不妊治療ヒストリー61 ~3軒目の正直~
【※不妊治療が保険適用になる前の話です。現在の状況と異なる部分があります】
ひととおり検査を終え異常がないことを確認できた。
まずはホルモン剤を飲み、生理が来たら採卵周期に入るながれになった。
地獄のホルモン剤
処方されたのはプラノバールという錠剤。
2軒目の病院でも同じものを処方されたが、とにかく吐き気がひどい。就寝前に服用すれば吐き気は幾分か楽になると説明を受けたが、私の場合寝られないくらい吐き気がすごい。横になっても起きていても吐き気は収まらず、ほぼ一晩トイレとお友達状態であった。
隣で寝ていた夫にも「大丈夫?」と心配される始末…
次の日仕事なのに起こしてしまったらしい。申し訳なさすぎる。
青い顔をして見送る私はさながらゾンビのようであった。
そんな中友人と会う約束をしていたことを思い出した。
幸い服用初日から数日後ではあったけれど、気持ち悪さはまだ残っている。よほどひどい顔をしていたのか事情を知っている友人にも「大丈夫?」と言われてしまい、約束はもう少し後に変更するべきだったな…とひたすら反省した。
プラノバールを服用する時は大事な約束は入れない、うん、絶対。
地獄を乗り越えついに採卵周期へ
どうにかこうにか服用期間を終え、生理が来たので採卵周期へ入れることになった。
点鼻薬とホルモン剤の注射を毎日するようにとの指示が出た。
点鼻薬は慣れているのでいいが、注射は自己注射でしないといけない。
注射もペンタイプではなく、アンプルから注射器で中身を吸い取って自分で準備するタイプだった。
看護師さんにやり方を教えてもらい、「大丈夫そうね!」と太鼓判を押されたので意気揚々と帰宅したものの初回からやらかしてしまった。
注射器でアンプルの中身を吸い出すのがどうにもできないのである。
結構多めの量をこぼしてしまい半泣き状態で病院に電話する羽目になった。それでも一応は大丈夫とのことだったが、一気に自信を無くしたので結果残りの分は病院でやってもらうことにした。
そんなてんやわんやから約10日後に内診と血液検査を受けた。
おそらく4個は採れるのではないかとのこと。
AMHが低い私にとっては前院では1~2個がいいところだったので嬉しい限りだ。
採卵日は2日後。
この日をもって点鼻薬とはおさらばだったが、指定した時間に別の注射を打つように新たなミッションが加わった。
今回はペンタイプだったのが幸いだ。
これでまたアンプルうんぬんだったらもう泣くしかない。
夫にも連絡し、仕事の調整をお願いした。
あとは採卵日を迎えるばかりだ。
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