「劇薬」の仕事術

劇薬の仕事術

本日読んだ本は、元マクドナルドの伝説のマーケター足立光さんの「劇薬」の仕事術。私自身も企業のマーケティングに携わっていることもあり、非常に多くの気づき、参考になりました。

・ビジネスの基本は、人の心に影響を及ぼし、具体的に行動を変えることであり、まさにそれがマーケティングの仕事だと考えていました。
・人は"やりたいこと"か"やらなければならないこと"しかやらない。
・知識は誰でもいくらでも身につけることができます。しかし、見解を持てるようにならなければ、成長したことにはなりません。
・「シンガポール・プリンシパル」。それは、何か嫌なことがあった時は、出て行く、ルールを変える、我慢する、の3つしか選択肢がない、という考え方です。
・とても濃い経験をしなければ、経験などとは呼べないのです。修羅場に飛び込んでいくと、圧倒的に濃い経験ができるので、圧倒的に成長できるからです。
・迷ったら、人が選ばない方向性を選べば、ほぼ間違いなく修羅場に当たります。
・仕事が順調に回り出したら、それは成長スピードが落ちている、ということ。
・時間のかからないもの、すぐできる施策をやっていくことで、結果が出ていきます。そうすると自信が生まれていきます。
・本当に仕事ができる人、社内から本当に信頼されている人を見分けるには、スキルとピープルの両方を見ていかなければいけないと、私は思っています。
・国の責任者クラスだと、国を知っていること、会社を知っていること、商品カテゴリーを知っていること、という3つのうち2つが必須だと考えたので、このうち少なくとも2つを持っている人を採用することにしました。
・後には、製品開発のプロセスを変更し、広告代理店に商品企画から参画さしてもらうようになりました。
・人が信頼を失った時、何かひとつのきっかけで信頼を取り戻すことは、まずありません。小さな取り組みを積み重ねて、だんだん信頼を回復していくのが、唯一の方法です。
・マクドナルドのマーケティング 15の戒律
・組織を動かす3つの要素「感情」「結果」「KPI」
・マーケティングは、自分たちでは何もできない。
・マーケティングは「企画」よりも「実行」が大切。
・マーケターには、3つの役割があると考えます。1つ目は扇動者です。人の心に影響を与え、結果として行動に影響を与えるような、人心操作をする人です。2つ目はプロデューサーです。ビジネスを作るためには、誰の仕事でもないけど必要な仕事が沢山あります。なので、自分の責任範囲外だろうがなんだろうが、それをすべて拾って、仕事を進めていく役目です。3つ目は経営者です。単発ではなく、継続的にビジネスが成功するような仕組みを作る役割です。例えば強いブランドを作るというのはこの役割の仕事のひとつです。マーケティングとは、これだけ重みのある仕事であり、経営者そのものだ、というのが私の心情です。

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