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歴史民俗学科キャリアガイダンスを開催しました

2020年4月に新しく開設された歴史民俗学科は、この春はじめての卒業生を送り出します。

今回は、昨年11月に開催したキャリアガイダンスの様子をお届けします。歴史民俗学科の4年生3人が1年生から3年生を前にして自らの経験と思いを語ってくれました。登壇してくれたのは、鈴木月乃さん、矢澤亮太さん、原知之さんの3人です。卒業後、鈴木さんは金融機関へ就職し、矢澤さんは教員採用試験に合格して教員となり、原さんは大学院に進学します。
キャリアガイダンスではそれぞれが自己紹介をした後、「いつ頃から卒業後のキャリアを考え始めたのか」「大変だったことは何か、どのように乗り越えたのか」「卒業研究とどのように折り合いをつけたのか」「面接や試験の対策」「どのような大学の講座や制度を利用したのか」などについて語ってもらいました。また、質疑応答の時には、フロアの学生からの質問にも答えてもらいました。
ガイダンスを終えた後、3人から改めて自らの経験をふりかえる文章を寄せていただきましたのでご紹介します。


就活を始めた当初、私は将来なりたいものがなかった。これではまずいと思い、大学3年生の夏から自分の興味ありそうな業界から自分とは無縁そうな業界まで様々な業界のインターンシップに参加した。しかし、自分が行きたい業界が見つからなかった。友人はもう行きたい業界を見つけ、選考に向け試験対策をしているのに、自分はまだ目指す目標が見つかっていない。周りと比べて焦っていた。そんな時、インターシップ先の方より将来なりたい自分像から就職先を考えるというアドバイスをもらった。自分はどんな社会人になりたいのか、それを実現するためにはどんな環境に行けば良いのか考えるというものであった。このアドバイスをきっかけに、ようやく大学3年生の2月頃に志望する業界が固まり本選考に挑むことができた。就活を終えた今、大学3年を振り返ると最終面接に落ちて泣きながら帰る辛い日もあったが自分を見つめ直す良い期間でもあったと思う。そして、就活をやりきったことが少し自信になっている。

歴史民俗学科4年 鈴木月乃


「自己紹介をしてください」と言われた時、自分は何を話すのか。これを考えることが、キャリアについて考えるということだと感じます。出身、学歴、部活動、アルバイト、好きなもの、嫌いなもの、趣味、特技、長所、短所...など、箇条書きで伝えるだけなら簡単かもしれません。しかし、就活や教員採用試験で行われる面接においては、箇条書きの自己紹介では不十分です。どんな経験から長所や短所に気づいたのか、趣味や特技を何に活かすことができるのか、部活動やアルバイトの経験から何を学んだのか。これらを順序立て、論理立て、自分自身を売り込むように説明しなければなりません。そのためには自己分析が不可欠であり、分析のためにはデータが必要です。自己分析におけるデータとは、自分自身の経験です。つまり、豊かな自己紹介のためには、豊かな経験が必要不可欠です。サークル、アルバイト、ゼミ、旅行、恋愛...どんなことでもいいので、とにかく経験を積んで、自己紹介を裏付けるエピソードを獲得することこそが、キャリア形成の一歩目になるはずです。

歴史民俗学科4年 矢澤亮太


今回、私がキャリアガイダンスのゲストとして招かれたのは、大学院進学という枠で語ってはどうか、と先生から話を受けたことに始まる。自身の経験が役に立つか、そんな不安を抱きながらこれまでのことをノートに書き出した。そして、伝えたいことを2つに絞り当日を迎えた。さて、そんな2つのことについて改めて振り返ってみたい。
まずは、図々しくいようということだ。提案された話は全て受け、分からないことはとことん聞く、経験豊富な先生や先輩との雑談さえも経験に、自分がやりたいことを明確にする為に図々しくいたことを伝えた。次に、よく休もうということであった。私自身、試験一週間前に呑気に美術館へ足を運んでいる。リラックスした状態で臨むことで、自身の良さが発揮できる。やる時はやる、切り替えが大事なのだと思う。
実は当日、会場側の席にもう一人の自分を座らせておいた。後輩に一方的に伝えるのでは意味がない。自身に聞かせても恥じないよう話した経験は、また一つ私の糧となった。

歴史民俗学科4年 原知之


3人をはじめとする3月に旅立つ卒業生の皆さんのご活躍を期待しています。

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