても あやふやの返事でそのまま

恐らくしがらみのなさそうな

身よりが無い人間とかを選別して
行っていたのではないかと思う

おしむらくは 

被害者はおじさんだけではあるまい



おじさんの数か月の厚生年金や預金

車を売却したお金

住居の住居費・退去費

葬儀費用

スマホ新規加入のキャッシュバック

スマホ本体を売却したお金


全てが詐欺師の私腹に消えた



そして1年

詐欺師が亡くなったというお知らせが

新聞に出ていた

連なった親族の名前

豪奢な式になりそうな事で



葬式代も払ってもらえず

骨壺にいられたままで

NPOの棚に置かれてた人もいると言うのに



そして大家さんの貸家では

また一人身寄りのない人が施設に入る事になったが

本人が軽い知的障害があるので

「成人後見人をつけてください」と言われて

指定されたのがあの後見人の会社という




悪夢はまだ続くのかね?


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