君の香りを探して(推し香水)/Scently編
※こちらが前回。読まなくても楽しめます。
ある日、『概念香水』というものを知りました。いわゆる推しの香り、『推し香水』です。個人でオーダーして作るんだそう。ふむ……面白そう。
1から作ってくれるお店や、重ね付けなど独自の方法を持つお店、既存のものからイメージで選んでくれるお店など、いろいろな手段があるようでした。
Webでオーダーできるなら、地方民の私でも買うことができるなぁ……。
色々検討して、選んだのがScentlyさんでした。
こちらはWebから注文、商品はポスト投函で、手軽なところが魅力的でした。また、noteでも利用した方のレポートが多く、楽しそうだなと思ったのです。解釈一致で無事死亡していく先駆者たちの後に、私も続きたい!
価格も手を出しやすく、解説レター(なんていうのかな、あれ? メッセージカード?)もついてくるし、楽しそう。
Scentlyさんでは推しの名前を書くのはNGなので、今回の記事では書きません。本来レターの内容は公開OKですが、こちらも香りの説明以外は伏せます。
Scentlyさんでは、全部で4本買いました。買った時期は離れています。
ボトルはみんな同じなので、私は区別をつけるためにマステを巻いています。可愛くなるのでおすすめ! 5mm幅がぴったりです。
①Sanctuary(名前は私がつけました)
公式フレグランスは持っているので、少し捻ってみようと考え、『夢香水』ということでオーダーしました。こちらは『CP香水』も作れるらしく。
なんじゃそりゃ、と思いますか? 私は思いました。
どう解釈したらいいんでしょうね。
お互いの香水が混ざった香り? 一緒にいる時に漂っている香り?
サッパリわかりませんが、わからないものを注文してしまうのもたまには良いでしょう。人生は冒険です。
当時のブログによると、オーダーシートには「薔薇が~」とか「ひだまりのようにあたたかく包み込んで~」とか「静かな~」とか書いたらしいです。
届いた香水は、信じられないくらいいい香りでした。超好み! お花の香り! 推しの香りか私の香りかわかりませんが、天国みたい。
推しには膝枕をされているスチルがありますが、まさにあれ。あのシーンに香っているのがこれ!(でもあれ、秋の話でしたね)
私は悟りました。これは幸せの香りだと……(何を言っているんだ)。
香水の名前を『Sanctuary』としたのは、二人だけの聖域だからです。
②永遠(名前は私がつけました)
『Sanctuary』がものすごい勢いで減っていくので、わりとすぐ、次をどうするか考え始めました。同じ香りをリピートするのもいいけど……初心に返って推しの香りを注文してみてはどうだろう?
推しだって気分で香水を変えることもあるだろうし、複数あっても問題ないはず。
オーダーシートはいつまでも長々と書いていました。いくら書いても書き切れない。
『月の香り』と書いたのはなんとなく覚えています。
指定した色も『夜空のような色』とか書いていて、これはきっと悩ませてしまったでしょう……。すみません。
この香水、よく見るとなんとローズが入っていないんですよ! 意外!
ゼラニウムがローズに似た感じなんだそうです。ローズに青みが混じっているような香りだとか。なるほど、若いから青みのあるローズ(っぽい香り)ね~。そういうことかぁ。
でもイメージは薔薇だっていっぱい書いたんだけどな。ちょっと残念。
【トップノート感想】
ああ、若い男の子だなぁ。前の夢香水とは全く違うわ。夢香水はかなり女の子寄りだったからね。少女まんが的な。
中性的な中に「あ、この人男の子なんだ……!」って感じるイメージ、などと書いたのですが、さすがに無茶だったのでしょうか、最初から「男の子だな~」って思いました。
大人の男らしい香りとも違って、落ち着いてるんだけど若さを感じる。
だけど彼かって言われたらちょっとわからない……。
【ミドルノート感想】
突然お花の匂いがしてきた!
急に現れて湧き出し溢れかえる甘い香り。
何これ、すごい!
彼は優しい甘い匂いがすると思うので、これは……いいな!
ちょっとパウダリーな透明感。
香水ってこんなことができるんだ……! 不思議!
もしかしたら『Sanctuary』より気に入ったかもしれません。
香水名の『永遠』の由来は忘れましたが、彼といえば『永遠』でしょう……?
【ラストノート感想】
パチュリでも、お香ではなくアロマキャンドルのようなまろやかな香り。
ミドルノートがラストまで薄く残っていて、柔らかな甘さが続いていました。
③名前なし(フルーティー)
今度は夢小説の中にいる自分の香り(彼が『私』の香りだとして認識している)を注文してみました。自分のことなので、結構マイナス要素も書いたのですが、それが全く反映されてなくて。すごく明るくてフレッシュで。
仕方ないですよね、書いた内容は忘れましたが、例えば『夢も希望もない虚しい人生』とか、拾いにくいですよね。だから、すごく悩んでくれた末、こうなったのかもしれません。
香りはガツンと来るフルーティーな甘い香りで、若い子に似合う感じ。中高生くらいの女の子。どこかで嗅いだことがあるような気もします。
ちょっと『私』ではなかったかな。
そして大事なことに気づきました。
「私、甘いフルーツだめだわ……」
何回もチャレンジしましたが、私には使えませんでした。ごめんなさい。自分の好みを知らなかったのは迂闊でした。
たぶんフルーティーが好みの人は気に入ると思います。
④名前なし(某シャンプー)
いわゆる解釈違いですね。
彼はこの香りじゃないとはっきり思いました。
初めて概念優先ではなく『普段使い用』で注文したせいか、かなり女性寄りの香りになったのかもしれません。
ちなみに今回のオーダーは『幸せな彼の香り』です。毎度注文が難し過ぎるのでしょうか……。
バラの香りを入れて欲しい!と熱烈に訴えたためか、ミドルノートにローズと記入があるものの、私の想像するローズではありませんでした。というか、ミドルノートをあまり感じない。トップノートが終わったら香りが消えるみたい。今までの香水がわりとはっきり長く香っていたので、「あれ?」って思いました。
とにかくもっとローズが香って欲しい……。
全体的に、某シャンプーに似た感じの香りでした。
嫌味も無く万人受けしそうですし、普段使いにはいいと思います。実際使ってます。
色々試してみて、自分の思う彼の香りのイメージがほわっと見えてきました。これはひょっとして市販の香水から探すのもありなんじゃないだろうか? 私が納得できる推しの香りを探してみよう。
その瞬間、沼に落ちていく自分の姿が硝子に映った気がしました。(幻覚)
(Celes推し活編に続く)
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