I'll always love you.

先日、子どもたちと行った銭湯のキッズコーナーに置いてあった絵本のタイトル。

「ずーっとずっと、大好きだよ。」
小さい時からいつも一緒に育ってきた愛犬が年老いても、毎日このタイトルのセリフを伝えてきた少年が、愛犬が亡くなった時も愛を伝えてきて良かったと思う話。
長男と三男は将棋を打っていて、わたしはお風呂上がりにこの絵本を読みながら寝ていた。

ずっと大好きでいたい。
ずーっとずっと大好きだよと言いたい。
でもわたしは夏の間にこの想いを断ち切らなければならない。罪滅ぼしのために、彼はわたしの我がままに付き合ってくれると言う。
時期はずれの百合の花を見に行った。満開ではなかったものの、貸切状態の園内をゆっくり回れた。わたしの好きなシャツ姿。花畑を見つめる彼の横顔。初めて撮りたくなった。
気恥ずかしくて、後ろ姿にそっとシャッターを切った。

ずっと手を繋いでくれて、わたしの肩にもたれかかる彼を愛しく思う。
はしゃいで笑う彼を可愛いなと思う。
ただただ好きな人が、再来月に結婚してしまう。好きだと伝えられない日がやってきてしまう。
その時、何を思うだろうか？
わたしはその事実に耐えられるだろうか。
今はまだ伝えられる気持ちだけ伝えよう。

「付き合ってくれてありがとう」

もう二度と撮れない写真一枚一枚に、わたしの想いを閉じ込めよう。

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