コイワシのおから汁2

小イワシのおから汁でお腹の中から温まる

 今回は金石が誇るインスタントスープの紹介である。早速レシピをみてみよう。

“小イワシのおから汁”

作り方
①小イワシは頭と内臓を取って良く洗う。
②水を沸かし沸騰したら①を入れる。
③おからを入れ醤油で味をつける。

 今回も3手順しかない。最近は頭と内臓をあらかじめ取って売っている魚屋もあるそうなので、そうなるとお湯を沸かせば即完成である。前回の煮魚のところでも書いたが、昔から伝わる調理法はシンプルで合理的だ。ダシも取らない。この料理を地域の先輩に教えてもらったときに「ダシはとるんですか?」と聞いたら「そんなもん必要ない。だいたい忙しいがになんでそんなことせんながや。」と怒られてしまった。

 作ってみれば分かるが小イワシからダシがでる。おからが魚の生臭みを取るとともに汁に甘味を加える。それで十分に美味しい。おから効果でお腹の中からぽかぽかと温まる。小イワシが旬の冬にピッタリの料理である。

 金石に古くから伝わる料理は無駄がない。それは手際にも言える。下処理に手こずる旨を伝えたところ「そんなもん左手で魚もって右手で頭もいで内臓とってポン・ポン・ポンとやりゃすぐできる。」といわれて私も「ポン・ポン・ポン」とやってみたら案外スムーズにできた。料理は生活の一部だ。何人もの子どもを育て家のことを一切とりしきり目の回るような忙しい日々の中での台所仕事である。そのような生活の中ではリズム良く、無駄なくの調理が求められる。

2月のこの時期一般に小イワシとして出回るのはマイワシの小さいものであり、たくさん安く出回る。簡単で美味しいのでぜひ旬のうちに試していただきたい。下処理のリズムは「ポン・ポン・ポン」である。






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