『Okuletter』 - インターネット「記名」お手紙サービス をβテストリリースして1週間経った

βテストってレベルじゃねーーーーーーーぞ!!!!!!!!!!!!!!!

冗談抜きでひっくり返ってます

というか、βテストという言葉の認識がかなりフワッとしてる状態で使ったのですが、私がやったのはβテストよりは限りなく本リリースに近いんだなとちゃんと調べて知りました。

ベータテスト【beta test】βテスト
ベータテストとは、ソフトウェアやネットサービスの開発最終段階で行われる実地試験。発売あるいは公開直前のほぼ完成した版(ベータ版)を利用者に提供し、実際に使用してもらって性能や機能、使い勝手などを評価してもらう。
ソフトウェアなどの完成が間近になってきたタイミングで行われるテストで、正式版の機能を一通り備えた完成品に近い試作品を作り、関係者や旧版の利用者、見込み顧客、あるいは一般から公募した希望者に配布して試してもらう。この試作版のことを「ベータ版」(beta version)という。
「IT用語辞典 e-Words」より引用 (https://e-words.jp/w/ベータテスト.html)

当初の想定としては、フォロワーがのべ10通ぐらい送ってくれて、
「なるほど!ほなちょっと改善しよか!公式アカウントも作ろか!」
「みんな使ってくれてありがとー!(FF内なので届く)」
ぐらいになるかなと思ってたんです。

予想以上の反響を頂きまして、正直とても驚いています。
RTやいいねをしてくださった方、興味を持ってくださった方、実際に使ったり感想やフィードバックをくださった方、本当にありがとうございます。

この記事は何のためにある?

Okuletterをリリースして1週間が経ち、ありがたいことにリリース発表のツイートは10万人もの方に見ていただきました。

エゴサをする中で見つけたり、ハッシュタグで書いてくださったりした疑問には気づいたらその都度リプライでお返事をさせていただいていたのですが、どこかにまとまって読めるところがあった方が良いだろうと思い、とりあえず書いてます。(多分しばらくは拾い忘れがいっぱいあると思います。すみません!)

いずれはサービス内にきちんと規約やよくある質問などのページを用意する予定ですが、一旦ここを読んでもらって、わからなかったらどしどし私に聞いてください!
読まずに聞いてくれても全然オッケーです。ウェルカムで答えます。

(オタクの書き置きだと思って文字を読みたいときに読んでもらっても全然良いです。)

このサービスに対する私の思いと、このサービスがどんな風にみなさんの役に立ってほしいかが、なんとなく伝われば良いなと思います。

Okuletterって?

この記事を読んでいただいているということは、少なからずOkuletterに興味を持ってくださっているかなと思いお礼と記事の概要から入りましたが、簡単に説明させていただきます。

こちらのツイートでご紹介している、
私の開発したWebサービスがOkuletterです。

できること

インターネットお手紙(デジタルお手紙)を作成できます。

もう少し説明的にすると、「ユーザーの入力に対応する内容のお手紙を閲覧できるURLを発行できる」サービスがOkuletterです。
この「ユーザーの入力」には、

  • 宛名

  • 本文

  • 送り主の名前

の文字情報に加えて、

  • フォント(ゴシック、丸ゴシック、明朝体の3種類)

  • 便箋の色(背景色、8種類)

  • ペンの色(文字色、便箋の色に合わせた4種類×明暗2セット)

  • 封筒の色(16種類)

  • シールのデザイン(4種類)

のような、お手紙の見た目を選べる内容も含まれています。

これに関しては、なるべくお手紙エディタページの見た目でわかりやすいように頑張って作ったつもりなので、ぜひ触ってみていただけると嬉しいです。

特徴

先述した、見た目の部分にこだわれるというポイント以外ですと、

  • 記名(ただし、自由に記入できる)であること

  • 相手に送り届ける部分はユーザーが自分でやること

  • かなり長文が送れること

が大きな特徴かなと思います。

一点目の「記名であること」に関しては、匿名のメッセージサービスが流行っている中、匿名であることを悪用した心無い言葉に傷付かれる方がいらっしゃるということは私も時折聞いていたので、記名のメッセージサービスが1つぐらいあっても良いかな!と思いこだわったポイントです。

