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【3-0227】走る人と追う人

【このnoteを開いてくださった貴方へ】


こんばんは、要小飴と申します。


関西にある遊気舎という劇団の末席に身を置き、演劇に勤しんでいる者です。平日昼間は保育園の先生をしています。


このnoteは、そんな私が日々の所感を記録しながら、自分の思考を再確認したり、自分なりの表現を探したりする、そんなものにしたいと思っています。

昨日、夜の稽古場見学以外にもちょっと所用があったので、お昼間に地下鉄の一日乗車券を買って大阪市内をウロウロした。普段なら自転車を乗り回すようなお日和だったけれど、昨日は大阪マラソン。地上はランナーの楽園と化していた。

大阪マラソンの日に外に出るということを今までしてこなかった、わけじゃないと思うのだけれど、全く知らなかった光景を見た。それは、沿道で応援する人たちの地下鉄での大移動だ。

地下鉄を駆使してランナーを追い抜いて、ポイントポイントで待ち構え、手を振ったり、大きな声で応援する人たち。階段を駆け降りるスピードはランナーと同じくらい。走る人を追う人たちの胸の底から湧き上がる静かな興奮を抑えられないような表情。初めて見た。

走る人はもちろんのこと、応援する人も美しいと思った。同じように歩道に立っていても、私のように「へー」と眺めるのとは違う心持ち。走らずともあの沿道の人たちは大阪マラソンに確かに参加しているのだと思う。

どこにいるか、ではなく、いかにいるか。それが同じ一時間の価値を決めるんだと、何となく思った日曜日だった。

いつも見守ってくださってありがとうございます! これからも表現活動、創作活動に勤しんでまいります。 要🍬 小飴