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私がインドに魅せられている理由

今、外食の8割近くをインド料理が占めている。
暇さえあればインドの画像をインスタで漁っている。
頭の中でヒンディー語の単語を反芻している。
年末年始にインドに行ってからというもの、インドがどんどん私の中に入ってきてる。

それは、何故だろう。
カンボジア旅で見たアンコールワットやトゥールスレンのように歴史に心を動かされたわけではない。
アリゾナの砂漠やロッキー山脈のように雄大な自然に心躍らされたわけでもない。
道にはゴミや動物の糞が散乱し、人々はしょっちゅう唾を吐き、衛生状態はなかなかに悪く、強引に絡んでくる通行人(?)も多々いて、1人の時間を大切にしている私には苦行のように感じられることもままあった。

しかし、私の根源的なものが彼の国に強く惹きつけられているのを感じている。
それはなぜか。
思うに、人々や動物の営みが時折見せる、きらきらと輝く上澄のような何かが、私の中心を惹きつけているのだろう。
満員電車で乗り合わせた親切なアニキの、どこか遠くを見ているような、天高く輝こうとしているような意志の強さを感じる、まっすぐな眼差し。
カメラを向けると現地の人々が見せる可愛らしくも目に鋭い力を宿した絶大なインパクトのある笑顔。
それらは泳ぎきらめく魚群のように心の底に降り注ぎ、ふくふくとした毛布のように心をじんわりと温め、眠っていたいくつかの物語を呼び覚ました。

さて、これらの物語をどう調理し、形にしていくか。
その旅路は、今始まったところだ。

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