学歴コンプレックスの親が子どもに高学歴を望むようなもの

行ってきました!
オーラルクリニック宮崎台!

私の歯の話

顎が狭く歯並びが悪かった私は、高校生の頃歯を一本抜いている。

矯正装置は付けていなかったが、抜歯したことで自然と綺麗に歯も並びとりあえずそれで良いと思っていた。

が、長い年月が経ち、また歯がずれてきていることに最近気づいた。
ずっと無自覚だったが、食いしばりの癖もあると歯科で言われた。
最近では、顎関節症に悩まされるように。

そんな時に上のholos.TALKの動画を拝見した。

なんか自分のことを色々言われているようだった。
歯だけを見るのではなく、身体全体のことを診ていただける、ということに強く惹かれた。

でもこれだけだったら、わざわざ時間とお金をかけて、受診に行こうとは思わなかったかもしれない。
(県外に引っ越したい、と思っていたので近くなって通えるのでは?という目論みはあった。)

長男の歯の話

3歳児健診で、顎が狭く下の歯の乳歯が一本足りないことを指摘された。
もう少し大きくなったらレントゲンを撮って、永久歯の数を確認しましょう、と言われていた。

それを確認したのが2021年の12月頭。

永久歯はちゃんと揃っている、ということ。
ただ、今の顎の状況では明らかに生え揃うスペースはないので、矯正が必要になるということ。

ここまではなんとなく予想していたが、全く予想もしていなかったことも同時に言われた。

上の歯に一本、過剰歯なるものがある、ということ。
歯茎の中に余計な歯が埋まっていて、自然に抜けることはほぼないらしい。
歯の本数が少ない人には、過剰歯があることは割とよくあるらしい。
このままでは、過剰歯が邪魔をして、上の歯が斜めに生えてくる、ということ。
だから手術で取り除く必要がある、ということ。

総合病院の紹介状をいただいたものの、コロナや仕事を理由になんとなく先延ばしにしていたが、上の乳歯がぐらつき始めて慌てて受診した。

受診後すぐ手術ができるかと勝手に思っていたが、手術の予約は約2〜3ヶ月待ち!
甘かったー!
その間に、息子は小学生に上がっちゃうし(入学早々学校を休む羽目に。)
すでにねじれて上の永久歯が生えてきてしまった。

下の永久歯もどんどん生え変わっているけど、生えるスペースがない為、明らかにおかしいところからニョキニョキ出ている。

矯正が必要なのはわかっていたつもりだったけど、いざ息子のガタガタの歯並びを見ていると辛い。

仕事のことを考えると、退職後のこのタイミングでの手術はすごく助かる、そんなに仕事休めないし、と自分で言い聞かせるも、先延ばしにしたいたことを後悔もした。…もっと早く受診していれば、上の歯はせめてまっすぐ生えたのでは?という思いが消えず、矯正も急がなくては!と急に焦り出した。

そこで思い出したのが、高木啓二先生だった!

夏休みに受診かなぁーとぼんやり思っていたけど、退職してぽっかり時間が空いた春休み。あれ?今でも受診できるんじゃない?という思いがムクムク。

急だし、予約が取れないことを承知でとりあえず電話だけしてみたのが4月1日。

そしたら4月5日の予約が取れると言われて、本当に弾丸で、受診を決意!

プロフェッショナルに出会って価値観転換する話


前日になんとかホテルも押さえて、2人の子どもを連れていざ、神奈川!

数年前、横浜には年1〜2回のペースで旅行してたことがあったので、遠いといえども少し心理的ハードルが低かったのかもしれない。

観光の予定も入れず、目指すは宮崎台のみ!

星しらべにドキドキしつつ、ついに予約の時間がやってきた。

病院とは思えないお城みたいな建物に、田舎者は場違いなのでは…と若干ひるみつつ、でも中に入ればスタッフの方がみんな優しくて丁寧で安心できる空間でした。

最初に息子の歯の状態を診ていただき、そこから先生のお話を聞く。

遠方だということを事前にお伝えしていたので、わざわざ長めに時間を割いていただき、それでも1時間があっという間でした。holos.TALK聴いてるみたいな贅沢な時間だった〜。
メモを取ろうと構えてたけど、結局ノートを開くこともなく、お話に聞き入ってしまった。

※ここからは、あくまで私の息子についてのことで、万人に当てはまる訳ではないと思うので、そこは悪しからず。

まず歯の状態を見ながら言われたこと。

・顎は狭いだけでなく、形も良くない。
・下や頬の筋肉の緊張やアンバランスがある。

あぁ、予想以上に歯の生え方は酷いし、口腔内の筋肉の状態なんて考えたこともなかった!でもそういうことが知りたかった!!!

