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【1130】『おじけも』本番迫る

こんばんは、要小飴と申します。

さよなら霜月ということで、本当に本番が迫ってまいりました。もうこの芝居のことが頭の8割を占めているので、そして、それについて何か述べるようなことも、またちょっと適さないように思い、最近はあとの2割の部分でnoteを更新しておりました。

しかし、今日は一つ、書いてみようかと思います。

公式のホームページ、SNS等でも紹介されているように、今回は私たちの生きる2020年と、1944年のとある動物園をつなぐ物語です。1944年というと昭和19年、世界は第二次世界大戦の真っ只中でした。

私は、これはあくまでも私個人の思いですが、この時代を描いた作品たちを観るときに、どうしても構えてしまいます。それは、小さな頃、平和学習という形で、そういう作品をあまりにも多く観てきすぎたからかもしれません。内容的に正直しんどいものがありますし、何を観ても感想が最終的に「繰り返してはいけない」というところに行き着くというのがわかっているので、自然と息を呑んでしまう傾向があります。

皆さんはそんなことないですか。

でも、それは、決して間違っていなくて、「繰り返してはいけない」はやっぱり過去から、ずっと送り続けられているメッセージだと思うし、それを忘れたら未来がないとも思っています。

だけれど。

今、私の中のそういう部分が少し変わってきています。

特に今回の作品は、あの時代だけでなく、この2020年の物語です。今を生きる私たちの小さな願いを拾い集めるような作品だと思います。そして、あの時代にあった小さな願いをこの現代に伝える作品です。

コロナ禍という、時に人間が本当に無力だと感じるようなこの状況と、戦争という大きなうねり。それを前にした時の人間のさまざまな小さな願い。同じではないけれども、どんなときも人が何かを嘆き、何かを願うことには変わりがないのだと思うのです。そして、そんな小さな願いが、本当は何よりも大切したいものなのだと。

そんなふうに思うと、あの時代を描いた作品たちも、「戦争」対「人」と見るのではなくて、その時代に生きた人がお互いにどんな視線を投げかけていたのか、どんなことを喜び、どんなことを寂しく思ったのか、を感じることで、今を映してくれるような気がします。

そして、そう思いながら、私は『おじいちゃんとけものたち』に臨みます。終演ののちには、お客様の目にどう映ったのか、直接お話しすることはかなわないかもしれませんが、お聞かせいただけたら嬉しいです。

三日間で三公演しかありません。お席も減らしての上演です。ですが、皆さんのお越しをお待ちしております。


八尾プリズムホール演劇助成事業 Prism Partner's Produce
遊気舎vol.49
『おじいちゃんとけものたち』

作・演出:久保田浩

【日時】
2020年12月11日(金)~13日(日)
11(金)19:00
12(土)14:00
13(日)14:00
※受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前です。

【会場】
八尾プリズム小ホール(八尾市文化会館)
(大阪府八尾市光町2-40)
https://prismhall.jp/

【料金】
一般:3000円、学生:2000円(要証明書)
プリズムクラブ:2700円
※全席指定


【チケット 要小飴取り扱い窓口】


それでは、今日はこのへんで。

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(稽古場へ向かう)

また明日!

要小飴🍬




いつも見守ってくださってありがとうございます! これからも表現活動、創作活動に勤しんでまいります。 要🍬 小飴