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日本文化学科の学生が、ジャズ喫茶「ちぐさ」について記事(『毎日新聞』神奈川県版)を執筆しました

私が執筆した記事を、『毎日新聞』の神奈川県版(2022年6月10日・朝刊)に掲載していただきました。

現在、私は「みなとみらいマスコミ研究会」というサークルに所属しており、記事はその活動の一環として書いたものです。

記事では、現存する日本最古のジャズ喫茶「ちぐさ」がジャズミュージアムとして再建されるために一時閉店するというニュースを報じています。「ちぐさ」の運営に携わるお二方の取材に基づき、お二人の談話を織り交ぜながら、記事を執筆しました。

「ちぐさ」というジャズ喫茶の存在を知ったのは、2021年度の大学での講義『ポップカルチャー論B』がきっかけでした。

講義のゲストスピーカーとして来てくださった、音楽評論家の小川真一さんの「野毛にある「ちぐさ」というジャズ喫茶」という言葉を聞き、すぐさま、その内容をノートに書きとめました。

旧「ちぐさ」のファサード。
Jazzの街、音楽の街であるモダン横浜を象徴する場所のひとつです。


授業後に「ちぐさ」を訪ね、交流を重ねるうちに、この場所の話を記事として残したいと感じました。

なぜなら、大学周辺で起きることは、学生の言葉で社会に伝える必要があると思ったからです。

大学の講義では、普段目にしている場所の歴史が、あらゆる講義で語られています。

街の景色は歴史的に見ると大きく変貌していますが、残されるべきものはしっかりと残されています。それは、この街の文化を守っていきたいという人の願いがいつの時代もあったからだと思います。

そのことを知るには過去の資料だけでなく、日頃の街の様子と、今そこにいる人たちの交流を気にしている必要があります。

特にJAZZ喫茶は若い世代があまり来ないと言われていますが、地元の学生が取材をして、そこにある歴史や人の思いを、自分の言葉で社会に発信するという事は、わずかでも、JAZZ文化を「継承する」ということに繋がるとも考えました。

旧「ちぐさ」の内観。「この場所に座った」と懐かしく思われる方もいらっしゃるのでは。
23年のリニューアルまでのあいだ、みなとみらいの仮店舗で営業されています。

みなとみらいの中心に佇むキャンパス。
ここで学び、いずれは卒業するという事をいつも念頭に置いています。

「ちぐさ」と出会い、記事を書いたことで横浜の文化や、先人の築いてきた道を次に繋いでいこうとする人たちの熱い思いに触れました。これは、みなとみらいという地で学んでいることの大切な意味ではないでしょうか。

ある方が「文化は10年で根付く」とおっしゃっていました。

私たちは今、「みなとみらいキャンパス」という新たな歴史を形成する重要な地点に立っています。

卒業まで、学問の拠点であるこの街の息遣いをもっと感じたいと思っています。

⭐️みなとみらいで「Jazz Museum CHIGUSA」の仮設展示が行われています。
 詳しくは下記URLをご参照ください(2022年10月3日現在)
 https://jazzmuseumchigusa.wixsite.com/message/minatomirai

                      (日本文化学科3年 中家未優)

                        


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