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中高一貫のバカ事情 第8話

前回水道場で着火剤を燃やすという事件がありながら、
コンロを洗い終えたキノコたち。

しかし、時刻は6時半。
いくらBBQをかなり堪能したとはいえ、男子高校生の胃袋は
食事を求めていた。
家に帰っても多くの人が8時近くになるということもあり、帰りに何か食べようという話になっていった。

「帰りにコンビニで何か買っていかないか?」
「マック食いてえなー」
「どっかのファミレスでも行くか」

と相談し始めた。
そこで、キノコが不敵な笑みを浮かべた。

「学校でカップ麺作ろう」

学校で食事をするという考えに至っていた。
幸いにも学校側も遠足があったこともあって、先生達もほとんど帰っていた。
つまり、普段に比べてやりたい放題な状況という訳だ。

皆さんも分かるだろうか。
食事はシチュエーションも重要だということを。

授業中に食べるお菓子が美味しいのを想像してもらいたい。

やってはいけない状況でやり遂げる。
今回で言えば、先生がいる学校でカップ麺を作って食べるということ。

これをキノコは狙っていたのだ。
このシチュエーションを、メンバーに話すと
案の定全員この考えに賛同した。

「でも、どこで作るんだよ。職員室の給湯室はさすがに無理だぞ。」

そこでキノコが言った。
「学校で食事を作っていい場所がひとつだけあるだろ?」

そう、家庭科室だ。
家庭科室は、職員室から離れているため先生にバレにくい。
かつお湯を沸かせる設備があるうってつけの場所だったのだ。
さらに、家庭科室は簡単に侵入できるのだ。
というのも建て付けの窓が、簡単に開けられてしまうという欠陥がある。

学校が閉校するのは8時。それまで残り1時間半。
最寄りのコンビニまで徒歩3分。十分可能だ。

キノコはこの企画に作戦名をつけた。
「じゃあ今回の作戦「オペレーション・クッキング」を遂行するぞ!」

そもそもこれ犯罪スレスレでは?
次回無事に遂行できるのか。乞うご期待。

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