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人生のトランジションに差し掛かった1年【今年の振り返り】

こんにちは。
パラレルコミュニティコーディネーターの岩田かなみ(@kanamin823)です。

今年の振り返り記事は、仕事の実績やこれからチャレンジしたいことなどを書くべきなのかとも悩んだのだけど、自分の内省を含めて内面的なことを中心に書くことにしました。

(こちらの記事で表現することは、私の個人的な経験をトランジション理論やU理論を独学で記事を読みながら学んだものに一部なぞって述べますが、専門家の見解に基づいて述べているものではないので、あくまで私の経験を語ることの表現として理解していただくようにお願いします)

人生のトランジションに差し掛かった1年


●トランジションとは?

トランジションとは、「過渡期」「転機」「人生の変容」とも訳され、「トランジション理論」は、米国の人材系コンサルタント、ウィリアム・ブリッジズ氏が提唱しているものです。
トランジションには、「終焉(何かが終わるとき)」「中立圏(ニュートラル・ゾーン)」「開始(何かが始まるとき)」の3つの段階があると言われています。
ニュートラルゾーンとは、”内的な再方向づけの時期で、転機をどのように受け入れていくのかという問題に直面し、喪失状態・深刻な空虚感を感じる段階”と言われています。

今の私はこのニュートラルゾーンの手前にいるような感覚がしています。

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①(2019年~)新しい旅の始まり=フリーランスとしての駆け出し

会社員を辞め「コミュニティを仕事にする」と新たな世界に足を踏み入れた2019年。まさかのフリーランスになり、コワーキングスペースの運営や学生交流拠点のコーディネーターなどのお仕事に関わらせていただきました。

②(2021年~)手ごたえ・充実=パラレルコミュニティコーディネーター、旅するコミュニティマネージャーという肩書きとしての活動に手ごたえが

フリーランスとして自分の肩書きを作ろうと、”パラレルコミュニティコーディネーター”という肩書を名乗り、2020年くらいから活動をしておりました。おかげさまで、コワーキングの立ち上げ時やITのスタートアップから「コミュニティマネージャー」としてのお仕事をいただけるようになり、複数のコミュニティの運営に関わることにより、小さくですがコミュニティ間を繋いだり、紹介をするなど、コミュニティの掛け算の実験ができるようになりました。
また、旅するコミュニティマネージャーとして、ワーケーションをしながら全国の色んなコワーキングやゲストハウスなど地域のコミュニティに訪れそこで活動をする素敵な人たちと交流をさせていただきました。また、そこでの繋がりからかなみん&あづあづのコミュニティフィーカのゲストに出ていただいたり、アイディアソンに呼んでいただいたり、神戸に来ていただいたりコミュニティの掛け算の実験の幅を広げることができました。

また、2021年最も嬉しかったことは自分らしさに名前を付けてみるワークショップ『beの肩書き』著者の兼松佳宏さんが運営するbeカレッジの事務局のお仕事が決まったこと。フリーランスの駆け出し時にbeの肩書きを体験したことは私のキャリアの原典になっています。そんな兼松さんがグリーンズの学校の運営スタッフを募集されるという記事を読み、応募。「実はbeカレッジというbeについて深めるカレッジを始めたいと思っていて~」とお声掛けをいただいて、beカレッジの事務局を務めさせていただくことになりました。そんな自分にとって大事にしていたbeの肩書きについて考え、深める場の運営に関われるのはとても充実している時間です。

お仕事としては2019年から手さぐりで始めたキャリアが少しずつ形になり、充実した1年となりました。
イベントの事務局や運営など、これまでの経験からできることが仕事になってきたという手ごたえも感じました。

③1つの達成感=理想やあるべき姿が見つかる

その中で、おぼろげに描いていた将来の夢や‟コワーキングのあり方”など私にとっての理想などが固まってきました。
‟こういうものを目指して進もう”という自分の方向性が見つかって前に進むエネルギーに満ちていました。

④違和感に気付く=良かれと思っていたことが崩れる

そんな自分の理想に向かって走っていたさなか、自分が良かれと思っていたアクションが思いもよらない出来事を招いてしまいました。
私の想定の甘さや想像力の欠如、独りよがりなど、今思えば反省することばかりですが、その当時は私が「これだー」と思って自分の絶対を作り上げていたのだと思います。自分のせいで、ご迷惑をおかけしたり、嫌な思いをさせてしまったこと、自分では良かれと思っていたことが意図しない方向に進んだことなどが絡まってすごくショックを受けました。
そこから、「絶対」「こうあるべき」みたいなことはない、自分の当たり前は当たり前ではないのでは、と違和感を感じるようになりました。