二点目の「相手に送り届ける部分はユーザーが自分でやること」に関しては、送り主の名前が自由記述のお手紙を作る上で、誰が書いたのかを明確にすることは必須であると考えた上で、例えばOkuletterの公式アカウントから「◯◯さんがあなたにお手紙を書きました!」と連絡が来るより、フォロワーだったり普段からいいねしてくれたりするあの人から、いつものアカウントで、お手紙が来るという方が体験として良いかなと思ったためこのようなシステムになっています。
あと今は個人でTwitter API使って認証機能とかを開発するのがちょっと厳しいというのもあります。月100ドルは無理だ…

三点目の「かなり長文が送れること」に関しては、現時点で文字数の制限を設けていなくて、開発環境の情報もかなりフワッとしているので、正直どれぐらいの長さまで送れるのか私も分からないぐらい結構な文字数が送れます。
具体的に行けた例としては、梶井基次郎さんの檸檬(ルビ込み5257文字)が2周分は行けたので、10000文字ぐらいならとりあえず大丈夫です。
でもそんなに長いお手紙じゃなくても、気合いの入ったお手紙は送信前に念の為バックアップを取っておくことをおすすめします。

開発のきっかけ

私が普段のTwitterライフの中で、大好きなフォロワーさんと毎年年賀状のように年末年始にDMでお話しさせていただいたのが本当に楽しかったので、SNSやインターネット上でも、アナログなお手紙っぽいまとまった文章をやりとりできたら楽しいかな、と思ったのが開発のきっかけです。

あと、同人誌の感想って大体1ツイートに収めることがほとんどだと思うんですが、正直もっと語りたい!と思うこともあって、認証が必要な外部サービスで書くのはちょっと仰々しいかな…?みたいなときにも使えると良いかなと思って作りました。

自己紹介(担当アイドルのPRコーナー)

ご挨拶が遅れました。はやかわめぐると申します。性別は美少女です。
普段はアイドルマスターシンデレラガールズのオタクをやっていて、速水奏さんという、この世で一番素敵なアイドルを担当・プロデュースしています(首位タイは大いに認めます)。
速水奏さんにご興味を持っていただけたのなら、詳しくは以下のツリーをご覧ください。百聞は一見に如かずですので…

もっと話したいですが、オタクはここまでにしておきます。

プロデューサー業以外ですと、普通の会社員(エンジニア)です。
週5日、普通に朝から夜まで働いて、合間にオタクやったり開発やったりしています。
(フロントエンドエンジニアの求人があったらお話聞かせてください!)

Okuletter一問一答

運営は?(2023/3/3 13:01追記)

完全に個人での開発です。趣味です。
今のところは無料でできていますが、将来的にどうなるかは……不透明です。
やばくなってきたらOfuseというサービスを利用させていただいているので投げ銭運営になる可能性があります。もちろんやばくなる前でも応援のお気持ちはいただけるととても嬉しいです。

金銭的支援でなくても、はやかわめぐる!えらいぞ!能動的に感謝や応援を伝えたい!と思ってくださったら、こちらのリンクから自分に合った方法でいただけると大変喜びます。

ちなみにOkuletter運営のツイッターアカウントは一応取得しました、まだ中身はないです。
正式リリース時にちゃんと動かし始めて、そこからはサービスのお知らせとかはそちらに移動する予定です。

サービス名の読みは?(2023/3/3 12:53追記)

おくれたーと読みます!
ちなみにマスコットキャラの名前はなんか付けようと思いつつ「えんぴつ生命体(仮称)」って感じで呼んだらみんな結構えんぴつ生命体で浸透したのでこのまま行こうと思います。

作ったお手紙はどんな風に管理される?

作成したお手紙は、ウェブサイトとしては、URLを知っている人にしか見えないような仕組みになっています。
逆に言うと、お手紙のURLの末尾にあるランダムな文字列を奇跡的に引き当てるようなことがあると見えてしまう可能性はあるので、あまりにも個人情報!みたいな内容はおすすめしません。

ウェブサイトになる前のデータとしては、私がログインしないと見られない管理画面で、一応私は閲覧できる状態にあります。
ただ、普通に倫理的に嫌なのと、ありがたいことに3月2日の1日だけでも82件ものお手紙がやりとりされておりシンプルに中身を見ている余裕とかはないので、みなさんのお手紙をこっそり覗き見しようかなみたいな気持ちは一切ないですし、今後も絶対にやらないと、口約束にはなってしまいますがお伝えさせていただきます。

(余談ですが、最初の5件ぐらいまでは「自分の作ったサービスでどんなお手紙がやりとりされているんだろう」と流石にちょっと気になってました。
今は公開ツイートで全世界のみんなに向けてのお手紙を書かれる方がいらっしゃってそれを拝見したり、私宛にお手紙をいただいて(めちゃくちゃ嬉しいです!)それを読んだりして大満足です。)

DM / リプライと何が違うの?

