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優しい人だから恋愛をするんじゃない

Netflixで新作エピソードで韓流ドラマの『わかっていても』をみた。

目が印象的なソン・ガンさんと、井川遥みたいな美しさのハン・ソヒさんさんが主演のドラマ。


印象的だったのは、ハン・ソヒ(主人公の女性)のお母さんの言葉で、「優しい人だから恋愛するんじゃない。特別な人だから恋愛するんだ」ってところ。

この言葉にハッとした。

優しい人って、一緒にいたいって思うし、穏やかに暮らせるだろうなって想像ができて、それこそ幸せな望ましい生活だったりするから、かなりの高得点になる。

むしろ、恋人いや結婚相手候補の筆頭になるだろう。


ただ、「あの人、優しいんだけどな~」って言う人もいる。優しい上に、気が利いていて、欲しいことを欲しいタイミングでくれる頭がキレッキレな人。

なんか自然過ぎるし、言動や行動が読め過ぎちゃって、空気みたいになっちゃうんだよね。それ以上の感情にならなくて、自分が素敵なところに心がトキメかない極悪非道な人かと思ってしまう。


そこで、母の言葉が効いてくる。
優しい人じゃなくて、特別な人。
特別って、自分の心がなにかをキャッチして「この人❗」って決めた人だと思う。ちょい悪でも、自己中な人でも、心が反応してしまえば、それはもう、特別になってしまう。

このお母さんは、数えきれないくらいの男性と付き合い、お母さんの妹が主人公の女性を育てたくらい、奔放な人。特別な人だと思えば、傷つくことも、裏切られたこともあったと思う。

それでも、特別な人と恋愛を続けているのは、特別な人と出会ってしまうからだろう。


主人公たちの恋愛も、なんで惹かれ合うのかはハッキリ言っていない。同じ美術大学で、作業場所は違うんだけど、なんだかんだでよく会って、姿を見に行ってしまって、いないと落ち着かなくなる存在。

深い仲になっても、キレイだとか、ステキだとは言っても、具体的にどこが好きなのか、どこに惹かれたのかの表現がない。これこそ、"特別"の魔力。

自分に置き換えてみても、付き合った人のここに惹かれたってきちんと説明できない。ウマがあったとか、なぜだか気になる存在だったって思う。

やっぱり特別だったのかもしれない。

そんな割りきれなくて、『わかっていても』惹かれてしまう人と人の感情を描いたドラマだった。


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