キューバ #6 / ハバナの日常
東京の夜からすると割と早めな店終いと共にバーを後にしてホテルに戻る。正味1日半の滞在時間しかなかった私は深い夜を楽しむよりも、朝から目一杯動きたかった。でもなんだか名残惜しくてホテルの中庭に腰を下ろしてしばらく2人と一緒に時間を過ごした。
先に部屋に戻った私はもう明日が最後になるのか…と寂しい気持ちになる。朝日の写真を撮り行くという友達について行くため、日の出の30分前に目覚ましをセットして眠りについた。
半分寝たままその目覚ましを止め、きちんと起きたのは9時過ぎ。せっかくのオールドハバナでの朝日を逃して落ち込んだものの体は正直だった。
シャワーから出てきても2人から返事はなく、ハバナに来てから電池が切れてしまったフィルムカメラの電池を探す旅に出た。
結局2人と合流したのは11時ごろ。昨日私が部屋に戻ってからも随分と遅くまで話し込んだらしく、2人はまだ眠たそうな顔をしながら、朝降った雨のせいで撮影は断念したと教えてくれた。
そこからランチへ。朝の雨は嘘のように晴れて歩いていると軽く汗ばむほど。街はやっぱりのんびりしていて、心地がいい。
ハバナでは立ち話している人が多い印象だった。ネットがそんなに普及していないハバナでは携帯を触っている人をほとんど見かけない。
レストランで携帯をテーブルに置いてる人もいないし、歩きながら携帯を見てる人もいない。みんな一緒にいる相手にちゃんと集中しててその感じがいいなって思った。
ランチは「キューバで一番美味しいランチ」と検索してでてきたところに行った。スマートフォンのおかげで旅は随分と楽になったと思う。
昨日のレストランで友達がメニュー携帯をかざしているのを見て写真撮ってるのかと思ったらグーグル翻訳を使っていた。カメラの機能で英語のメニューを読み取り、画面上には日本語のメニューが現れる。
未来だなーと思った。
今日のレストランはローカル感あふれる佇まいで夜はバーになりそうな雰囲気。どこのお店にも前菜の定番としてあるタロイモのフライ(荒く潰して味付けしたものをフライにしたもの)は日本に持って帰りたくなるほど美味しかった。
ランチのあと昨日 散策したエリアとは違うエリアに行ってみるともっと観光地っぽさがあり、活気があった。こっちが本格的な観光エリアなんだと気づく。
いたるところでサルサの生演奏が行われていて、そのエリアは音楽で溢れ自然と笑顔になってしまうほどハッピーな街だった。
続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?