矯正をするならばこんな方法がある、という説明や、でも矯正をしたところで筋肉の使い方が悪かったら意味がないから、こんな筋トレのような治療もある、と教えていただく。

近くて通えるのだったら、すぐにでも筋トレと栄養指導を開始したいくらい、口腔内の様子はよろしくないらしい。そして筋トレは遠方でも可能!とのことで、飛びつきそうになるも、結構大変そうな治療方法を聞きながら、息子は耐えられるかな、と疑問に思ったところで、先生の一言。

本人にその意思がありますか?

そう聞かれて、ハタと我に返った。

そういえばholos.TALKでも先生はおっしゃっていた、どんなに虫歯があっても本人がそれでよければ、それは病気ではない!と。

そもそも、息子は自分の歯並びにまだ全く違和感を感じていないし、どんなに捻れて生えていようが、生えてきた永久歯を愛おしく思っている(ように私には見える。)ましてや、痛い思いや色々な違和感に耐えて矯正したいなんて微塵も思っていない!

顎の発達が完了した16歳ごろ以降に矯正をしても全く遅くありませんよ、と先生に言われて急に力が抜けた。なんでこんなに焦っていたんだろう、私。
通っている地元の歯科医院でも、矯正を急ぐよう言われた訳ではない。単純に息子の歯並びを見ては悲しくなるから、私が早くどうにかしたかったのかも。

過剰歯でさえ、いずれ抜歯は必要だとしても、別に慌てて抜く必要はなかったそう。早めに抜いたところで、きっと歯は捻れて生えていただろう…と。(もう、今更手術を取りやめたりはしないけど、これは本当に、もっと早く知りたかったなぁ。)

あぁ、私は何を先走っていたんだろう。

タイトルの通り、自分のコンプレックスを子どもを利用して満たそうとしていただけだったことにハッとした。
先回りして、子どもにあれこれ与えることに違和感を感じていたし、そうはなりたくない!と思っていたにも関わらず、全然無自覚に同じことをしようとしていた。

子どものため、と言いながらそんなこと彼は全く望んでいない。
無理矢理、私がこんなに遠くの歯医者まで連れて来ただけなんだよなぁー。

この先、自分の歯並びに違和感を感じて、多少我慢してでも治したいと彼が望んだ時に、その方法を一緒に考えていけばいいだけの話。

そう、歯にコンプレックスがあるのはあくまでも私。
矯正が必要だと思っているのも私。

もう、このことに気づけただけで、(そして矯正は本人が望んだ時で大丈夫と教えていただいただけで)充分過ぎる程なんだけど、まだまだ終わらない!

そもそもの話

そもそもなんでこんな状態になってしまったの?

①受精時の栄養状態が顎の形成に影響してる。
②離乳食の完了期に奥歯を使って噛むということを覚える。
③日頃の食習慣が顎や口腔内の発達を促す。

子どもが生まれるまでは、共働きで外食も多かったし、すごく適当だった。添加物とか一切気にしてなかったし、普通にポテトチップスとか食べてた。
まさか、妊娠以前の食生活も影響あるなんてなぁ。

そして、holos.TALKの動画内でも解説があった離乳食の完了時期!動画を見てギクギクーっとしてたのは、やっぱり当たってたんだな。ほぼ丸呑みでは?と言われ、否定できず。
私自身、食べるのは早いし、あまり噛んでないのは自覚大有りだった。

そして、思い返してみたら「食べさせる」という行為があまり好きではなく。離乳食なんて早く終わりたくて仕方なかった。
せっかちなので、まだ子どもが口をもぐもぐさせているにも関わらず、早く食べろと言わんばかりに、次の一口をスプーンに入れて口元に持っていってた。ある程度大きくなってからは、まだ口にある!と何度言われたことか。
ゆっくり味わって噛む!と反対のことをずっとやってきたんだなぁ。

