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中高一貫のバカ事情 第9話

作戦名「オペレーション・クッキング
先生にばれることなく学校の家庭科室でカップ麺を作って食べることである。なんとしょうもない。

今回の作戦は、以下のように割り振られた
買い出し担当:マルキ、キム
侵入(窓開け)担当:キノコ
調理担当:ルター
見張り:マツ

マルキとキムは、近くのコンビニへカップ麺を買い出しに行った。
買い出しのマルキとキム以外は、先に家庭科室に侵入する手筈となった。

家庭科室は学校の2階にある。
そして、家庭科室の周囲にあるクラスで人がいる可能性があるのは
中等部の1年(中1)のクラスだけである。
しかし、中学校に入学したばかりの新入生が遠足が終わった後に
学校に残るわけもなく、全員帰宅していた。
つまり、家庭科室周辺には誰もいない状況だ。

「よし、じゃあ入るか」と言って
キノコは家庭科室の窓を持って、揺らし始めた。
カギの部分がうまいこと外れるように揺らし、
揺らすこと1分でカギを外すことに成功した。

「いったいどこでそんなの知ったんだよ」とマツとルターが質問した。

キノコはこう言ったのだ。
「中1の時に神木先輩に教えてもらったわ」
神木先輩とは、キノコたちの1個上の学年の問題児であった。
ルターは通っている塾が一緒なので知り合いだが、キノコは接点がない。
やはり問題児同士は気が合うのだろうか。

神木先輩との接点は気になるところだが、無事家庭科室に侵入した。
メンバーの中で、まともな調理経験のあるルターが
ポットとコンロでお湯を沸かした。
そしてマツとキノコが見張りをしながら、買い出し組を待ったのだ。

そして、お湯を沸かして2分後にマルキとキムが来た。
無事に先生に見つかることはなかったようだ。

ただ、おかしなことがあった。
なぜか2人とも両手にコンビニの袋を抱えていた。
カップ麺5個程度なら1つの袋で収まるはずなのに。
明らかに3倍以上の個数を買ってきていた。

そしてキノコは言った。
「買いすぎだろ…..」
なんと1人あたり5個、つまり5人なので25個も買ってきていた

「いらねーよこんなに」
「もしかしたら次も使うかもしれないかと思って….」
「次やるときはその時買えばよくない?」
「ふいに食いたくなるときとかあるやん」
「普段の学校じゃさすがにきついぞ」

そんなあほな会話が続いた頃にお湯が沸いた。

ただ、唯一大量に買ってきたメリットがあった。
それぞれが好きなカップ麺を選べることだった。
そして選んだのが↓のものである。

キノコ:カップ〇ードル シーフード味
ルター:ど〇べえ
マツ:蒙古〇麺
キム:U〇O
マルキ:カップ〇ードル カレー味

さて、無事にカップラーメンを食べることができるのか?
後半へ続く。



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