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隣人の南スーダン人の話(ケニア日記②)

今住んでいる場所の隣に住んでいる人は、南スーダン人だ。
南スーダンといえば、紛争のイメージを持っている人も多いかもしれないけど、今もまさに、内戦は起こっている。

スーダン・南スーダンについてわかりやすい記事はこちら (PLAN INTERNATIONAL)

その隣人の彼も、難民だ。
彼は医者になるためにイギリスの大学に行こうとしていて、将来的には自分の診療所を作りたいと話していた。


国の様子を聞いてみると、
「今は、国民である自分でさえ帰るのは危険だ」と言っていた。
腐敗している政府が悪いと彼は話していたけど、
今はもはや、戦争をしている者同士もなぜ戦っているのかも意味もなく戦っているらしい。
戦争があるから、ただ続いている、みたいな。

ソマリアの研究をしている知人の子の話も同じ感じだった。辞めるインセンティブがないから続けてると。
(これらは各個人から聞いた話に過ぎないので参考程度にとらえてもらえたら。)

普通に考えてみてほしい。
毎日戦争が繰り返されるってどんな感じなんだろう。
一週間とかじゃなくて、場所や国によっては何年も争いが続いている所もある。
その人も人間だよ?国家の中での出来事だよ?
ありえんくない、普通に。

恐ろしすぎると思った。

こんなことに対して無知すぎるのと、根本的な解決に貢献することができないのが、悔しい。





一方で、
自分の中での「難民」のイメージがすごく変わった。
難民というと、お金も食べるものも少ない、「貧しい人達」をイメージしてしまっていた。もちろんそういう人達が事実として何千、何万人といるということも知っている。

でも、当たり前だけど、その地も市民が住んで文化がある国であるわけで。
貧しい人もいれば、富豪もいる。
たぶん、隣人の彼の家庭は比較的裕福なんだろうなと思う。アイスも奢ってくれた。


そして、驚いたのは、
自分の想像の100倍、日本に関心を持っていた。
彼が自慢げに、自分のリュックを見せてくれた。進撃の巨人のリュックだった。
いくつかの日本語も知ってたし、
「日本人って自殺者多いってほんと?」とも聞かれた。

アフリカでも日本のアニメは大人気だけど、南スーダンまで普及しているとは想像もしていなかった。


日本人にとっては、なじみのない国であっても、
その国の人からは、日本はとてもとても愛されているんだなあってことを感じた。

だから、日本人である私も彼らに対して何か愛を返せたら良いなあと思った(*´-`)

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