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常務との出会い、バリアンでのこと

この世界に飛び込んですぐ、友達ができた。
彼女は完全に水先案内人だった。

Aくんがポコチャライバーだったことは前話で話したけど、どうやらセラピストは結構な人が配信をやっているようだった。
当初、気持ち悪い…と思っていたが、確かに顔を隠している人も多いから動きや話しているところが実際に見れる配信は重要なのだと理解した。

Aくんは本当に呑気な子だった。
ゆるい空気感で初心者にはちょうどよかった。
そこの人たちはみんなこの配信は平和だと言っていたが、その意味はあとで知った。

その配信から声をかけてきたのが彼女だった。
通称、常務。

ちょうど同じ時期に、AくんとXくんをダブルで指名しており(セラピストは同時に複数呼べる)、それで縁を感じたと言う。

彼女は、話はすごく分かり合えるのに、Twitterのプロフィールはなんだかすごくて別世界の人間のようだった。

ここでは伏せるがめちゃくちゃ経験豊富だったのだ。
常務はわたしにいろんなことを教えてくれた。

女風店の他のお店や、昔は出張ホストとか呼ばれてた話や、キャバクラの話、あとホスラブ。

ホスラブの存在は知ってはいた。
明日わたしは誰かのカノジョ、という漫画を読んでいたから。
その漫画ではホストにハマる女の子の話で出てきた。
つまり夜職の掲示板。

それを見ると、他のセラピストの嘘かほんとかわからない話、互いの罵り合いなどで溢れていた。

(Aくんはちなみに平和すぎてほとんど書かれていなかった。)

一方でBくんはめちゃくちゃスレがあった。
いわゆる本番ピ。
予想はしていたけど、割と誰とでも本番する人だった。根強い人気があるようでものすごく深いファンもいれば、メッシープレイ(飲尿など)などがある気持ち悪い人として叩いている人もいた。

あとは定期的におかしな人が荒らし回っているようだった。

常務はわたしの離婚危機の話をとてもよく聞いてくれた。占い師もしていると言う彼女は本当に聞き上手だったしアドバイスも的確だった。

常務と毎日ラインして、いつか会おうという話になった。

Cさんと会ってしばらくして、わたしは謎の高熱を出した。喉が痛くて39℃くらい熱が出た。
病院に行って解熱剤を飲んでも一向に下がらない。気味が悪くなって、Aくんの配信中にタクシーに乗ってひとりで大きな病院の緊急外来へ行った。
熱が高すぎてまともにたっていられない。
ようやく検査結果が出て、溶連菌に感染していることがわかった。

普通子供がなるものらしいが調べるとセクシャルなことでもなるとのこと。

思い当たる節がありすぎた。

Bくんに初めて会った時わたしはイラマされていた。

ぜっったいそう、、と思いながら1週間くらい喉の痛みと眠れなさで苦しんだ。
母親がマンションに来てせっせとうちの食器を消毒し、ゼリーを置いていった。

某国から帰ってきて夫は一向に連絡がない。
自分が高熱で苦しんでいるのに本当に恨めしかった。

溶連菌が治って、わたしはAくんとなんとなく再会した。
そして次の時にはあまりに辛くて夜一緒にいて欲しくて泊まってもらった。
夫が夫婦カウンセリングを前日にキャンセルしたからだ。

その時試しにAくんにも、最後までしない?と聞いた。Aくんはダメだよおといいながら、秘密にできる?と言った。
Aくんは強い刺激が好きで、バックでセックスした。

その後常務と会うことになった。常務はXくんがお気に入りだったので彼とお茶をし、そのあとわたしと牛タンを食べようと言うことになった。
そしてわたしはそのあとAくんと、常務はXくんとホテルに行く流れで決定した。

だが、当日予約したお店に行くと4名様ですね?と言われた。
常務がお茶の時間からAくんを呼んでいたのだ。

そのあと常務は、常務とXくんでわたしとAくんがいちゃいちゃしているのを見てるねといい出した。
わたしとAくんは、いやいやそれはと言ってのらりくらりかわしていた。

ご飯を食べ終わって4人で歌舞伎町を歩く。
流されるままにバリアンに向かった。
この時点でわたしは戸惑いながら、でも興味が勝っていた。
だし、できるだけ悪い子になりたかった。

たまたまバリアンが一室空いていた。
4人で飲み物やアメニティをもらって部屋に向かう。そうしてわたしとAくんがシャワーを浴びることになった。
Aくんが、ぼくはセラピストだから複数人も経験あるけど大丈夫?と聞いてくる。
とりあえず普通のサービスにしよう、ということになった。

バリアンの大きいベットには天蓋がかかっていて、すこし目隠しになっていたので思ったより恥ずかしくなかった。

常務はXくんとワインか何かを飲んでいる。

どういう状況?これってお金とかどうなってる?わたしはAくんに時間通りのお金を払ったけど、常務が何時まで予約をしているのかはわからなかった。

バリアンの、静かなBGMが流れる中Aくんがわたしに触れる。
わざとらしいくらいオーソドックスな施術で、ワインを飲んでいる2人に終わりましたよ、と合図をする。

すると常務がわたしも混ざりたいと言い出した。
常務はバイセクで、確か初めにわたしに触り始めた。
わたしはもう、いいようにされていた。
突然Xくんが僕にも仕事をさせて!とさらに乱入してきた。

XくんはアロマオイルをわたしにもAくんにもビンを丸ごとかけ、わたしたちはオイルまみれになった。

そこからしばらく、暗闇で誰が誰を触っているのかわからない状態が続いた。

気づいたら常務はXくんのアナル開発をしていて、わたしはXくんの横に寝てXくんの手を握りながらAくんと正常位でセックスしていた。

Aくんがおもちゃを出して攻めてくるのでイッてしまって、イくイく!と言って強くXくんの手を握りしめた。

部屋を出る時間になり、わたしとXくんとAくんでお風呂に入った。

4人で話しつつだらだらと支度をし、なんだか人類皆兄弟って感じだね、なんて言いながら、まるで部活での試合が終わった後のように、想像以上に爽やかにお開きになった。

わたしはこの頃から、性体験を増やすことが楽しくなっていた。
もっともっと、どうでもよくなりたい。
もっともっと、気持ちよくなりたい。

女風遊びが加速し出した。



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