そして、栄養状態の悪さも指摘された。
子どもが産まれてからは、栄養バランスや添加物には結構気をつかってるつもりだった。できるだけ無添加のものを!ちゃんと作れる時はレトルトの物とか使わず、素材×割と信用できる調味料を使って調理してきた。
お菓子も食べるし、ジャンクフードも食べることも多々あるけど!子どもたちには安心・安全で栄養のあるものを!と思ってきたので、結構ショック!
リン酸塩(ウィンナーやベーコンに使われている添加物でミネラルを排出してしまう!)の話が出たけど、これだって、入ってない物をいつも選んでいたのに…
それでも悪いなんて!!!もっともっと気をつけなくちゃいけないのー⁈もう何も食べれないジャン!と

引越し後しばらくまともな物を食べれてなかったから…と言い訳したかったけど、「私の爪の感じからしてあまり良い栄養状態ではない」って言われてしまったら、きっと短期的なものではないのだなぁと理解した。ガーン!

お菓子もそんなにたくさん与えてるつもりはなかったけど、確かに保育園の後、スーパーでお菓子を買ってそれをご飯の前に食べるのは日課になっていた。

自覚があったことも、そうでないことも含めて、とにかく健全な食習慣が大事!
考えてみたら改めて言われるまでもない(でも言われないと気づけない)
基本のキ!
一番大事なここをすっ飛ばして、後から歯並びが悪い悪い!矯正だ!と大騒ぎして、なんか恥ずかしくって、ショックで、クリニック出た後こっそり落ち込んだ。

ここからの話

望んでいない息子に今すぐあれこれ治療するのは辞めて、とにかく望ましい食習慣を身に付けさせるのが、ここからの私の課題!

でも「よく噛んで」「ゆっくり食べて」とは一切言わないで!
ただ、親がゆっくり、よく噛んで、味わって食べる。
不必要な食品(お菓子や栄養の吸収を阻害する添加物)は持ち込まない!

言われたのは主にこの2点。

決意を新たにクリニックを出た後、お昼ご飯に息子が選んだのはサラミの乗ったピザパン…!(きっとリン酸塩たっぷり!)しかもほとんど噛まなくても食べられるふわふわのパン…
これが、お前がやってきたことの結果だ!と突きつけられているようでまた泣きそうだった…すぐ全部変えられる訳では当然なく。

長男が16歳になるまで後10年!小さいうちにできなかったことのハンデはかなり大きいけど、ここから長期戦を覚悟で、息子の健全な顎の発達のためにできることはやっていきたい所存です。

ちなみに、クリニックで聞いた話は事細かに夫に伝えると、これまで何度も身体によくないから買うのはやめて欲しい、せめて息子に食べさせるのはやめて欲しい、とお願いしても聞く耳を持たなかった夫も、自身の食生活をすごく反省して改善したいと思った様子。これは嬉しい収穫!

そして、受診後、とにかく私がよく噛む!これだけを実践しまくっている。
子どもが小さいうちや働いていた頃は、とにかく時間との勝負!だったので、これを聞いても実践できなかったかもしれない。実際今回の旅行中も、外で子どもに食べさせながら自分も食べる時は、ついよく噛まずに飲み込んでしまってはハッとした。

とにかくもぐもぐ、食べ物がドロドロになるまでよく噛む。
数日は顎がすごく痛かった…普段どれだけ噛んでいなかったか、改めてわかる。
そして栄養状態についても、丸呑みだったから、吸収できてなかった部分もあるのでは?なんて思い始めている。

息子の食習慣=私の食習慣。
お話を聞く限り、息子の口内環境と私の口内環境はかなり近しいものがあると思う。

つまり、説明を受けたような筋トレや栄養指導、私が受けたらいいんじゃなかろうか…!
だってクリニックに行きたかったのも私!
歯にコンプレックスがあるのも私!

息子を心配するフリして利用する前に、自分のお口をどうにしかしようじゃあるまいか!

矯正しようと意気込んで行って、まさかのただ「噛む!」という結論に行き着くとは…
しかも息子の治療を!と思っていたのに、まさか私が通いたくなるなんて…

予想外だらけの結末になった今回の弾丸歯科受診!
交通費、宿泊費、諸々大出費だったけど、本当に行ってよかった。聞けてよかったお話ばかり!(私のこのnoteがその素晴らしさを伝えきれているかは謎!)

先生のお話はものすごく分かりやすくて、納得の連発!
そして、期待通り、ただ悪いとこだけ見て、薬出してはい終わり!っていう病院とは全然違う!
お口のことでお悩みがある方はぜひ!


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