ようこそ、仮面をかぶるお客様たちへ

私がおすすめするミステリー小説は、東野圭吾さんの「マスカレード・ホテル」です。東野さんの小説が好きで、その中でも特におすすめする作品です。

壮大なホテルの舞台を味わいながら、読んでいるうちに自分も一流のホテルに泊まっている気分になり、話とホテルの雰囲気が好きで、このシリーズはぜひ追っていただきたいミステリーとなっております。

さて、名前のとおり、ホテルを舞台にして事件が起こります。そして同時にホテルでのお客さんとのやり取りも同時に進行して、刑事やホテルマンたちを惑わせます。同時進行で物事が進み、そのどれもが怪しくて、従業員や、お客さん全員を疑わないといけないくなります。それがこの小説の醍醐味といえるところです。

殺人事件が３つ起きて、起きた所に数字のメッセージが書かれていて、解読したら４つめの場所は「ホテル　コルテシア　東京」の場所だということがわかります。そこで、事件を防ぐべく、刑事たちがホテルへと潜入捜査をするのですが、まずそこで一悶着あります。(笑)

刑事の意見と、ホテルマンとしての意見が対立するのも話の見どころです。ただの事件の捜査ではなく、お互いの立場を言い合いながら、お客様の事情も考えて動かないといけない。単純な捜査ではなく、疑って対応しないといけないので、最後まで犯人がわからないようになっています。

事件の捜査もしないといけないのですが、お客様の事件にも対応しないといけなくなる所が話が面白いなと思います。

大きいホテルなので、いろんなお客様が様々な事情でホテルを利用します。本当の自分を隠して、偽りの仮面を被って来るお客様を最大限のおもてなしで接する姿はとても素晴らしいなと思いました。

刑事の人も、潜入するうちに一緒に仕事をする相棒のホテルマンの姿勢に感化されてお客様にも対応する姿も素敵でした。

犯人も、まさかあの人だったなんて・・・殺したい人はその人だったなんて・・・と驚きが何回あるかわかりません。

いろいろな話が展開するので、飽きることなく読み進める内容になってます。

この小説は、映画化にもなり、刑事役を木村拓哉さん、一緒にバディを組むホテルマン役を長澤まさみさんが演じます。このお二人のやり取りもすごく見どころなので、小説と合わせてぜひ見てほしい作品です！

#ミステリー小説が好き