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クソな商売の話


ある飲み屋で、私は店主に将来シルバーアクセサリーのお店を開きたい、という夢を熱く語っていた。

その飲み屋には、ある方が個人で作っているアクセサリーも置いてあり、店主がその場で、アクセサリーを売ってみせよう、と私に言った。

隣の席に、かなり酔っ払ってるスナックのアフターで飲みにきたっぽいおじさんと女性がいて、その女性に店主がアクセサリーを紹介した。

女性は酔っ払ったノリでおじさんにアクセサリーを無理矢理買わせようとしていた。
店主もそれに乗じてはやし立てて、無理矢理を買わせようとしていた。
おじさんは、「こんなんで5000円もするの!?高え!!!」と言いつつも、女性にカッコつけたいのか、渋々買っていた。

女性は、少しの間はアクセサリーを着けるが、飽きたらすぐ捨ててしまうだろう。


店主は、ニンマリと笑って
「これがビジネスだよ」
と、私に向かって言った。


私はそんなビジネスはクソ喰らえだと思う。

店主はお金が入ってきて、女性はそこまで欲しくもないアクセサリーを貰い、お金を出したおじさんはそのアクセサリーの価値も全く分からないままお金を出したのである。

店主はお金が入ってくるが、アクセサリーは飽きたら捨てられ、おじさんもよく価値が分からないものに5000円という大金を出した。
そのアクセサリーとおじさんの5000円が可哀想で仕方がない。

そんなクソな商売は私はしたくない。
私がする商売は、みんなが幸せになる商売だ。


そう思った、出来事でした。
その夜はめちゃくちゃ胸糞悪くなりましたが、自分がやりたい商売に気づけただけでも、自分の人生にとってはプラスだったのかもしれないですね。

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