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【2-1018】100文字SFを読んでいる

北野勇作さんの『100文字SF』の本を買って読んでいる。

なぜかものすごい勢いで惹きつけられた100字SF小説があって、自分の中で新しい扉が開いた感じがしたので、本として手元に置いておきたくなったのだ。

それの小説はこちら。

本家のツイートではなく、この方の書写ツイートがまず目に留まったのだ。全体的な切なさと、最後の「どっちがいいのかな。」に特に惹かれた。

100文字SFはどれも、この世界を見る時に二回瞬きしたら見えてきそうな世界だ。なんだか目がしょぼしょぼしているときに、ぐっと目を凝らしたら見えてくる、はっきりとしてるけれど、どこか歪みがあるような世界。頭を動かさずに目玉だけで上を向いていってギリギリ見えないところにある景色、といった感じ。

100文字の向こうに広大なバックグラウンドがあるのを感じる。それを想像するのも楽しい。解説はなく余白ばかりのそのページに、どれだけの想像を広げられるかは、役者として台本を読むそれと似ている、気がする。そんなの無視して「私」の事情に結びつけて勝手な共感をしてしまうこともある。子供の手に握られた小石のように、読む人にとっての唯一無二の輝きがある。

どうやらこの『100文字SF』は一冊購入すれば、朗読自由のようなので、今度朗読を録ろう。そんなことを、考えている。

いつも見守ってくださってありがとうございます! これからも表現活動、創作活動に勤しんでまいります。 要🍬 小飴