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自分の一丁目一番地をみたしてあげると、キャパが広がるようだ

一昨日はwomen farmers Japan(wofa/ウーファ)の今年度最後のゼミだった。

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去年7月から始まったゼミ。女性農家12名で、起業家、経営者、コーチングのプロの方などをメンターに経営戦略塾をしている。

wofaメンバー

メンターには(株)坂ノ途中代表の小野さん

https://www.on-the-slope.com

NPO法人ETIC.の番野さん

https://www.etic.or.jp

コーディネーターに合同会社studio*H5さんを招いて実施。


そんな今年度のラストゼミのゴールは

来年度、去年とは違うチャレンジをするための計画づくりだった。


具体的に動き、トライ&エラーしてく年にしよう!なのだ。


個人相談タイムを経て、メンバー各々が
「私の2021年」の宣言文を書いて、発表した。

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どれも力強い。そしてワクワクする!!!


この半年間で、メンバーはみんなめちゃめちゃ変わった。
内面も、農園自体も、驚くほど変化していて、それぞれがまとうパワーやオーラが全然違っていた。メンターもびっくりするほど。


そんな彼女たちを見て、私はちょっと不安だった。


あれ・・・私、あんま変わってなくね???


今年度は、自己理解をはじめ、自分と今の農園に向き合う1年だった。
私は何者か、そしてどんな未来を目指して頑張るのかが明確になったことは、一番の収穫だった。だけど、今回書いてみた自分の宣言文に納得はしているが、発表してみて、全くワクワクしない自分に気付いてしまった。


私の宣言文は、こちら。

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「自然体経営のスタイルを作っていきたい」


今年は新しい会社も始まる。加工所もできる。農園は拡大する。
でも、書くことでも生きたい夢も叶えたい。


今年、私はどこに力のピントを合わせればいいのか、悩んでいた。
経営者であることも、言葉を書いていくことも諦めたくない。
そんな私の結論は、


男社会でしんどかったマッチョ経営からの脱却だった。
いつも無理して頑張りすぎてどこかで行き詰まる。そうじゃなくて、持続可能な経営スタイルを目指すのだ。


そのためには、自分はいつ力が入っているのかを知らねば、と思った。その辺りが今年の鍵なのかな、と思った。

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書いた時点では納得していた。なのに言ってみて意外とワクワクしなかった。
なんか、今年1年、つまんねーなー、と正直思った。しんどいとも思った。

いつもの年とは全く違う大勝負がたくさん控えているにも関わらずだ!!!!(経営者失格…汗)


なぜなら、私は「本当はあの子やあの子の宣言文みたいな生き方働き方がしたかったのに…」と、葬り去ったはずの心の奥底の欲望がまた、顔を出してしまったから。


山で暮らしながら、家族と楽しく、暮らしのありようそのものが価値として提供できるような生き方がしたかった。移住当初、かつてはしていたのに、結婚して同居になり住む場所も農業スタイルも変わり(通い農業になる)、選んできたはずの暮らしも働き方もできなくなった。なんとかその現実を受け入れようとして、なんだかんだでもがき、6年経っていた。でも無理だった。

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それがまた、やって来たのだ。
あぁ、私はもうそういう暮らしはできないんだ。セカンドハウスを持てるまで稼いでからって、それって何年後なんだよ……。そうこうしてるうちに子どもは一緒に畑楽しむような年齢じゃなくなるし、介護も始まるかもしれない…。私、なんのために十日町に来たんだよ……。そう思うと、ちょっと泣きそうになった。私は頑張れば頑張るほど、農業の路線はどんどん違う方向へ進んでしまう。


最近読んだ本に

「努力は夢中には勝てない」と書いてあってショックを受けた。
私にとって、農業は「努力」だったからだ。


やばい。
私、みんなみたいなエネルギーで全然走り出せる気がしない。最後、メンターの方にそう言うと、次の日ランチタイム、時間をとってくれた…(涙)

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その中で出た話が、

自分にとってのど真ん中の「やりたいこと」がやれていると、ほかのことは我慢ができる、やれることが増える。

という話だった。


私の場合。
最近ことあるごとに「やりたいことしか、やりたくない」とずっと言ってきた。


でも、やりたい仕事と、やりたくない仕事(マッチョ経営のなかで、力が入ってしまうもの、私にとってストレス負荷の高いもの)があって、やりたくないのは徹底的にやりたくない、という状況ではなさそうとのこと。

置かれている状態によって、仕事へのキャパが変わっているのでは?という仮説だった。


そこで大事なのは自己理解。
本当にありたい姿、自己一致してない状態で頑張り続けるのって、ほんとしんどいのだ。うんうん。


セルフマネジメントとはつまり、自分自身の経営をしていくことであり、その本質は

自分のパフォーマンスが一番いい状態に、自分で置く

ということらしい。



自分以外の人が勝手に、自分を満たしてなんかくれない。
自分は何を大事にしていて、
どんな状態の時に一番パフォーマンスが高くて、
どんな状態の時に、パフォーマンスが下がるのか?
を自覚して、意図的にその状態に自分を置くのだ。


そうして、自分を満たし、エネルギー溢れている状態にできると、自然体でいろんなことを前向きにやれていくのではないか。
自分をちゃんと満たすことで、自分以外への貢献意欲も高まる。めんどくさいことへ向かう胆力もできる。


おお、まさに、私がやりたい自然体経営じゃないか!

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そして私にとってのど真ん中のやりたい一丁目一番地であり
自分が一番パフォーマンスを発揮できる状態が

山の中で暮らしている

という状態と気づいた。


自分の一丁目一番地を満たせば、
究極まで頑張りすぎて、いつもどこかでガス欠してしまう、メンタルダウンしてしまう、という負のループから抜けられそうだ。


そうと分かれば、やるやらないを決めるのは簡単。
自分のパフォーマンス発揮のための一丁目1番地なのだ。

やる以外の選択肢はない。


(いやでもお金が必要だし、すぐにはできない……)ボソッ


そんな言い訳が出るのは、
「決めてない」から無意識に出てしまうのだとのこと。


なので、今までは
山にまた住めるようになるために、事業で年収○○万目指さねば…でもそれ事業計画上は5年後…?いやそう簡単にいくか分からんから10年??
→勝手に「今、お金がないから実現できない」という結論の状態のまま、今まで走り続けてきてた。→途中で息切れする。「私、これがしたかったんだっけ?」「私、本当は山に住みたいのに、なんで…」「もうやりたくない」とメンタルダウンする


だったのを、
いつ山に住むと決めてしまう。
そのために、新会社も新事業も作家業もやる。
でもすぐ実現できるものではないので、同時進行でその過程の小さな幸せにや、いい状態になる条件を前向きに見つけていく。


自分のパフォーマンス重視で、過ごしてみる。
それって自分を褒める、甘やかす、と近い考え方でありながら、微妙に違う。


自分のど真ん中のやりたいことってなんだろう?
自分が一番エネルギーに溢れている状態や条件ってどんな時だろう?
セルフマネジメントからの視点で、自然体経営を実現しよう。


なるほど。
自分を経営して、夢を叶える、1年にしよう!

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