本質的には一緒です。特に、お手紙のリンクをTwitterで送る場合、誰か一人に当てたお手紙は基本的にリプライかDMで送ることになると思うので、「誰かに文章を届ける」という点では同じかもしれません。

ただ、「色や書体などの装飾ができる」「長文が送れる」「の割に、ぱっと見長文を送った圧迫感がない」「お手紙である」というあたりに魅力を感じていただける方に使ってもらえると嬉しいなと思います。

私としては「思ったこと(特にポジティブなこと)は伝えよう!」というタイプの人間なので、Okuletterを見て「いやリプ(DM)でええやん!本人に伝えよ!」となってくださったらそれはそれでベリーハッピーです。

どうやって送ればいい?

URLを送れるところでならどこでも送れます。

Twitterで広まったサービスなので、ツイート・リプライ・DMで送るのかな?というイメージが強いかもしれませんが、LINEでも他サービスのDMでもメールでも(まあメールは装飾できますが)URLを送れるところでならどこででもOkuletterを使って書いたお手紙を届けることができます。

Twitter連携が必要?

必要ありません!このサービスでこちらからTwitter連携を要求することはありません。
お手紙の作成後に共有ボタンを押すと、スマホの場合はTwitterに共有できる機能が起動することが多いですが、これはTwitter連携を使わないものです。

Okuletterのページを開いて、お手紙エディタでサクッと書いて、媒体を問わずに送ることができます。

開発時点では、どんな使用を想定してた?

  • 個人から個人へのお手紙

  • 全フォロワーへのお手紙

  • LINEグループ、Discordサーバーなどのコミュニティ宛てのお手紙

  • 年賀状、暑中見舞い、クリスマスカード、寒中見舞い系

  • お手紙という設定の二次創作

  • 同人誌などの作品に対する感想のお手紙

などをイメージして開発しました。

創作活動の一環として、自分以外の名義からのお手紙を書いてもいい?

良いです、でも絶対に悪用しないでね!

このタイトルだけだと伝わりにくいので説明すると、

  • キャラクターから自分へのお手紙(夢お手紙)

  • キャラクターからキャラクターへのお手紙という設定の作品

  • 自分が特定の人物になりきって、その人物の夢女子の方へのお手紙
    (これはある程度気心の知れた相手にやったほうがいいとは思います)

などに使っていいか?という質問に対する答えがYESです、ということです。

このサービスは、送り主と宛先の名前を自由に入力できることが特徴の一つですので、そこから発想される自由な創作活動の場としていただくことは、開発者としては歓迎いたします。

ただし、自分以外の名義のお手紙であっても、あくまで最終的な内容の責任は筆者の方にあることを念頭に置いた上で、なるべく創作の一環であることがわかるようにする(これはサービス側で「創作物であること」を明示できる機能の実装を考えています)、リンクの扱いには注意するなどのご配慮をお願いいたします。

例えば、有名人の名義の創作夢お手紙がリンクだけ広まってしまった場合、その有名人の方が発言していないことがあたかも本人の発言かのように見えてしまう可能性があります。そのようなケースに十分注意していただく必要があると考えています。

また、どんなプラットフォームでの創作活動に関しても言えることですが、「公式」や「本人」と呼ばれるものが存在する創作の場合は、必ずそちらのガイドラインや、一般的な慣例に従うようにお願いいたします。

TRPGで使ってもいい?

