人生で1番好きな人が結婚した話。



結婚致しました。

その一文を見た瞬間、血の気が引いた。
指先は、カタカタ震えるし
頭の中が本当に真っ白になった。

人生の半分以上ずっと大好きだった人。
ただ一方的に好きになって恋に落ちて
その人だけしか見れなくなって
夢を与えてもらった
勇気を与えてもらった
優しさを、感情を、見える景色さえも
変えてしまう魅力がある人だった。


最近は自分も大人になって
彼の環境も大いに変わっていって
昔ほどの熱量は無かったように思う。
だけど越える人には未だに出会えず、
好きって言う感情はずっと消えなかった

強火で沸騰状態ではなくただ静かに
穏やかに弱火でふつふつと温度は保っていた


何故か私は、いつも彼の人生の岐路に
出会す日親友と会う約束をしていて
今日もニュースを見て文章を見て
時間になり車で彼女の家に向かっていた


1人の車で、なんの感情かわからない涙が
ただひたすら流れて彼女と会う頃には
目の周りが真っ黒になっていた。


ただ何も言わずとも学生時代から私を知る
友人からは絶えずラインが来たり
会いにきてくれる子がたくさんいて
なんとか笑って過ごして今は1人布団の中で
色んなこと思い出しては脳内で再生し
すぐに停止して自分の中の深い深い奥底に
しまいこむ作業をしている。




彼の文面の最後

 "人生は楽しい。"
と綴られていた。

それを見た時私はやっぱり1番に
彼に人生の楽しさを与えるのは私が良かった
と思った。
私が隣で彼に楽しいをプレゼントしたかった


だって、私の人生の楽しいはいつも
もう何十年もあなたがくれてたのに
私は、何も返すことも出来ない事に耐えられない


貰ってばかりじゃなくて、
私もおこがましいけど与えたかった


人生で一度だけでいいから
隣に立って笑ってみたかった。






どうか、永遠に私よりもずっと
幸せでいて欲しい。

ずっと楽しいなって思っていて欲しい。


本当に、何十年も好きでいさせてくれて
夢を与えてくれて、私を私にしてくれて
ほんとにほんとに、ありがとう。



苦しい時辛い時全部を辞めたくなった時
あなたの小さくて誰より大きな背中が
ほんとにほんとに大好きでした。


オタクとかファンとかもうそんな次元
すっ飛ばしてしまうほど

好きで好きで大好きで大切でした。


明日からどうやって私であり続けるのか
想像もつかないけれど、
だけどやっぱり嫌いになれなくて
私のだいすきな人です。


おめでとう。って嘘でもすんなり言えない
最低な女でごめんなさい。
でもありのままの私の事を私だけは
しっかりわかってあげないといけないなって
時間はかかるけどいつかちゃんと飲み込むから
今日は、この感情と共にまずは明日を迎える
ことを努力しようとおもいます。









ただ一つだけ

来世も、あなたに出会いたい。




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