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【2-1020】原稿用紙に書く

縦書きのノートというものが、世の中に少なすぎるように思う。近所のスーパーでは、学習用の「こくご」と題されたものしか縦書きのノートは売られていなかった。そして、確かに生活している上でも、縦書きの文章よりも横書きの文章を目にすることが圧倒的に多い気がする。

それでも、これを書くなら縦書きと確信めいたものを抱くこともある。

何かを書くとき、文字キーを打つことに慣れてしまったけれど、小学生の頃は原稿用紙に何か書くのが好きな子供だった。原稿用紙の一文字一文字を囲ってくれる線が私には何か文章を律してくれるような安心感を与えてくれる。それは大人になっても変わらないようだ。

朝4時半に起きて、一時間ほど、原稿用紙に向かっている。白地にうすい飴色の線で囲われたそのマスに、久しぶりにシャーペンに消しゴムを携えて、一文字一文字書く。その確かさが今の私には心地いい。思考の速度に文字が形どられる速度がちょうど合うのだと思う。とてもゆっくりだ。それも私らしい。



いつも見守ってくださってありがとうございます! これからも表現活動、創作活動に勤しんでまいります。 要🍬 小飴