⑤手放す=唯一無二の答えや絶対はないのかもしれない

そこから少しずつ自分の”あるべき”という思いや唯一無二の答えを探す姿勢を手放すように心がけるようになりました。「こうだー」と進んだり、答えにつかまることは楽なことだけど、“こういう意見もあるんだ”“そういうこともあるのね”と他の視点を取り入れたり、学びの場で新しい理論や専門家のフィードバックを受けたり、色んな声に耳を傾けながら、両方を自分の中のテーブルの上に乗せること意識しています。これは自分にとってはつま先だけが地面についていてグラグラする心地よい状態ではなかったりするのですが、そんな不安定さを味わう時間なんだと感じています。
自分の中にある多様なわたしと出会い、ベンチに座らせているような感覚があったりしています。
また違和感に気付いて(ご迷惑をおかけしない形で)辞めることを決意したお仕事もあります。

もう少し先に「終わり」が来て、ニュートラルゾーンが待っている。
そんな予感がしています。
お仕事では新しい分野にチャレンジしていきたいと考えています。
でも内面的なトランジションという点では、自分の中に色んなこだわりや独りよがりな自分がいて、同じような事象を繰り返しながら、気付いて、手放し手を繰り返していて、痛みを味わっている時期を過ごしています。

トランジションの中で見えてきたもの

・色んなコミュニティに属していると自分のウキワができる
この1年色んな揺れがありました。その中で私を支えてくれたのは色んなコミュニティの場やそこで出会った人たちでした。
本当にしんどい時、相談できる専門家がいて、心の内を話せる友人がいて、しんどさを抱えながらもその場にいられるグループかあって、真剣な学びの場も楽しい会も。
今自分が抱えてるものが自分の人生の全てじゃないということを教えてもらいました。
どんな荒波がきてもどこかに、複数のウキワがある。そのことで溺れずに息をし続けることができました。
特にbeカレッジは私がちゃんと自分と向き合い続ける軸の活動になりました。週に1回、事務局ではありますが、筆頭学生として1番に自分と向き合うということを大切にすることで、頭でっかちになりそうな自分がボディワークやディープタイムを感じ、自分に戻ってくることができました。
beカレには、兼松さんや受講生のみなさん全員からでる‟あなたはあなたであってよい”という心理的安全な空気が出ているだけで安心感があります。
「私がいることに感謝してくれる人がいる」ということに涙があふれるときもありました。きっとこれって本当はどこのコミュニティでも誰にでもあることなんだと思います。そういう気持ちをこれからも大事に伝えられるようになりたいです。

・フライングダイナソー(足ブラブラ)ジェットコースターに乗っていると酔わない

「コミュニティマネージャーはジェットコースターのような日々を過ごしている」という例え話をしていますが、有難いことに今年後半は4社の場づくりのお仕事をして、また青学のワークショップデザイナー育成コースの受講など、人生最高速度のジェットコースターに乗っていたような気がしています。
「かなみんはどんなジェットコースターに乗ってるの?」
と問われて「フライングダイナソーが逆回転してる」と答えたのですが、そこからがとても楽になったと感じています。
フライングダイナソーは足がブラブラする某テーマパークにあるもので(私は乗ったことがないのですが(笑))上半身はしっかりホールドされていて、足が自由な感じです。忙しさに降り舞われているような気分になっていましたが、それは全部自分のやりたいことやありたい姿を基に決めたこと、自分がやりたいと思っている、自分軸で選んでいることなんだと改めて自覚することができました。
去年までの私は、フワッと浮く感じの浮遊感のあるジェットコースターの中で、酔っていました。今は少しずつ自分(ホールドするもの)が見えてきて、その遠心力の中でブラブラしてるというような感覚になっています。

こんな風に気付けたのは、トランジションの中で自分を味わっているからなんだと思います。

トランジションの旅へ

去年の振り返りの記事でこんなことを書いていた。

弱さを受け止められないことを自覚した去年(2019年)。
弱さをにぶち当たった今年(2020年)。
きっと来年は、うん、また次の私になっているはず。

だとしたら今年は弱さをしっくり味わった1年。トランジションの中で自分の痛みを味わった。
来年はもっと自分を探求して、トランジションの旅に出よう。
何かが終わったり、ニュートラルゾーンにいくのは恐いけど、きっと今の私は大丈夫。ウキワがたくさんあるから。

なんかこのnoteを書き始めたときはこんなことを書いていいか不安がおおきかったのだけど、今は大航海にでる前のようにワクワクしてる。

こんな1年を支えてくださったみなさん、ウキワになってくださったコミュニティのみなさん、本当にありがとうございました。
2022年もどうぞよろしくお願い致します。


★ちょくちょくでてきたbeカレッジってどんなところ?って興味を持ってくださった方はこちらをご覧ください(PRのために書いたわけではないですが本文中で説明しきれない感があったので紹介させていただきます)


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