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劇作オンライン.1における、アシスタントについての振り返り

こんにちは、要小飴と申します。

今日は、タイトルの通り、昨夜開催された劇作オンライン.1 におけるアシスタント、つまり私についての振り返りをしようと思います!

誰が興味あるねん、そんなこと!と自分でつっこみながらですが、内容については野村さんがnoteに振り返りを書いてくださるし、今回私自身思わぬ気づきもありましたので、現段階での備忘録として、お付き合いください。

前段階として、劇作オンラインのプロトタイプの話はこちら

その前段階として、劇作イベントの話はこちら

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上の記事にも書いたように、劇作イベントでのアシスタントの仕事として一番大きなものは、話の流れやポイントを可視化するためのホワイトボード板書でした。LINEの(ビデオ)通話を使う劇作オンラインでは、そのホワイトボードの代わりに、スケッチブックに書いたものの写真を撮ってLINEグループのトークに送るという方法をとっています。

この板書は、プロトタイプから少しだけ改良しまして、

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ペンの太さを変えて、文字の大きさも大きくしました。これなら、画像選択しなくても読み取れるはず。

プロトタイプのときは、ホワイトボード同様すぐに書き消し出来るようにフリクションのボールペンを使っていたのですが、

なんと、

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フリクションのカラーペンを発見しまして、嬉々として準備したわけです。ペン先はフェルトペンみたいな感じで大変に書きやすいのでお気に入りです。

他にアシスタントの手元に用意しているものは、

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いつもの【テーマ(語りたいこと、願望)】【シチュエーション(場所、イベント)】などの紙と、写真の左上に写っている番号札です。

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これは私が紙を小さく切って、写真に写っている「はがせる糊」で付箋化した手作りの番号札で、板書の写真を整理するために使います。

例えば、

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モザイクかけてるのでなんのこっちゃだと思いますが、2の札がついた上の写真と、3の札がついた下の写真は同じページを撮ったものです。話のまとまりで2の写真を撮って、その後、そのままそのページに続きを書いて3の写真を撮りました。劇作の途中で前に書いたものに加筆したり矢印をとばすことはよくあります。一見すると同じ写真を二回送っている?と思えるようなことも出てくると思うので、写真にナンバリングをすることにしたのです。

ちなみに、今回も私は1の札を貼り忘れました。1の札はまだ一度も使われていません。次こそは1から貼りたいです。

(前回)

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(今回)

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さて、話を戻しまして。自分についての振り返りなのですが、今回は特に私の板書が2、3歩遅れている感がありました。

話し合っているその事柄をまとめて書いているわけですから、話の流れから1歩遅れる、というのはごく自然なことなのです。しかし、今日はそれよりさらに遅れているように感じました。私も手が忙しくてあまり喋ることが出来ないなりに、皆さんの話を聞き、劇作を考えているわけですが、その自分の考えるスピードにすら、自分の手元の板書が2歩以上遅れているのです。「今必要な情報はこれじゃない」と思いながら、書かなければ流れていってしまうその言葉たちを書き留めている、なんとも不思議な状態が続きました。

そうして、私は今回一つ気づいたことがありました。

それは、一つの会議室に集まって一つのホワイトボードを見ながら話し合っていた劇作イベントでは、私はホワイトボードに向かい、参加者の皆さんを背にしながらも、実は皆さんが何に注目しているのか、話の流れがどこに向かっていて何を箇条書きにしたらいいのかを、何となく肌で感じて、書いていたということです。

何その超常現象みたいな結論。と思われるかもしれませんが、何と言いますか、同じ空間にいれば、野村さん含め皆さんの目の動きや、呼吸の仕方、語尾に置き去りにした音なんかにも、すごい量の情報があるので、勝手な目算ができるのです。そして私はその目算をふまえた上で、その場の話の流れをまとめて、板書を構成していたようなのです。

しかし、オンラインになると、この部分の情報量がかなり減ります。だからこんなに(いつも以上に)ついていけてないのだ、ということに、ふと思い至ったわけです。これは私にとってかなり大きな発見でした。

けれど、だから困った(よくない)と言いたいのではありません。

これは、とても幸運なことです。今こういう新しい形で劇作イベントを再開したからこそ、従来の形での自分に対する興味深い発見が出来ました。もし。あのままずっと続けてられていたら、私が何をどう見て、感じて、劇作イベントに関わっているのかは、わからないままだったはずです。そういう意味で、今回の劇作オンラインは私に本当に大きな気づきとこれからの課題をくれた貴重な回でした。

板書をとる内容と、とり方については今まで通りではなく、劇作オンラインならではのやり方を私なりに探そうと思います。

とはいえ、私はこんなふうに少し苦戦した劇作オンラインでしたが、今回も、出来上がったプロットはなかなかに魅力的なものになりましたよ。空間があって、人がいて、人の演技があって、それを観る観客の目があって、と想像するとぞくぞくするような演劇になりそうな作品でした。

これからも、劇作オンラインだったり、劇作イベントだったりで演劇の種が生まれるところにたくさん立ち会いたいし、そこに参加したいなぁと思います。どんな形でも、私たちの劇作は出来るのじゃないか、という思いが回を重ねるごとに確信に変わっていくような気がしているのです。

そして、いつか(という言い方になっちゃうけど、確実にくる未来に)劇作万博として、このたくさんの人たちと作った演劇をたくさんの人たちと楽しめる日が来たら、そのたくさんの演劇はこの世界の楽しみ方を色んな角度から教えてくれるはずです。私は演劇のそんなところも好きなのです。いろんな人の人生を内包する底の知れない深さ、大きさ。

だからこれからも、劇作イベント、劇作オンライン、劇作試演、劇作演戯、にたくさんの人に参加していただきたいです。目下のところ、劇作オンラインは今までの劇作イベント参加者の方にご案内を送っていますけれど、野村さんと私が慣れてくれば、はじめましての方にもご参加いただけるようになるはずです。そうしたら、また新たな出会いもあって、私たちの演劇もより広がっていきます。

一緒に始めましょう、私たちの演劇を。

最後になりましたが、今回参加してくださった3名の皆さん本当にありがとうございました。この気づきがあったのも、これからに希望が持てているのも、皆さんのおかげです。どうかこれからもご縁がありますように。


それでは今日はこのへんで。

要小飴

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(昨日の私。始まる前で緊張ぎみ)

いつも見守ってくださってありがとうございます! これからも表現活動、創作活動に勤しんでまいります。 要🍬 小飴