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【2-1106】色んな楽しみ方がある

スイカ柄の浮き輪が可愛らしかった。

今日は勝手にユニットBOYCOTTの『ワイキキにいきたかったのに』を観に行った。Twitter上に流れている感想に「虚実入り混じって」みたいな表現が多くて、どんなかなと思いながら観に行ったけれど、

とても楽しく拝見した。ちょっとうまく言い表せないのだけれど、脳みそが活性化して、その分夢中になって舞台を見つめた。虚実の真相や、台本にどう書かれていたのか、興味がないわけじゃないけれど、私が目で見て耳で聞いたものからイメージするものも、それはそれで正解だろうと思う。それくらい、縦横無尽にイメージが広がり絡まる作品だった。

二面舞台だったのだけれど、四面にして芝居の場をぎゅっとしてもいいなと思う。色んなところから、色んな観方が出来るのは楽しいし、物理的に空間が密になると芝居の世界は広がりやすい(と私は思う)。

最近こういう、演劇の空間の使い方とか、空間とのマッチングみたいなものにとても興味がある。小劇場演劇では、舞台美術を建て込む場合、素舞台に近い状態で演る場合、ブラックボックスではない風景を借りながら演る場合とさまざまあるが、それぞれに空間の余白みたいなものが確実に存在していて、それが観る私の感覚にかなり大きな影響を与えているような気がする。私が客席ではなるべく後ろから、オペ席前あたりから観るのが好きだからというのも関係していると思うが。

上で「四面舞台にして芝居の場をぎゅっとしても」と書いたけれど、それはただアクティングエリアを狭くするということではなく、だから、より小さい会場がいいということではなくて、芸創のように天井の高さと空間の広さがある程度ある場所で、その上で、劇空間を客席で囲みたい、というのが私の直感的妄想なのだ。

こういう妄想をするほど作品が面白かったということだし、今日だけではなく、空間に思いをはせるときはだいたいお芝居が良いときのような気がする。

色んな楽しみ方があるものだなと思う。上演台本を読むのはより深く潜る楽しみ方だし、読まずに想像を巡らすのもその一回を味わいつくす楽しさがある。舞台の真ん前にかぶりつきで観るのも素晴らしいし、遠く後ろの方で空間全部からびりびり何かを感じながら観るもまた良し。

きっとまた違う楽しみ方もあるのだろう。これからも演劇と長く付き合って、そういう違う楽しみ方にも出会えたらいいなと思う。



いつも見守ってくださってありがとうございます! これからも表現活動、創作活動に勤しんでまいります。 要🍬 小飴