大人になった方が楽だから、そうしてきた

12年前。当時中学生だった友人の長男が、NHKの合唱コンクール(Nコン)に出た。YUIさんの「fight」は、そのときの課題曲である。

YUIさんのことは、ほとんど知らなかった。だが、中学生の子たちがこの曲を合唱する姿を見て、グッと来たのを今でも覚えている。

この曲には「大人になりたい」「大人になるから」という言葉が出てくる。

夢や希望。その先にある憧れ。そういったものが膨らむのに、子どもの頃よりも自分の限界や周りがわかるようになり、現実も見えてしまう。

その葛藤がとても伝わる曲だ。

私自身、いま思えば、中学時代は人生の中でも苦しい時期だった。自分に嫌気がさしていたし、早く大人になりたかった。

でも、今回久しぶりに聴いて、この苦しみは少年少女だけのものではないと改めて感じる。

あの頃、早く大人になりたいと思っていたのは、現実とのギャップに苦しむよりも楽だと考えたからではなかったか。

大人になることが、現実だけを見るということなら、いくつになっても付きまとう苦しみなのかもしれないと思うからだ。

当時、私は40代前半。「このままの自分では嫌だ」と葛藤していた頃だった。
https://note.com/kanako42/n/n9e881160ac02?sub_rt=share_b

あれから10余年。50代になった今もこんな記事を書いている私は、大人になるのとは別の生き方を未だに模索しているということかもしれない。

(公式だとショートバージョンの動画しかなく、良いところで切れています。機会があれば、ぜひフルバージョンをご覧ください)

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