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中高一貫のバカ事情 第2話~資材運搬だけで話が終わった~

バーベキュー編その②

いざ遠足当日。バーベキュー班は動きが早かった。

主な担当

機材運搬:キノコ・マツ

食材運搬:マルキ・ルター

資材(炭)担当:キム


というのも朝5時の始発の電車に乗るためだった。

機材のバーベキューセットを運ぶために、
炭を置く場所だけは大きすぎて、自転車のひもでくくれないのである。

いつもの通勤時間帯に、
バカでかいバーベキューセットを持って電車に乗ることなど
不可能というか死ぬほど迷惑である。

なので、人があまり乗っていない始発の電車に乗る必要があった。

なので、普段電車通学でないマツが、
早朝にキノコの家まで行って、バーベキューセットを
学校まで運搬するために電車に乗って運んだのだ。

何より早朝だと先生に見つかるリスクが低いのだ。
学校にきているのは、部活の朝練などがある先生たちくらいなので
早朝6時半にバーベキューコンロを学校に持ち込むことなど容易かったのだ。

「これで、機材は大丈夫だな。」

「あとは、食材と着火剤だな」

資材担当のキムが機材運搬におくれること20分後にやってきた。
ちなみにこのときまだ午前6時50分である。
普通ならまだ家にいる時間だ。

そして食材担当のマルキとルターである。
ルターは野菜担当、マルキは肉担当になっていた。

午前7時10分にルターが来た。
ルターは、前日にスーパー等で買ってきた普通の野菜だった。
キャベツ、ニンジン、きのこ類などである。
ちなみにルターは、前日におばあちゃんに野菜を切ってもらったらしい。
おばあちゃんに優しくしろ。

そして10分後最後に来たマルキである。
肉担当ということもあって、かなり重たい様子だった。
バーベキューで肉がメインだが、
お金がかかるためある程度は割り勘をして買う予定だった。

ところがここでマルキの家柄のことを忘れていたのである。
そう、この男はあろうことか高級肉ばかり買ってきたのだ

「霜降り和牛ロース 1パック3000円」
「イベリコ豚ステーキ 1パック5000円」
「高級地鶏もも肉 1パック2500円」

こんなものばかり買ってきたのである。
というかそもそもよくこんなもの高校生の財布で買えたなと思うばかりである。

レシートの合計額は
「98760円」

この額を見た時に、全員の顔が引きつったのは必然であった。

普段150円のファ〇チキで満足している高校生にこの額は考えられなかった。

「とりあえず、お金の割り勘は置いといて、、、」
とキノコが話題をそらした。みんなも考えたくなかったのである。

遠足編まだまだ続きます。


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