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【1019】泣きそうになるを持ち帰る

こんばんは、要小飴と申します。

先週金曜日に、某人気アニメの劇場版が公開されましたね。私は全然観たことがなくて、主題歌と登場人物の名前と基本設定くらいしか知らないのですが、観たことがなくてもそんなたくさんの情報を仕入れられるということ自体が、この作品の人気を物語っています。

土日を挟んで月曜日の今日。園の年長さんの女の子が麻の葉文様と市松模様のリボンをつけていたので話しかけてみると、映画を観てきたとのこと。

「うん、観てきた。泣いちゃった。」

「今でも思い出したら泣きそうになる。最後に×××××……」

と何の躊躇いもなくネタバレをかまされてしまいましたが、すごく事細かに語っていて、とてもとても心が動いたのだということがうかがい知れました。

印象的だったのは、「今でも思い出したら泣きそうになる」という彼女の言葉でした。彼女が土日のどのタイミングで観に行ったのかは定かでないですが、少なくとも今日一日分の時間は経っているわけです。その中には家族との時間や、ごはんやおやつ、YouTubeや、今日の園での活動など、いろんな新しい、おいしい、楽しい、(もしかしたら)しんどい、出来事があったはず。それなのに、それを飛び越えて、映画館で観たその物語の世界に触れた瞬間を今でも感じることができるというのは、作品の持つ力、映画館の持つ力、そして彼女本人の心の力だなぁと思うのです。それは本当に豊かなことです。

物語の世界は、始まりと終わりがあるのに、その中で人やキャラクターが懸命に生きているその様子は決して過去形になりません。そんな物語の世界を自分の中に取り込んでいくと、人の時間は過去、現在、未来の一本道だけではなく、それを何と呼べばいいのかわからないような、奥行きを感じることが出来るような気がしています。

小さい人たちには、これからもたくさんの物語の世界に出会って、思い出すと泣きそうになる、笑いそうになる、そんな経験を積み重ねてほしいなぁと思いました。

私も、すごく遅ればせながらなんですが、アニメを観てみたいと思っています。

それでは、今日はこのへんで。

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また明日!

要小飴🍬

いつも見守ってくださってありがとうございます! これからも表現活動、創作活動に勤しんでまいります。 要🍬 小飴