見出し画像

スプラトゥーン3の弾の命中率について #3 命中率のグラフによる分析

 前回命中率の理論式を求めたので、それを用いて実際に計算とグラフ作成を行っていこうと思います。まずはシューターの地上撃ちから。

※6/24追記
 スペースシューターにアプデが入り、拡散が6°→5.5°になったことを失念していました。すみません。グラフと考察に修正を加えました。

いざ、グラフ作成!

グラフ描画 その1(射程ごと)

 必要な式とパラメーターの値は揃ったので、グラフにして解析していきましょう!

 今までの情報からpythonにて計算を行い、グラフを作成しました。なお、L3とH3は「撃ち始めてから何フレーム」という概念があまり意味をなさないため省略してあります。また、全てレティクルが反応する(=曲射を必要としない)ギリギリの距離での値です。

シューターの命中率(射程端)

…なんだか分かりにくいですね。とりあえず射程ごとにまとめてみます。

短射程シューターの命中率(射程端)

 射程の短い三種です。軒並み命中率が低く、モデラ―なんかは射程端では戦ってはいけないレベルなのでは…?って感じですね。でも接射されたら普通に当たります。なお、アプデで命中率が向上したボールドの話はあとで。

中射程シューターの命中率(射程端)

 標準射程シューターです。シャプマは当然100%なので見切れてしまっていますが… やはりスシZAPは優秀である反面、52の精度の悪さが露骨に出ています。(なんと初弾と二発目が射程端で当たる確率は69.6%しかありません!)

長射程シューターの命中率(射程端)

 長射程シューターがこんな感じです。ボトル初弾は100%なので見切れてますが。プライムとジェットもかなり優秀ですね。こいつらは地上で撃つ限り優秀なのだ。こう見ると、96の弾を初弾から当てにいく重要性が分かりますね。スペシュ君は…なんと射程端で初弾から撃ち始めて5発全部当たる確率は16.7%(⁉)。実は初弾からの5発当てキルを8割くらいの確率で成功させるには試し撃ちライン1.3本分くらいの距離まで近づかなければなりません。………きっと君にも向いてる仕事があるよ。

※7.2.0のアプデ前は、初弾からの全弾当て確率は14.2%で、8割で成功させるための距離は1.2本でした。うーん…

グラフ描画 その2(アプデの影響:ボールド、N-ZAP、スシ、スペシュ)

ボールドのアプデによる命中率変化(射程端)

 ボールドはver7.2.0のアプデで弾の大きさが拡大し、命中率が上のグラフのように向上しました。撃ち始めは2%程度、撃ち終わりには5%程度向上しています。

スシ、ZAPのアプデによる命中率変化(射程端)

 スシとN-ZAPは4.1.0のアプデで拡散が6°→5°になりました。それにより最大7%程度の命中率向上がなされています。さらに、N-ZAPは8.0.0のアプデで一発当たりのブレ増加量が1/2になりました。これにより、さらに最大5%の精度向上となりなんとスシの精度を上回っています。ですが、これらのアプデは撃ち続けて悪化した精度がましになっていく方向のアプデで、もともと初弾周りは精度が非常にいいのであまり変化はありませんね。

スペシュの命中率

 スペシュは、7.2.0のアプデで拡散が6°→5.5°に改善され、命中率にして2%ちょい程度の改善がなされました。0.5°の向上なので、劇的な変化ではありませんが…

 以上、命中率に関する考察を書いていきました。普段使っているブキが、このような拡散値だけでなくブレの増加のしかたという形でも個性付けされていることが分かりますね。

 次回の記事では、今回計算した命中率の値を用いて「キルするのに必要な弾数」及び、「キル速の期待値」を求め、グラフとして可視化していこうと思います。これで、精度の良さを加味した「ブキの対面の強さ」を示していきます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?