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カレイの骨のおつゆ

今回紹介するのは小イワシのおから汁に続く金石が誇るインスタントスープ第二弾である。今回はお湯を注ぐだけである。

カレイの骨のおつゆ
①カレイは金石流に醤油だけで炊く。詳細はコチラ。炊く時間は短めに。薄いカレイは1分ぐらいでOK。
②食べ終わったら皿に残った骨(この辺では”ザン”と呼ぶ。”残”りのことか?)にお湯をかけて完成。皿に口をつけていただく。

カレイの骨や皿にあるうま味や脂と醤油の塩気をお湯に溶かし、非常に滋味深い味である。汁ご飯にして食べるのも美味しい。ハチメ(メバルなどのこと)などでもおつゆにするが、青魚ではやらない。やはり臭みが出るのだろう。

昔父親がこれを作って皿から直接飲んでいるのを見て、美味しそうと思うとともに下品な感じがした。地元の子どもがそう思うぐらいだ。金石に来た嫁さんなどはなんと野蛮なことをしていると思ったそうだ。

魚というのはいくらきれいに食べたと思っても細かい身や皮が残っている。骨もまだまだ出汁がでる。素材を活かしきれていないともいえる。
その点お湯をかけておつゆにすることで、食材の可能性を100%出し切ることができるのだ。おつゆを飲み終わった皿には半透明の骨だけが残り、皿の煮汁も洗われてビジュアル的にも美しい。
おつゆをいただいてご馳走様となるが、そこには満腹感とともにカレイという食材を無事きれいに完結させたという満足感があるのだ。

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