良いです!!!
あんまり詳しくないんですがどんなゲームなのか教えていただけますと喜びます。

もしゲームを作られる方とかで、システムに組み込みたいみたいな場合はご相談いただけますとより良い形でお手伝いできるかもしれません。

どうやってこのサービス作ってるの?(2023/3/3 12:55追記)

プログラミングをして作っています(一番抽象的な回答)。

具体的な話をすると、割と技術的なお話になりますが、
技術スタックとしては
フロントエンド:Svelte(+Typescript)で書いてVercelにデプロイ
バックエンド(API):FastAPI(Python)で書いてDeta Spaceにデプロイ
データベース:Deta Spaceのcollections
という組み合わせで動いています。

3/2まではDeta Spaceの前身であるDeta Cloudで動いてましたが、リリース直前にメジャーアップデートが入ったので泣きながら気合いで対応しました。

Deta Spaceはまだまだこれからどうなるかよくわからないサービスなので、そのうちしれっとAzureとかに移行することもフワッと検討しています。

不具合・改善点を見つけたんだけど?

一番嬉しいやつを発表しておくと、Twitterの私宛てに直で、ハッシュタグ「#Okuletter」付きのリプライをして教えてもらえると最高です。優しめの言葉だと尚良いです。

それはちょっと恥ずかしいとか、そこまでではないんだけど…みたいな場合、ハッシュタグ「#Okuletter」付きのツイートは公開アカウントなら多分拾えると思います(Twitterが隠してない限り)。

あとは、Okuletterというワードが入っていたり、お手紙を作成した直後のツイートはエゴサで見つけることが多いです。もし急に現れても怖がらないでくださいね……すみません……。

一番困る、というかご意見を確認できないのはお手紙に書いて送らないというパターンです。人のお手紙見るわけにはいかないので、作成されたお手紙は見てません。お手紙に書いてハッシュタグとかは全然OKです。

ちなみに、不具合や改善点でなくても、推しカプの色が欲しいんや!推しカプモチーフの封蝋欲しいんや!みたいなリクエスト、(実装を確約できるわけではないですが)お待ちしております。

受け取り側が封筒/シール見れないんだけど?

マジですみません!現時点では仕様です

が、お手紙作成時に選んでもらった封筒・シールの情報はちゃんとデータとしては保管されているので、正式リリース時には今作ってもらったお手紙のURLのままで封筒やシールが見られるようになる予定です。少々お待ちください……!

悪意のあるお手紙が書かれるのでは?

ないとは言えませんが、悪意のあるお手紙を作成後、何かしらの手段で悪意の相手へ届ける必要があります。
Okuletterはそもそも、「SNSでお手紙を送る場合普段から利用しているアカウントで送ることを想定しています。」とトップページで明言しているサービスです。

匿名の捨てアカウントで悪意のあるお手紙を送る可能性も考えましたが、それは結局捨てアカウントでリプライやDMをするのと変わらないので、このサービスによって発生する悪意ではないと考えています。

悪意のある方がこのサービスを使わないことを祈っていますが、もし悪意のあるお手紙が届いてしまった場合はお手紙のURLを送ってくださったら開発者権限でこの世からそのお手紙を抹殺するので言ってください。

お手紙の著作権ってどうなるの?

すみません、私が知りたいです。

というとすごく丸投げに聞こえるんですが、「匿名で、発信者を特定できる情報も収集していない文章」の著作者をどう証明したら良いのかがわからず、調べたいけどどこから手をつければこの答えが分かるのか…?と言うのが正直なところです。

私の気持ちとしては、もちろん、当然、お手紙の作成者さんにお手紙の内容の著作権はあるというスタンスでいます。
ですが、例えば悪意のある誰かがたまたまユーザーさんの書いたお手紙のURLを入手して、その内容を「自分が書いたものだ」とした場合に、本当に書いた人がユーザーさんであるということを私は証明できないのが現状です。

どなたか匿名の発信の著作権に詳しい方がいらっしゃったら相談させていただけるととても助かります。よろしくお願いいたします。

お前!!あのジャンルのあのオタクか!!?

わ〜〜〜〜〜久しぶり!?!?!?!?元気にしてた!??!??はやかわめぐるは元気だよ!!!!!!また遊ぼうね!

終わりに

サービスリリースから1週間だ!と思い勢いよく書き始めた記事ですが、随分長くなってしまいました……。
また思いついたり思い出したりしたら追加するかもしれません。

みなさんに使ってもらって、みなさんにハッピーになってもらえるよりよいサービスにしていけたらなと思います。どうぞよろしくお願いいたします!

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